物質的世界と霊界との善悪のつけ方 2022年3月24日
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先日、一二三神示の第七帖を読んでいて、
侵略戦争とか、独裁者、犠牲者、被犠牲者、
ミサイル攻撃、生物兵器使用云々と、
このところ、ソ連とウクライナの
ニュースを見ながら、誰もが心を痛める中、
数年前に読んだ時と、違う実感がありました。
物質界、量子界、実相界(空の世界)が
あることを、前回の書いていましたが、
その続きとしてお読みください。
( 第7帖の原文~かなり、判読難解)
①”地上には地上の順序があり、法則がある。
霊界には、霊界の順序があり、法則がある。”
~スダ注:地上の法則と、天界での法則は、
異なる。
②霊界が、原因の世界であるからといって、
その秩序、法則をそのまま地上には移しえず、
結果しえないのである。
~スダ注:だから、霊界(具体的には、
時間空間を超えた、超物質界に、その原因
になるエネルギーの元があったとしても、
天界での法則は、地上では効果的に働かない。
③また、地上の約束を、そのまま霊界では
行い得ない。
しかし、これらの全ては、大神の歓喜の中
に存在するがゆえに、歓喜によって、
秩序され、法則され、統一されて
いるのである。
~スダ注:地上での約束は、霊界では
通用しないのだが、地上も天上の
世界も、共通していることは、一つ、
宇宙を創造・統一しているエネルギー体
は、喜びとか幸せとの塊のような
もので、結局のところ、それによって、
それぞれ、両次元の世界が保たれて
いるのである。
③その秩序、法則、統一は、一応完成
しているのであるが、その完成から
次の完成へと弥栄する。
ゆえにこそ、弥栄の法則をもって、
全体が呼吸し、脈拍し歓喜するのである。
~スダ注:その歓喜のエネルギー体は、
すべてを覆い、調和させ、統一と秩序
を保っているが、(現状のような
不完全の姿をもって)さらに、次へ
の完全なる完全へと、向いている。
これが弥栄(いやさか)の法則であり、
そのもとで、全てが呼吸して、
万物は生かされ、その法則が脈打つ
からこそ、喜びが生まれる。
ここで、付け加えれば、”悪人が栄えて、
善人が苦しむ”、という世の中の不条理も、
短い時間的スパンと狭い視野では、
その”弥栄(いやさか)”など、想像すら
できない。
しかし、長い目で見ていけば、人間の
知恵を超えた”知性でみれば、それら
の悲劇や不幸は、一時的で、もっと、
より良い世界が、待っていると
次のように言っている。
④これが、生命の本体であって、
限られたる智によってこの動きを
観るときは、悪を赦し、善の生長
弥栄を殺すがごとくに感ずる場合
もある。
しかし、これこそ、善を生かして、
さらに活力を与え悪を浄化して、
必要の悪 とし、必然悪 として
生かすのである。
~スダ注:これが(歓喜の中で
呼吸し、弥栄の中で伸びていくこと)
万物にとっての本体だが、人間の
ような限られた智慧で、その
動きを観ていると、悪いものが
許されて、良いものを殺している
ように感じるときがある。
しかし、その反対で、このような
ことが起きても必要悪であり、
さらなる活力が善の世界に
動いて、こうした悪は浄化されて、
より良き世界が生まれていく。
⑤生きたる真理の大道であり、
神の御旨なることを知り得るのである。
本来悪はなく、暗はなく、地獄なき
ことを徹底的に知らなければならない。
~スダ注:本来の変わらない真理の道と、
神の意思を、そういう時にこそ、知りえる。
つまり、本来は、悪と呼ぶものはなく、
暗さもなく、地獄のような実態は、
存在しないということを心底、
ここで観じて、知る必要が出てくる
⑤これは生前、生後、死後の区別なく、
すべてに通じる歓喜である。
一の天界に住む、天人が、二の天界に
上昇したとき、一の天界はきわめて低い
囚われの水の世界であったことを体得する。
須田注:それらが実態なく存在せず、
歓喜のみが存在している。
この歓喜は、一過性のものではなく、
生まれる前から、生まれた後、そして
死んだあとも、不滅に、通じている
歓喜である。
始めの天界にいた霊魂は、第二の
天界に上ったとき、初めの天界が
とらわれのある世界だったとわかる。
⑥さらに、一段上昇、昇華して、三の
段階に達したときも同様である。
地上人的感覚によれば、二の天界
に進んだとき、一の天界は悪に感じられ、
三の天界に進んだとき、一の天界は
最悪に、二の天界は悪に感じられる
場合が多い。
スダ注:こうして一段ずつ、登って
いくと、同様に以前の段階にいたときには、
悪があるように思えるだろう。
これを地上の物質世界に住む人間の
感覚でいえば、上の天界に進んだとき、
その前の天界は 悪が強いように
感じられるだろう。
さらに上にに進めば、はじめの天界は
最悪な世界だったと感じるだろうし、
前にいたところは、悪い世界だったと
感じられることが多い。
⑦悪的感覚と悪的実態は自ら別で
あるが、この実情を感覚仕分け得て、
体得する霊人は極めて少ないがごとく、
地上人に至りては、きわめて稀である
ことを知らなくてはならない
スダ注:このように、悪だと感じる
感覚と、本当に悪なのか識別できる
ことは、別物である。
霊界の魂でさえ、正しい判断をして、
この二つを分けることは難しいのだから、
地上に生きている人間にとっては、
この二つの仕分け能力がある人は、
きわめて稀といえるだろう。
つまり、戦争や社会的悪といわれる
事柄に、それを起こす人たちや、
行動を悪いと感じることと、本当に
悪いのかどうか?と、識別をもって
分別することは、異なるし、
単純ではないということなのだろう。
一つの歴史の一コマと、その意義を
省み、理解するのには多大な月日が、
人類には要するのかもしれない。
一二三神示を自動書記した、
岡本天明氏について