犬と劇的な人生
* * * * * * * * * * * *
小社刊『またね、富士丸』(2010年)、
『また、犬と暮らして』(2016年)に続くシリーズ第3弾。
愛犬“富士丸"の死から9年。ついに実現する、かつての愛犬との約束。
だが今度は、著者自身の身に生命の危機がふりかかり・・・。
愛犬の心の読み方、プライベート・ドッグランの作り方など実用に役立つ内容も。
* * * * * * * * * * * *
私が、愛犬・富士丸時代から、本やブログで応援し続けていた穴澤賢さんの新刊です。
いつも共にいた愛犬・富士丸の突然の死。
それを乗り越えて飼い始めた2匹の犬、大吉・福助のことを中心に、
著者の周辺のことが記されています。
ずっとブログを拝見しているので、私には特に目新しい話はなかったのですが、
改めて読むと、穴澤氏と犬の関わりを述べることは、
そのまま彼の人生を述べることなんだなあという気がしました。
全く予期せぬ愛犬・富士丸の死。
そして、著者自身の生死に関わるほどの大事故。
なーんて、劇的な人生なのでしょう。
ブログはそんな出来事をリアルタイムに伝えていたわけで、
これはなかなかすごいことではあります。
そして大吉・福助との出会い、山の家を持ったこと・・・、
ステキなこともたくさんです。
これはあれですね、「みをつくし料理帖」に出てきた「雲外蒼天」の相というヤツ。
苦労は多いけれど、それを乗り越えれば幸せな青い空がのぞく・・・。
今後もまた、楽しみにブログを拝見したいと思います。
興味のある方は、ブログ「Another Days」へ。
とにかく、犬好きの方なら、必見です。
写真も豊富で、特に、大吉・福助の子犬時代がなんともかわいらしくて、つい微笑んでしまいます。
そして懐かしい富士丸の写真も・・・。
「犬の笑顔が見たいから」穴澤賢 世界文化社
満足度★★★★☆