ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

花回廊!プラットホームで踊っちゃえ!

2007-04-01 19:18:44 | 地域文化

 駅のプラットホームで踊ったことってある?一人二人の話しじゃないよ。総勢15人!それも、列車が停車中のホームだからね。置農演劇部、本日(4月1日)の舞台は、米坂線羽前小松駅だった。

 今、田舎はね、大変なんだよ、なんとか盛りあげようってね。これは、JR東日本も同じこと。少しでもお客さん呼ばないと、赤字路線に転落だから。で、羽前小松駅、米沢から新潟県坂町に至る米坂線の駅の一つだけど、今、駅員無人化の話しががひたひたと忍び寄ってる。川西町の中心小松町にある駅だって言うのにね。いかんいかん、駅が無くなる!米坂線が配線になる!

 JR東日本が沿線市町村を巻き込んで、企画したのが、今回の『やまがた花回廊』ってイベント。山形県置賜の桜名所を当て込んで、東京方面からの集客を目指そうって企画だ。置賜のJR沿線各駅では、特別列車の到着に合わせて、それぞれ趣向を凝らした歓迎行事を準備する事になっている。で、小松駅の一番の受益者、置農生としては、こいつは協力しないわけにいかないでしょ。駅員のいない駅で乗り降りなんてせつないもんね。路線廃止なったら、もっとやばい。川西町にも是非是非元気でいてほしいしね。

 ということで、今日は、置農農業クラブの面々と、演劇部が、その歓迎行事の一翼を担っちゃおう、ってことになった。農業クラブ員は、主に置農の生産物の販売を担当。リンゴやジャム、ジュースなんかを売りまくるって作戦。あっ、そうそう、、黒べこ(牛)までプラットホームに連れ出してしまったからね。おいおい、そこまでやるかって勢いだ。

 で、演劇部は、和物で勝負だね。まず、獅子舞。これは昨年パプアからの留学生が置農に来たときに、演じて好評だったもの。それ以来、何度かご要望に応じてきた。獅子頭なんか、発泡スチロールの手作りだけど、結構、愛嬌があって、ありきたりのものより数段いい。って、また手前褒めだよ。それに、今回は、太鼓をプラスした。いやあ、前からやりたかったんだ、太鼓を使ったパフォーマンス!桶胴太鼓ってのを二つ新調して、わずか二日稽古して、今日本番。素晴らしいって出来ではではなかったけど、新しい試みは付け加えられた。それに、子どもミュージカルで、評判上々の『土を耕せ、命耕せ』の歌を加えて、最後は、定番のよさこいソーランで締めくくるっていうラインナップで臨んだ。

 さて、本番は、列車到着時のプラットホームで2回の演舞。停車時間はわずかに3分。あの狭いホームで、婦人会やら、観光協会やら、農業クラブ員らと押し合いへし合いしながら、演じきった。最初の列車の時は、駅舎のブレーカーが落ちて、よさこいの音楽が流せず、急遽、獅子舞を二度繰り返すなんて、アクシデントもあったが、まずは、すべて無事、終了。列車の乗客も写真取りまくりだったし、参加した町民の皆さんにも喜んで頂けた。

 演劇部の部員には、ほんと、お疲れ様、だった。なんで、日曜日、しんなねの、なんて、不満も心の底にはきっとあるだろう。でもね、役者は見てもらえてなんぼ、だから。いやいや、高校生はなんぼにもならないけど。大勢の観客の前で演じる、踊るって経験は、演劇部員としても、間違いなく役に立つ。さらに、将来この日のことが、きっと良い思い出になって残ると思うんだ。休んだり、遊んだりはいつだってできる。でも、人前で演じ踊り喝采を浴びるなんてことは、そうそうできることではないんだ。そして、町の活性化のお手伝いができた。喜んでくれたじゃないか。さらに、さらに、今日見てくれた町民の皆さんが、今度は演劇部の活動を支えてくれる。なっ、これが地域に生きる、ってことなんだよ。

 いや、そんなこと、ここで言うまでもない。置農演劇部員は、みんなわかってることだ。だから、いつだって、全力で頑張れる。ということで、次回小松駅プラットホーム公演は、5月4日です。ござっとごえなあ(きてくださいね)。

コメント (2)
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