「ケルベロスの肖像」と表裏の物語
* * * * * * * * * *
桜宮市の終末医療を担っていた碧翠院桜宮病院の炎上事件から1年後。
東城大学の劣等医学生・天馬は課題で「日本の死因究明制度」を調べることに。
同級生の冷泉と取材を重ねるうち、制度の矛盾に気づき始める。
同じ頃、桜宮一族の生き残りが活動を始めていた。
東城大への復讐を果たすために―。
天馬は東城大の危機を救えるか。
シリーズ史上最大の因縁がいま、解き明かされる。
メディカル・エンタテインメント、驚愕の到達点!
* * * * * * * * * *
「バチスタシリーズ最終話」と前回「ケルベロスの肖像」で書いたはずが、
なぜまたここに続きが???
と、この本を見て思いました。
でもこれは確かに同じく最終話なのです。
「ケルベロス---」の方は田口医師つまり東城大側からのストーリーでしたが、
本作は医学生である天馬ほか碧翠院側から語った
表裏の関係にあるストーリーだったのです。
だから起こる出来事は同じ。
当たり前ですが同じセリフもたくさん出てきます。
でもその時々の互いの気持ちがよくわかってこれがまた面白い。
特に、田口と天馬の出会いのシーン。
注目です。
まあ、そんなわけで、ラストのスペクタクルは、驚きにはならなかったわけですが、
どのような陰謀や経緯があってこんなことになってしまったのか、
伺えるのがまた興味深い。
でもやはり私としては、田口医師の方が好きかなあ・・・。
小百合とすみれのドロドロの思いとか怨嗟とか・・・ちょっと重いです。
が、Aiセンターはこういう末路を迎えるのが当然だったなあ・・・と、
本作を読むと納得出来ました。
ところで、現在新刊で出ている「カレイドスコープの箱庭」は、
「バチスタシリーズ真の最終章」とありました・・・。
結局、全然終わらないわけですね。
海堂ワールドはそもそも同じ人物があちこちに登場するわけで、
終わるということがないのだと思います。
最終話とか、最終章という言い方で煽るのはやめてほしい・・・。
「輝天炎上」海堂尊 角川文庫
満足度★★★☆☆
![]() | 輝天炎上 (角川文庫) |
高柳 雅人 | |
KADOKAWA/角川書店 |
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桜宮市の終末医療を担っていた碧翠院桜宮病院の炎上事件から1年後。
東城大学の劣等医学生・天馬は課題で「日本の死因究明制度」を調べることに。
同級生の冷泉と取材を重ねるうち、制度の矛盾に気づき始める。
同じ頃、桜宮一族の生き残りが活動を始めていた。
東城大への復讐を果たすために―。
天馬は東城大の危機を救えるか。
シリーズ史上最大の因縁がいま、解き明かされる。
メディカル・エンタテインメント、驚愕の到達点!
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「バチスタシリーズ最終話」と前回「ケルベロスの肖像」で書いたはずが、
なぜまたここに続きが???
と、この本を見て思いました。
でもこれは確かに同じく最終話なのです。
「ケルベロス---」の方は田口医師つまり東城大側からのストーリーでしたが、
本作は医学生である天馬ほか碧翠院側から語った
表裏の関係にあるストーリーだったのです。
だから起こる出来事は同じ。
当たり前ですが同じセリフもたくさん出てきます。
でもその時々の互いの気持ちがよくわかってこれがまた面白い。
特に、田口と天馬の出会いのシーン。
注目です。
まあ、そんなわけで、ラストのスペクタクルは、驚きにはならなかったわけですが、
どのような陰謀や経緯があってこんなことになってしまったのか、
伺えるのがまた興味深い。
でもやはり私としては、田口医師の方が好きかなあ・・・。
小百合とすみれのドロドロの思いとか怨嗟とか・・・ちょっと重いです。
が、Aiセンターはこういう末路を迎えるのが当然だったなあ・・・と、
本作を読むと納得出来ました。
ところで、現在新刊で出ている「カレイドスコープの箱庭」は、
「バチスタシリーズ真の最終章」とありました・・・。
結局、全然終わらないわけですね。
海堂ワールドはそもそも同じ人物があちこちに登場するわけで、
終わるということがないのだと思います。
最終話とか、最終章という言い方で煽るのはやめてほしい・・・。
「輝天炎上」海堂尊 角川文庫
満足度★★★☆☆