ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

桃に袋掛け!

2023-06-14 12:25:08 | 果樹
何年ぶりだ?桃の袋掛け。
昔、昔、その昔、オジサンは山で桃を育てておりました。
桃農家になろう、なんて、己を知らぬ若気の至り。気づかせてくれたのは、お猿さんの群れでした。
「あんがとよ、俺たちの好物作ってくれてよ」
って、熟する直前に一つ残らず食い逃げしてくれました。
なんの、猿知恵なんぞに負けるもんか!
ネットを張り、電柵で防御線を構築するも、あざ笑うことすらせず、難なく突破。残るのは食い破られた袋とかじり捨てられた桃ばかり。
何年か、必死の抵抗を続けるも、つい、己の猿知恵以下を悟り、撤退したのでありました。
あぁ、すんごく美味しい桃だったのに!
猿たちに知られぬうちは。

オジサンはジイサンになり、久方ぶりの桃の袋掛けなんですじゃ。
なんと、なんと、今でも新聞紙の袋が販売されておったとは!しかも、桃用袋と用途指定があって、しかも、しかも、他の高級品の1/3の価格なんじゃった。世の中、見捨てたものでいないのう。
ほんじゃ、虫が気付かぬうち、鳥たちに襲われぬうち、袋をかけてしまおうかい。

樹高わずかに5尺の幼木に、こんなに実を着けていいもんか?なんと、15個も残っておる。

どう見たって、過重負担!シングルマザーに子ども10人?
頑張ってくれよ、って桃だから言えること。
一方、隣のアーモンド、おめえは袋無しで逞しく生きろや!って、信じられない差別待遇!実は種を凌駕す!
桃の丁重な扱い、さぞや、か弱い果樹なんだろうな、って、そりゃ思い違いってもんだ。果樹の中じゃ、一、二を競う健康優良児、農薬なんてさっぱり無縁ですくすく育つ。
あと1カ月!ふふふ、その元気さ、逞しさに似合わぬ芳醇な香りと味を堪能させていただこうかね、ジイサンは。


コメント
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