自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

虹の橋(2)

2012年11月29日 | ペットロスの癒し

ペットを愛するあなたへ、

もしかしたら、嫌いなあなたへ・とってもさみしがり屋

のあなたへも

11月29日 

 

 

昨日に続いて、虹の橋の続編です。

昨日の詩では、愛する特別の存在として生きてきたペットたちと

虹の橋で再開しました。

今日はどういう展開が起こるのでしょうか?

   
 
 The Rainbow Bridge 
    But one day, as they run and play
,ある日のこと、遊んで飛び回っているときに

they notice someone standing by the road to the bridge.
誰かが橋に繋がる道に佇んでいるのに気が付く 

 This person wistfully watches the reunions of friends,
この人は、友達と心をかよわせられるのか窺(うかが)
っている様子

 for during life, this person had no pet.
なぜって、彼にはペットを飼った経験が無かったから。

This person was beaten, starved, tortured, and unloved.
この人は、生きていたとき、打たれて、飢えの中で、
拷問を受けてきたんだ、愛されることなしに。

 Standing there alone, one of the unloved pets approaches
,一人ぼっちでそこにたっていた。 
すると、一匹の愛されたことのないペットが 近づいて来た。

curious as to why this one is alone
何故この男が、一人ぼっちなのか、ちょっと興味が湧いてきて。

 And as the unloved pet and the unloved person get nearer
 to each other,
この子も愛情をもらえず、飼い主とは、互いに冷たい間柄
だった、愛を知らない子 

a miracle occurs,
奇蹟が起きる

for these are the ones who were meant to be together,
ここで一緒にいるっていうことは、これからも一緒に
なれるっていうこと。
 
the special person and the beloved pet
こんな特別な人には愛深いペットが必要

who never had the chance to meet while on Earth.
地球の上で会うこともなく生きていた二人だけど。 

Finally, now, at the edge of the Rainbow Bridge,
やっと、今、虹の橋の 先っちょで会えたのだ。
 
their souls meet, the pain and the sorrow disappears,
二人の魂が出会ったとき 今までの、痛みと悲しみが
消えていく

and two friends are together.
こうして、彼とその子は いつも一緒の友達になった。
 
 They cross the Rainbow Bridge together, never again to 
be separated. 
一緒に虹の橋を渡ろう。 
もう、離れることは絶対ないよ。


      --- Anonymous ---翻訳)自然治癒力セラピー協会   

     

Copyright : NPO Spontaneous Healing Therapy Japan: All Rights Reserved.   





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペットロスのあなたへ(虹の橋Ⅱ)

2012年11月29日 | ペットロスの癒し

虹の橋 1  改正版  

************************

            

But one day, as they run and play,

ある日のこと、遊んで飛び回っているときに


they notice someone standing by the road to the bridge.

誰かが橋に繋がる道に佇んでいるのに気が付く

 

This person wistfully watches the reunions of friends,

この人は、友達と心をかよわせられるのか窺(うかが)って

いる様子

 

for during life, this person had no pet.

なぜって、彼にはペットを飼った経験が無かったから。


This person was beaten, starved, tortured, and unloved.

この人は、生きていたとき、打たれて、飢えの中で、拷問を

受けてきたんだ、愛されることなしに。

 

Standing there alone, one of the unloved pets approaches,

一人ぼっち。 すると、一匹の愛されたことのないペットが 

近づいて来た。


curious as to why this one is alone.

何故この男が、一人ぼっちなのか、ちょっと興味が湧いてきて。

 

And as the unloved pet and the unloved person get nearer

 to each other,

この子も愛情をもらえず、飼い主とは、互いに冷たい間柄だった、

愛を知らない子

 

a miracle occurs,

奇蹟が起きる


for these are the ones who were meant to be together,

ここで一緒にいるっていうことは、これからも一緒になれるって

いうこと。

 


the special person and the beloved pet

こんな特別な人には愛深いペットが必要


who never had the chance to meet while on Earth.

