古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

作家の手紙       角川文庫

2022-02-13 20:26:10 | 本の紹介

角川文庫   2007年

 

総勢36名の作家によるいろいろなシチュエーションの手紙。

 

短いので、ちょっと読むのにぴったり、薄いし。さすがプロ

 

と名の付く人たちは手紙を書かせても巧い。

 

苦情の手紙、頼みごとの手紙など大いに勉強になる。褒めたり、

 

下手にでたりしつつ。本丸を言うっていうのが定石のようだ。

 

「豚の報い」っていうばっちい小説で芥川賞を獲られた又吉栄喜

 

氏は、それ以降消えてしまった、と思っていたが、略歴を見ると

 

どうやら多数作品を発表されているようで、ぼくが知らないだけ

 

だった。

 

ぼくが一番記憶に残ったのは、歌野晶午氏の天国の兄に一筆啓上、

 

これはヒキョウとも言える小説仕立ての手紙で、3Pの中にミステ

 

リー的な物語が凝集していて、おもしろかった。……合掌。


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