ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ええーい!チンドン屋作っちまえ!!

2007-04-05 21:13:15 | アート・文化

 もう、面倒だ!チンドン屋作るゾ!決めた!『チンドン御用菜の花商會』誕生だあ~!

 菜の花座の次回(第16回公演)公演、チンドン屋で書く、って言ってしまったからね、もう、大苦戦、七転八倒、のたうち回って、己の浅はかさを呪う毎日だ。だって、そうでしょ。チンドン屋の芝居ったって、誰がチンドンやるの?

 まさか、福岡からアダチ宣伝社http://www.h3.dion.ne.jp/~adasen/の安達さん頼むわけにいかないんだよ。どうするの?う~ん、弱った!で、最初考えたのが、シルエットで舞台に出して、音はCDってやり方。でも、これ、いかにも安易!てきとお!ってことで没。次は、楽器のできる人間借りてくるって方法。これもねえ、だらしないって言うか、味気ないって言うか。だいいち、その人たち演奏はともかく、チンドン屋の扮装なんて、してくれっこない、当たり前だろ、なに考えてんだって、これも没。

 そこに降って湧いた主役転勤騒動(本ブログ記事『主役が飛ばされた!』参照)。もう、止めよ。もう、ムリってほとんど諦めかけた。でもね、有言不実行ってかっこ悪いでしょ。それも、ブログやら、チンドン屋さんのホームページで騒ぎまくったからね。ここは引けない。逃げられない。書くしかない、やるしかない、で頑張った一ヶ月だった。

 で、書いてみると、チンドン屋の芝居でチンドン屋抜きとか、チンドン屋借り物なんて、できっこないってつくづくわかった。じゃあ、しゃあない!やろうじゃないの!チンドン屋!出そうじゃないですか!チンドン屋!って、尻をまくっちまった。いいのか、それで?

 こういう大ボラって、すぐに広がるのよね。何処で聞いたか、町の観光課。菜の花座がチンドン屋作るんだって、だったら、町のイベント、一役買ってよ、じゃ、5月の連休に町中練り歩くってどう?マスコミ用に宣伝写真撮るから、4月中に形整えてよね。おいおい、公演は7月なんだぜ。一ヶ月もないのに、できるわけないだろ。なんて、言っても後の祭り。もう、チンドン入りのイベントチラシができていた。

 こうなりゃ、ほんと、やるっきゃないでしょ。一ヶ月でどこまでできるか知らないげと、まずは、ご愛敬。恥掻いて名を取る、と行こうじゃないか。ということで、昨日今日、慌てて楽器を注文した。だから、来週の稽古初めは、なんと、チンドンの練習からなのです。びっくりするだろうな、団員の娘達。できませんよ~そんな恥ずかしいこと~!!ああ、さおりの悲鳴が聞こえるぅぅぅ。

 でも、ちょっと、待て!菜の花チンドン屋、これ結構使えそう。例えば、芝居の中で、地元商店の宣伝したら、お店には喜んでもらえて、お客には笑ってもらえて、われわれも、おひねりもらえるってことにならないか?

 あるいは、公演の一週間前に、スーパーの前でチンドンで宣伝したら、観客倍増ってことにならないか?さらには、これからも定期的にお呼びが掛かって、臨時収入、劇団の苦しい台所が楽になるってことにならないか?さらにさらに、チンドン屋のいる田舎町ってことで、評判になって、町が注目されるってことにならないか?さらにさらにさらに、それがテレビ放映されて、うぉっ、菜の花座おもしれえ、東京で公演させよう、ってことにならないか?・・・

 ならないよねえ!

 あっ、ごめんなさい!チンドン屋の皆さん。安達さん。こんなちゃらんぽらんにチンドン屋始めて。馬鹿にすんなって怒りのお小言が耳に響いてます。

 でも、でも、僕、やっぱり、愛してるんです、チンドン屋!

 

 

コメント
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