地球の上で会うこともなく生きていた二人だけど。

 


Finally, now, at the edge of the Rainbow Bridge,

やっと、今、虹の橋の 先っちょで会えたのだ。

 


their souls meet, the pain and the sorrow disappears,

二人の魂が出会ったとき 今までの、痛みと悲しみが消えていく

 

and two friends are together.

こうして、彼とその子は いつも一緒の友達になった。

 

They cross the Rainbow Bridge together, never again to be 

separated.

一緒に虹の橋を渡ろう。 もう、離れることは絶対ないよ

 

 

翻訳)自然治癒力セラピー協会

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペットロスのあなたへ;虹の橋Ⅰ(推敲版)

2012年11月28日 | ペットロスの癒し

あなたを必ず待っています

*************************

Rainbow Bridge   虹の橋


 

Just this side of Heaven is a place called Rainbow Bridge.

 天国の入り口に ある場所、それが、虹の橋のたもと 


 

When an animal dies that has been especially close to someone here,

飼い主にとって、かけがえのない大切な存在。そんなペット達が


 

that pet goes to Rainbow Bridge.

虹の橋のたもと’へ逝くのです。


 

There are meadows and hills for all of our special friends

私たちの特別な友達(ペット)の田園と丘が広がり

 

so they can run and play together.

みんな仲よく、楽しく駆け回る

 

There is plenty of food, water and sunshine and

沢山の食べ物と水。太陽がふりそそぎ

 

our friends are warm and comfortable.

 どの子たちもみんな、やさしく、心地良く暮らす。


 

All the animals who had been ill and old are restored to health

and vigor;

 病気で、よぼよぼだったペットたちばかり。今は 活力を取り戻し

 

those who were hurt or maimed are made whole and strong again,

傷ついた体もすっかり、回復して元通り。

 

just as we remember them in our dreams of days and times gone by.

 過ぎ去った思い出の中、飼い主と過ごした元気な姿そのままで

 

The animals are happy and content, except for one small thing:

 彼らは幸せに満ち足りている、たった一つのことを除いて ・・・

 

they each miss someone very special, someone who was left behind.

どの子も会いたいあの人に、この世に残してきた特別なあの人に

 

They all run and play together,

皆一緒に、今日も走り、遊びまわる。

 

but the day comes when one suddenly stops and looks into the

distance.

突然その日がやって来る。一匹が、足を止めて、じっと遠く向こうを見つめる

 

His bright eyes are intent; his eager body begins to quiver.

彼の輝いた瞳が何かを理解する。 待ちに待っていた体が震え始める


 

Suddenly, he breaks from the group, flying over the green grass,

faster and faster

仲間から飛び出して、いきなりかけ始める。そう、緑の草を飛ぶように、速く。 

もっと、速く。 

 

You have been spotted, and when you and your special friend finally meet,

飼い主もまさに立ち止まる。即別な友達と、やっと、会えるその時に

 

you cling together in joyous reunion, never to be parted again.

喜びで一杯。抱きあう。再び会えた、もう別れないよ。 

 

The happy kisses rain upon your face; your hands again caress the

君の顔を嘗め回す。キスの応酬。顔にも手にも 君もそれに応える

 

beloved head,

その子の頭をなで回し愛しく愛しく。

 

and you look once more into those trusting eyes,

そこで君は再び、覗き込む。変わらない信頼に満ちたその瞳を。 

 

so long gone from your life, but never absent from your heart.

ほんとに長い間、遠く離れていたね。でも、心の中に、いつも居たよ

 

Then you cross the Rainbow Bridge together...

さあ、一緒に、虹の橋を渡るんだ。


 

*Author Unknown* ”作者不明

 

 

 

 

 

 

 

翻訳: 自然治癒力セラピー協会

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャチャありがとう・・

2012年11月27日 | ペットロスの癒し

お別れの言葉

11月27日

                               

26日からの続き・・                       

チュチュが見守る中で横たわるチャチャの亡骸

 

これがオレの人生、いや、犬生をかけた、君へのプレゼントだよ。

俺の役割、こうして終わる。

小さな小さな愛情、でも、皆、この愛情で生きて支え合っている。

わかったかい? Y、わかったかい? オレの愛情、わかったかい? 

