映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

スパイダーマン3

2007年05月07日 | 映画(さ行)

さて、まず、とにかく楽しんだことは確かですよね。
そうですよ、こういうのは四の五の言わずに楽しむほかないでしょう。
あの、スピーディなアクション。
正直、何がなんだかわからなかったりする。
いつもながら、苦悩するヒーロー。
ほんっとに、どうしてこう要領が悪いのか・・・というか、今回は慢心が失敗の元でしたね。スパイディーとか呼ばれちゃったりして。
たまたま、映画を見に行った日の夜に、テレビで「1」をやってまして、また見ちゃったですよ。
結局パターンは同じだよねー。
そう、MJが高所から落ちそうになって助けを求める。スパイダーマンは敵と戦いつつ、彼女を救わなければならない・・なんて、おんなじシーンばっかし。MJも、少しは懲りればいいのにねえ・・・。
「1」で、新聞社のフリーカメラマンになったピーターは「3」でも、結局正社員にはなれてないし。
だから、あれだけの活躍をしつつ、やっぱりビンボーで,ドアの開かないあんな部屋に住んでるし。
「2」ではピザの宅配してませんでした?


それでねえ、今回はちょっぴり疑問があるですよ。
はいはい。
まず、あの、サンドマン誕生の実験施設って、本当は何するところだったんでしょう?
えーと、公式サイトの解説によれば、分子融合の実験をする放射能の試験施設だって・・・・
だって、あそこは彼が入り込む前はホントに砂しかなかったよね・・・。分子融合って?核融合とはちがうのか?あんなオープンな施設で、超危険じゃん!! で、彼のDNAと砂が融合しちゃって、ああなったんだって~。
だはははは!
それから、許せないのは、あのハリーの家の執事のおっさんだよ。
なんで?
だって彼は、ハリーの父ちゃんがスパイダーマンが直接殺したのではなくて、誤って自分の武器で死んでしまった事をわかっていたというのに、何であんな最後の最後まで黙ってるのさ。ハリーの誤解がなければ、けっこう彼もいい奴なのにー。あの時点で言っても、手遅れもいいとこだよー。第一ハリーを、ラストでああいう終わり方させることないじゃないのさ!
それから、最後のほうの戦いのシーンは、スパイダーマンのマスクがほとんど取れてましたよね。
あんな衆人環視の中の戦いでね、もう、顔も何もばればれじゃん。どう考えても、カメラやら望遠鏡やらで、顔はばれてると思うぞ!
それと、気の毒なのはMJね。彼女は結局女優として芽が出ず、また下積みなのねー。美人だ、ステキだと、ほめてくれるのはピーターだけだよ・・・、もうあきらめたほうがいいのでは・・・?
それから、気になるのは、サンドマンの行方・・・。結局、風とともに去って行っちゃったけどね。この先どうするんでしょ。彼の娘の手術はどうするのさ。
つまり、お金を手に入れようとする手段が間違っているから、ことごとくスパイダーマンに邪魔されるんだよね。
わかった。こんな体にされた、ということで、例の施設から、慰謝料をがっぽりふんだくる、というのはどうかな。
それ、いいかも。
でなければ、砂を運ぶバイトだね。自分で飛んで行けばいいんだから。
そりゃー、地道な日雇い仕事っぽいなー。
いや、こつこつ仕事することは大切よ。


てな訳で、いろんな意味で(?)楽しめちゃう作品ですねー。
個人的にはチョイ悪スパイダーマンも、嫌いじゃないけどね。
そう、チョイ悪ピーター君はカッコよかったよ。MJへの態度はサイアクだったけど、いつもアレくらい自信持てばいいのにね。
なんにしても、やはり彼はまだまだメイおばさんの手のひらから、抜け出せません!

2007年/アメリカ/140分

監督:サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア、キルステン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、トーマス・ヘイデン・チャーチ

スパイダーマン3
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トビー・マグワイア,サム・ライミ,キルスティン・ダンスト,トーマス・ヘイデン・チャーチ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント