豪華オールイタリアロケの成果をご覧あれ!
* * * * * * * *
フジテレビ開局50周年記念と歌われたこの作品、全編イタリアロケ。
いや~、豪華です。
実はそんなこけおどしには乗らないぞ!と、
若干気を引き締めてみたつもりですが、
でも、結構良くできていたと思います。
イタリアが舞台でも、日本人がどっさり出てきて不自然でない場所。
それが日本大使館なんですね。
良くできています。
外交官、黒田(織田裕二)はローマに派遣されてきて
いきなり日本人少女誘拐事件にかかわってしまう。
彼は、人の思惑を気にせず厳しいことをズバズバ指摘する、
ちょっと嫌なヤツというタイプ。
切れるけれども、クール。
その彼が、誘拐された少女の母紗江子(天海祐希)と関わるうちに、
また違った側面が見えてきます。
冒頭、まるで愛情が冷め切った夫婦のような
この二人のホテルの同室でのシーンがあるのです。
しかし、その後、この二人は夫婦ではなくて・・・、ということがわかる。
それくらいに、ほとんど反発しているといっていいくらいの二人の距離が、
ストーリーが進むにつれてだんだん近づいてくるのです。
この変化が、じっくり慎重に描かれています。
では、これは、この二人のラブストーリーなのか。
否。
実は黒田の方は、ちょっとほだされて好きになりかけたんですね。
でも、最後の方の彼女の言葉で、彼女の心がどこにあるのかを悟る。
ここの表情が良かった。
う~ん、私でもわかるくらいだから、
これはもしかするとオーバーアクションだったのかな???
でも、こういう気持ちの変化、うまく描かれていると思ったんですよね。
・・・ずいぶん、ラブストーリー中心にお話してしまいました。
まあ、実際は、誘拐がもとで始まったこのストーリー、
国際的テロへと発展してゆくのです。
このあたりも、イタリアを舞台にしただけあって、無理がない。
大使館職員のことなかれ主義っぽいところも、らしかったし。
研修生安達のドジっぽさも、雰囲気を和らげていてまたよし。
それにしてもこの作品は、ヨーロッパ、イタリアへの
日本人の憧れを、
なんといやおうなく掻き立てることか。
アマルフィ、この街の美しさ。
そして、サラ・ブライトマンの美しい歌声。
相乗効果で私たちの心を揺さぶります。
誘拐犯にイタリア名所をひっぱり回される黒田。
「天使と悪魔」にも、こんなシーンがありましたっけ。
まさに、このイタリアで。
イタリア・・・、行ってみたくなりますねえ。
佐藤浩市を始めとする日本人豪華俳優陣ばかりでなく、
イタリアのキャプテン翼好きの刑事の配置が、また効果的でした。
真保裕一原作としては、一番のできなのではないかと思います。
あ、そういえば「ホワイト・アウト」も、この二人。
裕一・裕二のワンツーコンビは、なかなか良いではありませんか。
この話は、続編が欲しいなあ・・・、ぜひ。
・・・そもそも、黒田は何か過去がありそうだし、
これで終わっちゃいけないですよね!
2009/日本/125分
監督:西谷 弘
出演:織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、福山雅治、サラ・ブライトマン
アマルフィ 女神の報酬 劇場予告編?
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フジテレビ開局50周年記念と歌われたこの作品、全編イタリアロケ。
いや~、豪華です。
実はそんなこけおどしには乗らないぞ!と、
若干気を引き締めてみたつもりですが、
でも、結構良くできていたと思います。
イタリアが舞台でも、日本人がどっさり出てきて不自然でない場所。
それが日本大使館なんですね。
良くできています。
外交官、黒田(織田裕二)はローマに派遣されてきて
いきなり日本人少女誘拐事件にかかわってしまう。
彼は、人の思惑を気にせず厳しいことをズバズバ指摘する、
ちょっと嫌なヤツというタイプ。
切れるけれども、クール。
その彼が、誘拐された少女の母紗江子(天海祐希)と関わるうちに、
また違った側面が見えてきます。
冒頭、まるで愛情が冷め切った夫婦のような
この二人のホテルの同室でのシーンがあるのです。
しかし、その後、この二人は夫婦ではなくて・・・、ということがわかる。
それくらいに、ほとんど反発しているといっていいくらいの二人の距離が、
ストーリーが進むにつれてだんだん近づいてくるのです。
この変化が、じっくり慎重に描かれています。
では、これは、この二人のラブストーリーなのか。
否。
実は黒田の方は、ちょっとほだされて好きになりかけたんですね。
でも、最後の方の彼女の言葉で、彼女の心がどこにあるのかを悟る。
ここの表情が良かった。
う~ん、私でもわかるくらいだから、
これはもしかするとオーバーアクションだったのかな???
でも、こういう気持ちの変化、うまく描かれていると思ったんですよね。
・・・ずいぶん、ラブストーリー中心にお話してしまいました。
まあ、実際は、誘拐がもとで始まったこのストーリー、
国際的テロへと発展してゆくのです。
このあたりも、イタリアを舞台にしただけあって、無理がない。
大使館職員のことなかれ主義っぽいところも、らしかったし。
研修生安達のドジっぽさも、雰囲気を和らげていてまたよし。
それにしてもこの作品は、ヨーロッパ、イタリアへの
日本人の憧れを、
なんといやおうなく掻き立てることか。
アマルフィ、この街の美しさ。
そして、サラ・ブライトマンの美しい歌声。
相乗効果で私たちの心を揺さぶります。
誘拐犯にイタリア名所をひっぱり回される黒田。
「天使と悪魔」にも、こんなシーンがありましたっけ。
まさに、このイタリアで。
イタリア・・・、行ってみたくなりますねえ。
佐藤浩市を始めとする日本人豪華俳優陣ばかりでなく、
イタリアのキャプテン翼好きの刑事の配置が、また効果的でした。
真保裕一原作としては、一番のできなのではないかと思います。
あ、そういえば「ホワイト・アウト」も、この二人。
裕一・裕二のワンツーコンビは、なかなか良いではありませんか。
この話は、続編が欲しいなあ・・・、ぜひ。
・・・そもそも、黒田は何か過去がありそうだし、
これで終わっちゃいけないですよね!
2009/日本/125分
監督:西谷 弘
出演:織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、福山雅治、サラ・ブライトマン
アマルフィ 女神の報酬 劇場予告編?