久しぶりで心にジーンときただろう。

 

それに、気が付かなかった日々は、今、振り返ると、 

しびれた足の裏の感触のように鈍く、ドンよりしていて、

オレの眼差しの記憶も不鮮明だろ?

 

この10日間の、一挙手一動のオレの動きに、喜び、悲しみ、

心配し、瞬間瞬間が新鮮だったな。

 当たり前の生活に、あふれるほどの感謝を見つけることは難しい。

 この短いオレの人生の凝縮された10日間に、

キミの愛情を独り占めにできた。 

この8年間のチュチュの座 (注: 私の膝 ~ヒザ~ の上)を 

やっと、この最後の10日間だけ、独占できた。

 

Yの書く後記)

チャチャは、こんな言葉使いだったようです。

結構、乱暴な言葉使い。 

本人(匹)は、人間の言葉に慣れていないから 仕方ないと

言っていました。

それでも、人間の言葉を使い、霊媒師Aさんと話をしていました。

声は低めのちょっと、男性的な声だったといいます。 

彼女がいうには、アニメのキャラの誰かと同じ声音だと具体的に

表現してましたっけ。

Aさんは、犬と話をしたのはチャチャが初めてということでした。

チュチュ、(兄弟犬)とは、まったく会話ができなかったよう

ですから、チャチャの特殊な力があったのでしょう。

セラピーに来られる方の中には、チャチャのちょっとした場面で、

犬らしくない資質を、感じている人は何人かおられます。

 

今にして思えば、チャチャの眼付は、犬的というより、ときどき、

ゴリラ(類人猿)のような眼だなあと何度も感じたときがあります。  

限りなく、人に近い眼差しをするときがありました。

風呂に入るとき、じーっと見つめられていると タオルで思わず、

体を覆ったりしたものでした。

 

”会陰ヘルニア”ということでしたが、亡くなるときは、膀胱も

今まで通り、小さくなり、弾力を取り戻し、肛門部周りの赤く

ただれた箇所もだいぶ乾いて、血流が止まらない以外は、

尿も出始め、良好に見えたものです。

 

大病院で、去勢され、バイパス手術を行う。 

膀胱が壊疽していると判断されれば、体内のどこかに袋を

あてがわれる大手術。

そして、腸の中に異変があった状況で、体を切り刻んで、

その後、回復を待たぬまま、意識(生命力)なく、私の手元に

戻ってくることも 想定内 でした。

それであるならば、自然治癒力、体の自然な営みを尊重したい

と思いました。

自然の営みの中に、肉体の自然治癒の力と、心の意識の健常さも 

ぎりぎりまで、保たれると信じているからです。

人でも動物でも、肉体は、機械の部品の寄せ集めではありません。

化学反応で正常化させるという、実験室で行われる物質の変化

そのものとも違います。 

体の各組織は、繋がり、連絡を取りあい、どこを損傷しても、

影響を及ぼし合います。

ましてや、心の領域と 体の細胞一つ一つと、は密接な関係が

あります。 

抵抗力のない、チャチャの体に麻酔薬やら、抗生物質の投与を

したらどうなるでしょう?

きっと、自然治癒力に蓋(ふた)をされ、体の細胞が完全に

物質化(化学反応の対象)して、チャチャの、意識と心に甚大な

影響を与えると考えました。

 

こうして、私自身の体が、彼の逝くときの最期のぬくもりを

覚えていられること、その感触は宝物です。

さらに 最期の最後まで、チャチャと意思疎通が、できたこと

への感謝、彼の人格ならぬ、犬格を十分尊重した措置であったと、

自信を持って言えるような気がします。

 

首がすわらなくなったとき、ずって、亀のように私の方向に体を

向け、意識もむけてきました。

”一人であの世へ行くのは、ちょいと怖いぜ” 

