ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

歳とるって、悪くない!

2007-04-25 00:22:46 | アート・文化

 来ましたよ、来ました。アルトサックスですよ。ライブハウスJのオーナーK氏じきじきの手配、そして、調整。御願いしたのが、4月1日だから、ながーいながーい3週間だった。ようやくにして届いたアルトサックス、まずは、K氏から懇切丁寧な説明。最近の楽器より昔の楽器の方が質が上なんだそうだ、ふむふむ。プロは、新品でもすべてオーパホールしてから使うだって、へえーだね。さらに、サックスはマウスピースが決め手なんだって、いやはや驚きだ。マウスピースによる音色の違いを、K氏直々のデモ演奏で、再現してみせてくれた。

 K氏のマウスピースはジャズ用の高級品。う~んたしかにたしかに、音がまろやか、って言うより、妖しい響きだ。妖艶な女性がしなだれかかってくるような感じ。一方、僕が買ったものは、クラッシック向きのオーソドックスなものなんだそうで、たしかに、固い。しまってる。身持ち堅固。浮気はしない!うん?なんのこっちゃ?ちょっと面白みに欠けるかな?ジャズ用のカラオケ、こんなんがあるんだあ!!をバックにいろんな吹き方を実演してくれた。

 そして、ついに、僕の手に!どこを持ったらいいの?ここ触って大丈夫?恐る恐る手に持ってみる。中古とは思えぬ金色の輝き。ずしりとした材質感。いいぞ、いいぞ、ぞくっとする。K氏に促されて、マウスピースを口にあてる。45年前のクラリネットの経験を頼りに、息を吐き出す。・・・・・・出ない!音が出ない!・・・・力抜いて、のアドバイスだが、力を入れてる気持ちは、毛頭ない。上の歯を軽く添えるように、・・・こうかな?・・・おおーっ、出たぞ!出たぞ!アルトサックスの音だ。って、当たり前だろ。

 一度、音が出てみると、だんだんと昔の口の感覚が蘇ってきて、ドレミファ、なんてぎこちなく吹いてみた。おおっ、いけるじゃないか。K氏にリードされて、何曲か童謡を吹いてみる。うん、つっかかるが、まあ、なんとか。今度は、K氏とハーモニー。ほら、いいでしょ、ハモってる、って言われてみても、こっちは、自分のメロディ吹くのが精一杯なんだよ。そして、レッスンの締めくくりは、K氏のドラムに合わせて、『ちょうちょ、ちょうちょ』のスィング風演奏までさせてもらった。いやいや、あくまで、風だから。

 さて、何が吹いてみたいんですか?ってきかれてもねぇ。そりゃ、『レフト アローン』とか『マイ フェイバリット ソング』とか『マザーレス チャイルド』とか、ありますよ、でも、自分が、そこまで行くなんて、てんで信じてないからね。まずは、チンドン屋でしょう。5月4日、米坂線羽前小松駅前で、菜の花座チンドンパレードなんだ。間に合うかあ?無理かなぁ!?無理だよなぁ!!

 それにしても、歳とるって悪くない。こんなことがへっちゃらでできるんだから。恥とか、外聞とかって、もう関係ないからね。やりたいようにやる。下手でもやる。馬鹿にされてもやる。顰蹙買おうと、軽蔑されようと、どうでもいいの。今やらなくて、いつやるんだ、って、もう完全に開き直ってるからね。上手い下手なんて、超越してるんだ。

 こういうの年寄りの冷や水って言うのかも知れない。でも、冷や水かぶれる思い切りって、有る意味、若さなんじゃないかな。じゃんじゃかがぶっちまえばいいんだよ、冷や水くらい。えっ、それで、心臓麻痺?!あっ、それ、やっぱり怖い!!

コメント
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