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やっぱり仕事よりも男なのか・・・
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アメリカ・フランス・日本合作というこの映画、
ちょっぴり期待していたのですが・・・。
ニューヨークのホテルで働く30代独身のノラ。
彼女は恋愛にあこがれるのだけれど、どれもこれもうまくいかない。
そんなある日、友人のホームパーティで情熱的フランス人、ジュリアンと出会う。
まず、このノラはとても仕事が良くできて、
同僚からは信頼されており、
とても信頼の置ける友人もいる。
まあ、それでも、ふとしたときに孤独でたまらず、
自分のすべてを受け入れてくれる恋人が欲しい・・・、
それはわかります。
30も過ぎれば気持ちもあせる。
それはもうどこの国でも同じかな?
まあ、実際良くあるパターンでもあります。
で、このジュリアンがなぜノラに惹かれたのか、
そこも良くわからないながら、
まあ、何かしらビビッとくるものがあった、としましょう。
しかし、フランス人である彼は、まもなくパリに帰ってしまう。
ケータイの電話番号だけを残して。
ノラは一緒にパリへ行こうと誘われたにも関わらず、断ってしまう。
仕事をそうすぐにはやめられないし・・・
イマイチ、そこまで踏み込む勇気がない。
さてと、どうもこの話は極端すぎます。
ケータイの電話番号を聞いたのなら、その後も連絡を取ればいい。
永遠の別れと決め付けたノラは、電話をかけてみることもせず、
落ち込み、ボーっとして仕事も手につかなくなり、
あっさり仕事を辞めてしまう。
このあたりが、私には理解しがたい、というか、納得できません。
あんなに仕事で輝いていたのではなかったか。
彼女が自分の仕事に愛着も責任も何も感じていなかったとしたら、
一体彼女の魅力はどこにあったのでしょう???
ムードばかりが先行して、地に足の着かないこの作品は、
あまり好きにはなれませんでした。
私なら、この作品のラストはこうします。
ノラがパリから帰国のため空港へ向かう電車に、
奇跡のようにジュリアンが乗ってくる。
しかし、彼はノラに気づいていない。
でも、ノラは彼に声を掛けることをしない。
やはり、もう一度仕事をやり直そう、
ちょうどそう決意したところだった。
彼女は1人、ニューヨーク行きの飛行機に乗る。
・・・私は潔い女が好きなのです!
さてしかし、ノラの飲みっぷりには、感動しましたよ。
日本食のお店では、マスで冷やしたお酒をぐいぐい。
ウォッカをがぶがぶ。
テキーラをすいすい。
いやはや、頼もしい。
お友達にはなりたいです。
2007年/アメリカ・フランス・日本/98分
監督:ゾイ・カサベテス
出演:パーカー・ポージー、メルビル・プポー、ジーナ・ローランズ、ドレア・ド・マッティオ
「ブロークン・イングリッシュ」予告編