という 彼の心が伝わり、すぐ、抱き上げて、膝に乗っけました。

それから、少々荒目の息遣いを20分ほどして、落ち着いた様子

だったので、傍らに置いて添い寝しようと思い、

チャチャにこう、言いました。

” チャチャ、ごめんね。 ママちゃん、少し仮眠をとりたいん

だけど”その瞬間でした。

彼の首は私の両腕の中で、大きな角度に、鎌首のように 

のけぞって、”U=NN" と唸って そのまま旅立ちました。

 

すぐ、絨毯に置いたところ、四肢を伸ばすようにして、

完全に魂がぬけたようです。

彼のそばで その夜は明け方まで仮眠をとりました。

ずっと、私の手は、彼の頭と首に触れていました。 

不思議なことに、チュチュの体温と大差ないほど、

いつまでもチャチャの体は、あたたかく、

硬直もそれほどみられず、普段のチャチャそのままでした。 

汚物は何も出ませんでした。 

遺体に保冷剤を当てて冷やしておいてくださいという、

葬儀屋さんの言葉も無視しました。

生きているようで、こんな寒いのに、冷やすことに 

抵抗がありました。

それ以上に、絶対汚物は出ないだろうという確信に近い感覚

がありました。

 

彼は次の日の午後6時、遺体を焼かれ、骨壺に収まりました。

今でも、すぐそばに チャチャのぬくもりを感じます。

毎日、日課として、散歩に行き、怒ったり笑ったり歌ったり

慰められたりしながら、いつまでも、そんな時が続いていく

はずだと 疑いもなく、漠然と毎日チャチャと向き合って

いました。

こうして、チャチャの存在は 心の中で、永遠になりました。

 

色々な方達に応援のエールを今回いただきました。

あらためて感謝するとともに チャチャの旅立ちのご報告と

いたします。

 

最期に、葬儀のため、深夜2時に連絡して、翌日駆けつけて

くださった、wavy の、井上さん、 

チャチャに対する、心こもった対応に感謝です。

お陰様で、チャチャの最後のけじめが、滞りなく終わりました。

井上さんの供養の読経、般若心経、チャチャの魂に届いた

ことでしょう。

また、お骨を時間をかけて、一つ一つ丹念に、拾えたこと、

最期の喉仏を納めて、骨壺のふたを閉めたとき、

チャチャのこの世の執着(犬の体への)も消えたことを感じ

ました。

私自身、チャチャへの愛情を執着無しに、心に焼き付ける

ことができました。

 

川崎動物高度医療センターの田村医師にはこの場を借りて

感謝申し上げます。

献花も送っていただきました。 

最後に: 原因を田村医師に、改めて、確かめましたが、

血の流れていた理由も現在まだわからないということ、

 

チャチャの死因は未だに 不明というところです。

 これからも、チャチャのような難病の動物たちが、チャチャ

の死を一つの体験として、速くよりよく、適切な措置とともに、

癒されますように。

 

最期の最後に、”チャチャありがとう” をもう一度・・・・

私事の内容を、共感を持って読んでくださった、あなたへ。  

ありがとうございました。

***********************************

大病院の医師が、今すぐにでも破裂すると心配された臀部の腫れ(右)

も、排尿とともに、収まり、亡くなる直前にはほとんど

正常な皮膚に戻りつつありました(左)~これが自然治癒力です。

                    

亡くなる直前の局部の写真。退院後、数日間はこのような

状態でした。

20日には、彼の自然治癒力に委ねて、薬などなしに、

これだけ回復していました。 

 

  Copyright : NPO Spontaneous Healing Therapy Japan: All Rights Reserved.

