女性の立場になって初めて分かること
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ダスティン・ホフマンの女装が話題となりました。
見たことがあるようで、でも見ていなかったという作品。
役者マイケル(ダスティン・ホフマン)は才能はあるけれど役がつかず、落ち込んでいました。
ある時、女装してオーディションを受けてみると採用されてしまい、
昼メロの女優としてデビューします。
そこで彼(彼女?)は、セリフを勝手に変えてしまったりするのですが、
その威勢の良さで人気となっていきます。
また、同僚の女優と親しくなり、彼女の実家を訪ねたりもする。
次第に彼女に心惹かれるマイケルですが、
彼女はマイケルを女だと信じ、疑う素振りもありません・・・。
「ウーマンリブ」という言葉が大手を奮っていた時代でしょうか。
通常ならマイケルもそんな言葉を忌々しく感じる一人だったでしょう。
けれども、「女」を装うことで、実際に女性が受ける差別とか苦労を体験する。
確かにそれを知った上で、女性を愛することができれば、
それは本物だろうという気がしますね。
今でこそ女装する男性など珍しくもありませんが、
当時はなかなか衝撃的だったかもしれません。
ちなみに「トッツィー」は「ねえちゃん」とか「かわいこちゃん」の意味。
ときには売春婦をさすことも。
まあ、男性が若い女の子をからかって呼ぶ言い方ですね。
今なら、「セクハラ」と呼ばれそうな言葉。
映画が時代を作り、時代が映画を作る。
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トッツィー [DVD] |
ダスティン・ホフマン,ジェシカ・ラング,ビル・マーレイ,テリー・ガー | |
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
<WOWOW視聴にて>
「トッツィー」
1982年/アメリカ/116分
監督:シドニー・ポラック
出演:ダスティン・ホフマン、ジェシカ・ラング、テリー・ガー、ダブニー・コールマン、チャールズ・ダーニング
時代性★★★★☆
満足度★★★.5