ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

素敵な本がやってきた!

2021-02-11 09:45:20 | 本と雑誌

 『サフラジェット 平等を求めてたたかった女性たち』デイヴィッド・ロバーツ著、富原まさ江訳、合同出版刊。

 高い本だなぁ、税別2,800円、それも出たばかり、古本なんかで出回るのは10年先だろう。っていうか、こんな希少本出るわけないよな。題材が世間にゃ馴染みのないものだから、こうやった高めの価格を付けるんだぜ、学術書と同じだ。もっと気軽に読めるよう廉価版にしてくれればいいのに。まったく年金暮らしのジジイ泣かせの本だぜ。

 でもなぁ、サフラジェットに関しては書かれた本も少ないし、ずっと興味津々、引き付けられてたからなぁ。台本にも、女性の権利拡大の動きを書きたいと思ってる身としちゃ、すでに購入予定に入ってる本たち差し置いても買うしかないな。

 楽天ブックスで購入をクリック。

 な、なんだぁぁぁ?この段ボール箱は。そんな大きなもの、買った覚えはないぞ。と、送り状を見れば、楽天ブックス!はぁぁぁ?なんで???さっそく開けてみて、びっくり、納得、なぁるほど!大き本だったんだぁ!こりゃ、書籍専用のレターパックじゃ送れないよな。

 ページ開いて、またまたびっくり!絵本だったんだぜぇ。

 ページごとに魅力的なイラストが盛りだくさん。どの絵もとても品よくセンスありだ。20世紀前半までのイギリスの女性たちの姿が、様々工夫された構図で描かれている。うわぁ、見てるだけで楽しくなるぜぇ。

 女性参政権を求めて激烈にたたかった女たちの歴史と肖像が、こんなに素敵な本になるなんて、これはもう、今の時代への最高のプレゼントだな。彼女たちって、#わきまえない女たち、そのもの、その強烈な先駆者だもの。

 サフラジェットは19世紀後半から20世紀初めにかけて、女性の選挙権(サフラージ)を求めて過激に突進していった女たち、ただし一部男も、だ。権力者の車に石を投げ、国会に居座り、ダービー競馬の競走馬の馬群に身をひるがえした。その闘争形態は、上品さとかたしなみなどという、過去のしがらみをかなぐり捨てた捨て身のものだった。

 彼女たちの考えや行動をこの1冊に盛り込んでくれたのは、デイヴィッド・ロバーツっていうイラストレーターだった。この人、絵本の世界ではけっこう著名な人らしい。『しっぱいなんかこわくない!』とか、『せかいはふしぎでできている』なんて、うん、聞いたことある。

 彼女たちの行動記録だけだって、十分読み応えあるのに、ページごとにこの見ていて飽きないイラスト!これは、とてもとても、読み飛ばすなんてできない本だぜ。1ページ1ページ、楽しみ慈しみつつ繰っていく本だ。

 なんか、わくわくするよな。魅力的な女たちの生きざまを追いつつ、その気品のある表情や立ち姿を目にすることができるんだから。

 これ、きっと、ベストセラーになるな、絶対!いや、しなくちゃダメだぜ。#わきまえない女たち、この本を手にして、強固な壁にぶち当たれ!

 

コメント
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