古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

黒い御飯       永井龍男

2022-11-05 11:43:33 | 小説の紹介

「もの食う話」所収   大正12年7月号

 

永井氏の名前はもちろん存じていたが、読むのは初めてだった。

 

文藝春秋に入社し、専務取締役にまでのぼっていったという。

 

商才のあった方なのだろうか。芥川、直木賞に長く関わっておら

 

れたらしい。

 

で、この作品だが、服一枚さっと買えない家の子供の父親が、

 

外套を染めてやると、染めだす。窯で薪がぼうぼう燃えていて、

 

父親は一生懸命なので、鼻水みたいのもでている。すごくビンボー

 

くさい、いや、庶民派っていうらしいが。

 

とにかく、すごくビンボークサい小説だった。やっぱり、都会派

 

がいいな、ぼくは。

 

            (読了日 2022年10・18 0:20)     


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