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1人で敵陣へ乗り込むとき
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さて、これからぼちぼちクリント・イーストウッドを見ていこうと思うのです。
オードリー・ヘップバーンは作品の年代など気にせず、
順番が支離滅裂でしたが、今度は地道に公開順で行きたいと思います。
まあ、すべてを見ようとは思いませんが・・・。
(見たくてもそろわないでしょうけれど)
それで、今回は栄えある、彼の映画初主演作品。
彼の大スターへのきっかけとなったエポックメイキング的作品。
黒沢明監督の「用心棒」のパクリの作品としても有名です。
クリント・イーストウッドは、それ以前にはTVドラマのローハイドに出演していたんですね。
私、ごく幼い頃にテレビで見た記憶はあって、
そのテーマソングだけはとても良く覚えています。
しかし、そこにクリント・イーストウッドが出ていたなんてことは、
当時知るはずもありません・・・。
映像、ありましたねえ・・・。
クリント・イーストウッド、わかりますね。
RAWHIDE OP
さて、「荒野の用心棒」です。
この作品は多分、私が中学生くらいの時に、
日曜洋画劇場で見たのだと思います。
あの淀川長治氏解説の。
それで、今回見て、思い出したことがあります。
拍車のついたウエスタンブーツを履いた男。
その足元を後ろ側からクローズアップして、
またの間から、向こう側の風景が見える。
そんな一シーンがあるのです。
そのシーンを、教科書の隅っこに漫画で落書きして、友達に見せて大うけ。
授業中なのに・・・。
笑いをこらえるのに必死。
(こんなことをしていたのでは、成績も押して知るべしですな。)
始めから、話が逸れすぎです。
まず、オープニングタイトルで、あの名曲が流れます。
もう、そこですっかりマカロニウエスタン気分。
1872年。ニューメキシコ。
風来坊のガンマン、ジョーが寂れた田舎町にやってくる。
その町は、ロホ一家とモラレス一家という
二つのならず者一族の抗争が続いており、
巻き込まれた村人の男たちはほとんど死に絶え、
生気のない、恐怖の町と化している。
ジョーはこの両派を更に反目させ、自滅させようと画策するのですが・・・。
ジョーが単に早撃ちが得意なだけでなく、
頭脳の冴を見せるところがなかなかよいのです。
こういう世界で生き残るには、頭が良くなければ・・・。
ヒゲ面、葉巻、ポンチョ。
っか~~~~。カッコイイ
男ですよねえ。
この町の棺桶屋のおじいさんもいい味なんです。
この町にいれば食いっぱぐれは絶対にない、というのもいいですね。
ちゃっかりしていて、でも、ジョーの味方。
ジョーが窮地を脱するのにひと肌脱ぎます。
酒場のマスターもまた忘れられない。
実直で、勇気ある人です。
どこにでも悪党はいるけれど、人情に厚い真っ当な人もいるもんですよね。
ラストでは、ジョーが単身、大勢の敵と対峙します。
このシーン。
先日見た「グラン・トリノ」の最後のシーンを思い起こします。
数十年を経て、クリント・イーストウッドが同様のシーンでたどり着いた結末。
ちょっと、感慨深いものがありますね。
だから映画はおもしろい!
1964年/イタリア/97分
監督:セルジオ・レオーネ
出演:クリント・イーストウッド、マリアンネ・コッホ、ジョン・ウェルズ、ヨゼフ・エッガー
名曲のオープニングをどうぞ
A Fistful of Dollars - Intro (Opening Theme)
用心棒のパクリですよね (笑)
でも、グラン・トリノと被って・・・ もう一度観て、新たな感動を感じたいと思います。
ところで、河島英五さんの曲ですが、あの曲は、酒に溺れ死んでしまった叔父さんのことを歌ったものなんですよ。
男だから、女だからって訳ではなくて、どうしようもない寂しいときに、それを受け止めて泣くか、酒に逃れるかってところを切り口に、人間の弱さも表していると思うんですよね。
男だから、女だからってことはないと思います。
ではでは。
ご無沙汰しております。
この作品、好きなんですよ。
イーストウッドもレオーネもモリコーネも大好きなのでたまりません。
イーストウッドの煙草のくわえ方、帽子のかぶり方、すべて格好良かったですね。
そうそう、棺桶屋のじいさんもマスターもいい味でしたね。
解説ありがとうございます!
まあ、歌の解釈とは別の次元で、近頃自分がオヤジ化しているなあ・・・と感じたものですから。
OLのオヤジ化などといわれて久しいですが、つまり、サラリーマンの身の上では、男女に関わらず生活のパターンとか行動様式が似てくるのだろうなあ、と思います。
きのうから、この曲、頭の中でずっと流れてるんですよ・・・。
やはりいい曲ですね。
今度は、栗本さんの追悼に、呑んだくれて寝ることにしよう・・・。
お久し振りです!
古い映画も、見たいものが目白押しで、困ってしまうくらいです。
この映画では、イーストウッドは終始葉巻をくわえていましたが、実生活では昔からタバコは吸わないのですってね。
最近の映画などでは、タバコを吸うシーンもめっきり少なくなりました。
私も、嫌煙派ではありますが、タバコをくゆらす男性のかっこよさって、悔しいけど確かにありますね。