「もの食う話」所収 大正12年7月号
永井氏の名前はもちろん存じていたが、読むのは初めてだった。
文藝春秋に入社し、専務取締役にまでのぼっていったという。
商才のあった方なのだろうか。芥川、直木賞に長く関わっておら
れたらしい。
で、この作品だが、服一枚さっと買えない家の子供の父親が、
外套を染めてやると、染めだす。窯で薪がぼうぼう燃えていて、
父親は一生懸命なので、鼻水みたいのもでている。すごくビンボー
くさい、いや、庶民派っていうらしいが。
とにかく、すごくビンボークサい小説だった。やっぱり、都会派
がいいな、ぼくは。
(読了日 2022年10・18 0:20)
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