窓の外は雪に埋もれてるけど、甘夏が届けば春はすぐそこだぜ。九州は水俣から、無農薬の甘夏が到着した。さぁさぁ、新鮮なうちにマーマレード作ろうか。
加工だから、ちょっとばかり日をおいても大丈夫、なんて、ダメダメ。新鮮、生き生きの果実で作った方が、断然美味い。萎ぶれかかった皮のマーマレードなんてなぁ。
ホーロー鍋にたっぷり一杯作るとすりゃ、甘夏は10個くらいかな。表面よく洗って、四つ割り後、皮を剥く。
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皮は剥いたそばから、別の鍋に沸かした湯の中に放り込む。
煮立ったら水を換えて沸騰、これを3回繰り返して苦みを抜く。
実の方は、ヘタの部分を切り取って種を取り出し、剥きやすければ薄皮を取り除く。薄皮にはペクチンたっぷりだから、全部取る必要はないぜ。まっ、剥きやすいところ、半分くらいかな。ホーロー鍋にぎっぎっと押し込み火にかける。砂糖は?まだまだ、慌てない。どうせ皮の苦み抜きが終わっちゃいないからな。
実と薄皮に火が通ったら、フードプロセッサーでトロトロにつぶす。ここで砂糖だぜ。量は、まっ、適当。味を見ながらね。ただ、後で皮の薄切りも入れるから、やや甘すぎくらいがちょうどいい。苦みもあることだしね。
ほぉれ、皮も3回煮こぼして、苦みも程よく減ったぜ。去年は1/3くらいをマーマレードに使ったが、なんか、物足りねぇなぁ、で、今年は半分を使うことにした。実と薄皮を煮詰めながら、皮を薄く刻んで行く。これが、ええいっ、面倒!飽きてくると薄切りが厚切りに変わっちまう。いかん、皮の煮物作ってんじゃないからな。
刻み終えたピールも加えてさらに煮詰めて、ほれほれ、ドロッとしてきたろ、これで仕上がりだぜ。
おっと、最後にスコッチウィスキーを入れるのを忘れるなよ!
マーマレードとウィスキーって、見事な相性なんだ。高級品の方が、そりゃいいよ、でも、今我が家にあるのは、安酒のみ。中で一番スモーキー感の強いティーチャーズをドバドバと注ぎ込んで、出来上がり。あとは、殺菌済みの瓶に詰め、加熱殺菌、これで1年間は楽に保存できて、お楽しみ長持ち!ってことだぜ。
大小取り混ぜ、8本かぁ、もう1回作らにゃならんかもな。