 

  

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャチャと霊能者との対話

2012年11月26日 | ペットロスの癒し

”7年たったらさようなら”・・その言葉の真実 

11月26日2012

             

 11月17日の オレの’モナリザ式スマイル”さ。

昨日の続き

 

去年、オレはセラピーに来ていた、プロの霊能力者A と、

腹心術で オレの意見を伝えたことがある。

彼女の足元に座ってね。 

”自分の愛犬とも こんな風に話はできないのに、不思議に、

この犬の声、私、聞こえるのよね”と、Aは、驚いていた。

 

犬・犬っていうな!、 

オレはよく、Aが口に出す、犬 と呼び方に、文句を言ったもんだ。

”あ、ごめん。ごめん。” そのたびにAは、ゴメンを連発した。

 

”そうそう、チャチャって言わなければ、いけないのよね”  

そうさ。 

オレは犬の姿をとっているが、結構、オレの魂は異次元を

往復しているんだ。 

その時、オレが A を証人として、一番 伝えたかった

ことは次の事だっだ。

 

 ”今までにも、ペットとして、何度も、Yのそばに生まれ

変わってきたんだ。 

でも、それほど、彼女に、注目してもらえなかった。 

インドで? ああ、野良猫にもなって、Yの家で世話に

なったこともあったかな?

ずーっと昔から、オレは Y のそばに生まれていた。

キリストの生きていた時代から。 

十分に愛情をもらえなかったから、また、こうして生まれ

変わって、Yのそばにいる ” 

 

オレの寿命も話しておいた。

”7歳” だって。

Aは、その言葉を受け取ってくれたけど、”あと、七年” 

そう訳した。 

 

チャチャはあと7年生きるって言っていますよ” って、訳した。

違うぜ、”7歳の命”ってことよ。

     

Y(すだ)注;  

この時の話、真実の内容だとしたら、一年前にチャチャは私に

死別の時の予告をしていたということです。

この話が奇妙にまた興味ふかくて、Aさんが帰宅後、私は、妹に 

Aさんとチャチャのやり取りを伝えていました。 

11月13日、妹に、チャチャが排尿できなくなったとき、

かなり、危険性があって、調子が悪いことを伝えると、

14歳 生きるって言われていたんじゃない?” と 妹から、

問いかけられて、当時、Rさんから伝えてもらった上の話しを 

まざまざと、思い出しました。 

その時、”あと”7年 でなくて、7年たったら、この世と

さようならすると意味合いだったことに気づかされ、もしかしたら

・・・という、一抹の覚悟が胸によぎりました。

(ちょうど7年目でしたので) 

その時が、チャチャに対しての無意識の中の覚悟をしたとき

だったかもしれません。 *1

 

昨日の オレの最後の日は最高だったぜ。

朝、 Y は言った。 

”チャチャが排尿してくれるようになったし、管でとる必要も

ないから、

今朝は 外の空気を吸ってリフレッシュしたいかも。

暖かいし、晴れているし・・・・ あのMBのテラスだったら、

チュチュたちも一緒でOKだからね。” 

 

オレは、嬉しくなって、前足を踏ん張って、後ろ足を

ひきずりながら、いざりのように進んで、やっと、玄関の

マットに座った。

Yは俺の様子を見て、微笑んだ。


”チャチャ、ここまで来れたの? 

散歩にこれから、行くこと、もう、わかっているんだね。 

チュチュと一緒に 行こうね”


ほんとうに、これが、人生(犬生?)最期のピクニックだ。 

 車で、近くの喫茶店へ行った。

車の中もあたたかく、俺はYに抱かれて、今まで何度も散歩

して見慣れた景色も懐かしく眺めた。 

こうして、何事もないように、帰宅後、体を休めていた。

何度も、Yは、いろいろな餌を口に運んでくれるが、喰う気

なかったよ。

最期が近づいているんだ。

体(腸内)の中を綺麗にしておきたいからな。

あの世に行く前に、体の汚物を外に出しておきたいんだ。

綺麗な体で 行きたいんだ。

 

どうだい。

夜、11時、彼女は慌てていたが、7cmの長さの太い宿便、

血まみれだが、ニョロニョロ出した。

あと大量の、レバーのような 血の塊(かたまり)も一緒に。 

これで死んだあと、オレの体から、血の一滴も出ないさ。

 

”まさか! タールベンだ。 いや、宿便かな? 

こんなに!!… 

待てよ、ねえ、このまま、あっちへ逝かないでよ。チャチャ!”     

