
さて、新刊はうれしいのですが、だんだん残り少なくなってくるのも、いやですね。

ファンとしては複雑です。

冒頭、ケイロニア、シルヴィアの話がありますね。

もう、ストーリーの本筋からは外れたのかと思ったら、まだ出てくるんだ。

正直、この女には全く同情できないし、
好きになれないなあ・・・。
あんた、どこまでグインの足を引っ張るのさ!って、感じ。

まあ、まあ・・・。
とはいえ、この上まだ災いの元になりそうなんですもんねえ。

レムスもそうだったけど、「魔」というのは、人の仄暗い心に取り入るものなんだねえ。

まあねえ、だから彼女が怪しいものにつけ込まれるのは当然だね・・・。

・・・ということで、グインのケイロニアはこの先も安泰ではなさそうなわけです。

どこまでも苦労ばかりだ・・・。

そして、ヤガでの続きの話は、ますます異常なミロク教団、
いや、新ミロク教団というべきかな、その姿が見えてくるよね。
最も敬謙で穏やかだったはずのミロク教が姿を変え、
他国をも脅かす勢力を持ちかねない勢いだ。

宗教が暴走し、とんでもない様相を呈するというのは、
あることですもんね。

しかし、どうもこの新教団の中心には、また常の人間ではない何かの怪しい力が働いていそうな雰囲気だよね。

そうそう、その正体にまで、私たちはたどり着くことができるのでしょうか・・・。
ここでのストーリーはもっと長いものになるかと思ったのですが、
意外にも急転。
とりあえず、ヨナとスカールの脱出なるか???というところですね。

でも、それだとフロリーはどうなっちゃうんだろう。
ここに残しておくのは心配すぎるよ。

う~~む・・・。

何しろ、新しい展開があると、心配になってしまうよね。
そんなに膨らましても、その収束を知ることができなさそう
・・・と思うとつらい。

ヨナとフロリーはいい雰囲気になっちゃいましたが、
これだってハッピーエンドにこぎつけるにはもう時間がない・・・。

今回、もう栗本さんの後書きもなくなってしまいましたが、
栗本さんはあくまでも通常のペースで書いていたんだね。
もはやこれまでとあきらめて、少しでも物語を収束させようとはしていない。

ネバー・ギブアップ。最後まで、生き続ける気持ちで・・・書いていたんですね・・・。

スカールさん、頼みます。
無事ヨナを連れ帰って。ついでにフロリーとスーティもかっさらって・・・。
満足度★★★★☆