映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「信長協奏曲 5」 石井あゆみ 

2011年08月19日 | コミックス
袋のねずみ・・・?

信長協奏曲 5 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
石井 あゆみ
小学館


              * * * * * * * *

発売したてほやほやの第5巻!

まずはいきなり、木下藤吉郎の改名のシーンがありますね。
織田軍を四軍団に再編成し、その大将に柴田勝家、丹羽長秀、明智光秀、木下藤吉郎が任命される。
その時、木下藤吉郎がすかざず、「皆さんの名前を一文字ずつもらって羽柴秀吉と名乗りたい」と申し出る。
つまりはおべんちゃらだよね・・・。
今まで秀吉はそんなに嫌いじゃなかったけど、
この本を読んだら、だんだんキライになって来ちゃったな・・・。
それはもう、彼がはじめから今川のスパイとして登場して来ちゃったこの作品の宿命で、しかたありませ~ん。
しかし、サブローは
「秀吉」ってのは有名な人と同じ名前だからいいんじゃない?
てなもんです。
脱力~・・・


さて、それからまた、この作品がタイムスリップものだったことを思い出させる人物登場!
松永久秀という小国の大名。
強面のこの男、いきなり派手な背中の彫り物を見せて登場!!
つまりはヤーさんなんですけど・・・
う~む、この世界、一体ナニモノの意図なのか、
平成の世と戦国時代にタイムポケットがあるんだねえ・・・。
人選も何か意味があるっぽい。
興味は尽きないけれど、まあ、ここは最後まで謎なのではないかな?
ただ、きっとすべての配置には意味があるんだよ。


一方、お市の方の長女茶々は、まだ赤ちゃんだけど、すごく活発!!
今あるイメージとしては、すごく活発なのは三女の方だけどね・・・。
秀吉の妻となるなら、茶々が活発というのは納得できる気もするね。


まあ、それはさておき、この巻ではサブロー信長、ピンチです!!
将軍足利義昭が各地の大名に信長討伐令を発した!!
それを受けて、同盟を結んでいた浅井家が寝返ってしまう。
朝倉・浅井両軍から挟み撃ち、袋のネズミとなる寸前のサブローの打った策は・・・!!

的確・迅速な状況判断と決断力。
リーダーの素質はこれですねー。


今回の表紙、横顔アップのサブロー信長は、さすがにもう高校生ではなく、
そこはかとなく思慮深く、貫禄があるようにさえも見受けられる・・・
できすぎですよー。
いや、もう既に、これが私たちの知っている信長ですから・・・
次巻は2012年初頭発刊ですって・・・。
うわあ、待ち遠しい。

「信長協奏曲 5」石井あゆみ 小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス
満足度★★★★★