映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

パシフィック・リム

2014年03月07日 | 映画(は行)
超高空から深海の更なる地底まで



* * * * * * * * * *


巨大ロボットもの・・・となれば私の守備範囲の外ではありますが、
本作はやはり菊地凛子さん、芦田愛菜ちゃんが出演ということで、
興味はありました。


太平洋深海の裂け目からKAIJUが出現。
環太平洋沿岸諸国は英知を結集して人型巨大兵器イェーガーを開発。

一旦は鎮圧したかのように思えたのですが、
彼らもどんどん進化し、より強力になっていく。
かつてのKAIJUとの戦いで兄を亡くしたローリーは、
失意の底で暮らしていましたが、
最後の賭けに出たペントコスト司令官に招聘され、
日本人森マコ(菊地凛子)とコンビを組むことに。





ここに登場するKAIJUたちは、昔の「ウルトラマン」に出た怪獣を彷彿とさせます。
それもそのはず、本作はギレルモ・デル・トロ監督が、
自らの子供の頃に慣れ親しみ憧れた日本のTVアニメやウルトラマンなどの特撮ドラマに
オマージュを捧げた作品。
それは私的にも懐かしく親しみがあります。
(何しろ私はウルトラマンの怪獣図鑑も持っていた!!)
イェーガーは、鉄人28号っぽいところもありましたね。
そんなわけで、ヒロインにも日本人の菊地凛子さん起用ということになったのでしょう。
芦田愛菜ちゃんはさすがの演技力で、
森マコの回想ということで、ほんの少しの出演シーンでありながら、
やっぱり泣かされてしまいました。



また、ただKAIJUとの戦闘シーンでドッカン・ガッチャンがあるだけではなく、
裏で、オタクめいた変人科学者二人が奮闘し、
パイロットたちを支援するというサイドストーリーも効いています。
ペントコストとマコの父娘のような情感もいいですね。


大気圏外の超高空から深海の更に奥深い地中まで、縦横無尽。
大画面・3Dで見ればそこのところはもっと面白かったのかもしれませんが、
まあ、私はさほどそういうシーンには興味が有るわけではないので・・・。
香港のいかにも怪しげで混沌とした雰囲気をも良かったですし、
あのハンニバル氏の転んでもただでは起き上がらないというしたたかさも、ナイス!
意外と楽しめた作品なのでした。

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チャーリー・ハナム,イドリス・エルバ,菊地凛子,チャーリー・デイ,ロブ・カジンスキー
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「パシフィック・リム」
2013年/アメリカ/131分
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、チャーリー・デイ、ロブ・カジンスキー、芦田愛菜
親日度★★★★☆
満足度★★★★☆