薪ストーブの快適さ、圧倒的だぜぇぇぇ!
何度も書いちゃいるが、暖かさの質が違う。部屋中包み込むまろやかさと炎の求心力、暖を取る、をはるかに超えた豊かさが、薪ストーブにはある。
冬の快適空間を演出するってばかりじゃない。調理器具としても、大いにお役立ちだ。火室に耐熱の土鍋を放り込んで焼き芋、扉を開けてピザ窯、さらに、ストーブトップ=天板は恰好のヒーターだ。いつだって薬缶を乗せて湯を絶やさないのはもちろん、餅をあぶったり、落花生煎ったり、パンを焼いたり、料理を保温したり、常に賑やかだ。
ストーブの季節となれば欠かせない定番メニューがある。野菜たっぷりミネストローネだぜ。
冬前ぎりぎりまで待って収穫したキャベツ、凄まじい害虫の食害にもかかわらず、外葉を何枚も剥いでみれば、きれいなもんだ。見た目小さくても、結球もぎっちり詰まっていて食べ応え十分だ。雪中キャベツの品種なので、保存性も抜群!春先までしっかり食べつぐだけの量が残っている。今も瑞々しいキャベツをたっぶり入れてミネストローネを作ろうじゃないか。
他に入れる野菜は、ジャガイモ、ニンジン、これはいくらだってある。タマネぎは残り少なくなって、紫タマネギだがいいさ、まだ何回かは利用可能だな。あと、セロリ!も生きながらえている。おお、贅沢な話しじゃないか。野菜材料はすべて自家産だぜ。そうそう、ニンニクも忘れちゃなんねえ。
ホーローの厚手鍋にオリーブオイルをたっぷり、ニンニクの香り立ったら、ベーコンたっぷり。ざっと火が通ったら、野菜をどばーっと入れてオイルと馴染ませる。
お湯をひたひたまで加え、無添加スープの素を加えて、最後はこれまた自家製ケチャップをたっぷり流し込んで、ガスレンジでの調理はお終い。
いよいよ、ストーブの出番だ。
ったって、ただトップ=天板に乗せておくだけ。この季節、薪を絶やすことなんてないから、あとは放ったらかし、数時間後には野菜のうまみがたっぷりしみ出したミネストローネが完成する。この間、部屋の中は、食欲をそそるスープの香りで包まれる。
たっぷり仕上がったミネストローネ、お代わり自在。これだけで十分主菜としての風格ありだぜ。食べきれなけりゃ翌日回しで、これにチーズとパン粉を振りかけて野菜のグラタンになる。最後まで、美味しく楽しませてくれる、これが冬の定番、ミネストローネだ。
火口から、妖しく美しく舞う炎を見ながら、夕食の支度ができる。これも薪ストーブの豊かさだって、もう、何度だって言っちまうぜぇ!