 

そうだよ。 もう、オレの体は準備中なんだ。

夜12時近く、オレは、最後の時を感じて、あの人の膝に

抱き上げてもらっていた。

腹ばいになって、顔をあの人に向けて。 

オレは懸命にあの人の眼を見つめていた。 

オレの想いは届いたかい?


膝の上で、抱き上げられて、眼を開けて見つめると、

Y は ”うん、うん、わかるよ、チャチャ” と 何度も頷いた。

 

それにしても、そんなに泣かなくてもいいよ。

”死は出発だ” っていっていたじゃないか?  

暖かい、膝の上で オレは幸せだった。 

キミの手のぬくもりと、やさしい眼差しは最高だぜ。

ほんとに、キミはオレを愛してくれていたんだね。

それを知っただけで、満足だ。

”かわいいよ、チャチャは、かわいいよ。” 

と耳元で何度も、何度も、言ってくれる。頬ずりしてくれる。

 

”チャチャ、いつも一緒だよ。 

あの世では、チュチュ(オレの兄貴分)を守ってやってね。 

今まで通り、ママのことも、守っていてね。 

また、会おうね。 

そのうち、ママも行くからね。

チャチャと必ず、また会えるよね。 

有難うね。ありがとう。 

一緒にいて、さみしい想いを沢山かけたけどごめんね。 

チャチャはしあわせだった? 

ママもチャチャとあえて、幸せだったよ。

チャチャ、いつも、玄関でママの帰りを 何時間も 

って待っていてくれてありがとう。

インドの時から、チャチャはどんな時も、ママの傍らに

寄り添ってくれていた。 

心も、体も、離れたところにいたことがなかった。

だから、一人でも、デリーの暮らしができた。 

さみしくなかった。 

日本に帰ってきても、チャチャの愛情で ママは、

たくさんの困難な時を乗り切れた。

チャチャが自分の視界に居る、それだけで、

和んで、暖かい安堵感があった。 

癒してくれた。 

無言の慰めをかけてくれた。

 

無駄なことは言わず、わがままも言わず、責めることなく、

信じきって、ついてきてくれて、ありがとう!チャチャ!

そんな友達、そうそうこの世に 居るもんじゃないよね。

チュチュにも ずいぶん、気を使っていたね、いつも。

おばあちゃん【注:実母のこと】と散歩すれば、おばあちゃん

の足に合わせてゆっくり歩き、だれか一人でも遅れると、

途中で止まって、振り返って、待っててあげよう と 

そこを動かなかった。


もう、チャチャと歌をうたえないね。

 ’ワオ~!’って。 チャチャの遠吠え節 が懐かしいよ。

せめて、もう一度、ワン と言ってよ、声を聞かしてよ、

チャチャ・・チャチャ!”

 

よせやい、芝居みたいだぜ。

そんなに泣くなよ。

  

続く ・・・・・・ 

 *1 この話を書きながら、想いだしました。

入院した翌日、”チャチャ・頑張れ”のメールと波動を、

送ってくれたJ子さんに チャチャが答テレパシーで

次のように答えたそうです。

 

”君が応援していてくれると、なんだかホットするよ~

オレの役割 果たせそうだとYに伝えた。

Yは自分を責めて泣いている・・

君ならオレの気持ちわかるだろう? わかるかい?” 

チャチャより (11月13日J子さんより受信したメールより:

12:35P.M送信)

                    

 

 注: 下の写真は、実際は亡くなった後の写真です。 

いったん眼を閉じていた亡骸(なきがら) 

実は、焼かれる1時間前にまた、こんなつぶらな眼を

開け、私を見てくれました。 

この眼は、ちょうど、私に向き合い、渾身の力で、前足だけ

でいざりながら、やさしく じーっと私を見上げていた

チャチャの瞳(ひとみ)をほうふつとさせます

                          

”膝の上で抱きかかえられたオレの最後のYへの眼差しだ。 

忘れないでほしいから。”

 

  Copyright : NPO Spontaneous Healing Therapy Japan: All Rights Reserved.

 

                                

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする