自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

コナンドイル編最終回 ”普遍的真理”

2023年09月29日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方
スピリチュアリズムで病が癒える(後編)
2023年9月29日^^^^^^^

スピリチュアリティの際たる癒しといえば、キリストの奇跡と
よばれる、死者を蘇したり、病を言霊で、完治させたした話
を思い出す。
多くの人達は、そうした話を’聖書の中の逸話”ととらえている。

が、ドイルは 聖書の中の、しるしと不思議”は、すべて“霊的
現象”であったと、言う。 

例えば‘使徒行伝’第2章の冒頭にある使徒たちが、‘一つの場所’に
心を一つにして’集まると、“新しい風が吹き”、それから、”舌の
ようなものが炎のように分かれて現れ、1人ひとりの頭上にとど
まった“という表記がある。 
 
実は、これと同様の現象が、物理実験会で現れたとドイルは
次のように書いている。(*1)

”アマチュア霊媒のフェニックス氏による交霊会で、やはり、
冷気を含んだ一陣の風が吹いてから、柔らかなモヤのような炎が
現れて、15人の出席者の頭上を漂った。“ 
 
さらに、1873年に、クルックス博士が行った実験会の様子をこう、
書いている。
“いくつかの発光性の固まりがすごい速度で飛び交い、出席者の
一人ひとりの頭上に降りた。
こうした、現象が発生するときは、前もって、一種独特の冷たい
空気が漂い、時には強烈な風となることもあった。
机の上に置いてあった書類が吹き飛ばされたことが何度もある。
寒暖計をみると、数度もさがっていた。
 
ドイルは、聖書の中の表現を少し現代風にかえれば、こうした
霊的現象が、イエスによって、起こされていたと理解することは
難しいことではないという。
たとえば、次のような例をあげている。
 
“‘見よ、奇跡だ!’は、‘これも霊力顕現の1つだ’となり、‘神の天使
は、‘高級霊’となり、‘天からの声’は、‘直接談話’に、彼は霊の眼
が開き、ヴィジョンを見たは、‘彼は霊視能力を発揮した’という
ことになる“ 
 
という具合に、視点を変えてみれば、現代の聖書に書かれている
キリストによる奇跡とは、ドイルにとっては、現代でもよくみら
れる、”当たり前の心霊現象”という言い方ができるようだ。
 
が、ドイルの心霊現象の研究は、これまでご紹介したように、
未来へのメッセージが含まれていた。

宗教の基本原理”ともいえる、ヒトが’霊的な思索’をする’きっかけ’
となる活動に、重点を置いていた。

しかし(現代もその傾向はあるのだが)当時は、スピリチュア
-リズムという言葉に対し、知識階級からは偏見と誤解があった
ようだ。
 
“スピリチュアリズムの霊的真髄を、偽物が演出して金もうけを
企むペテン師によって、スピチュアリズムの名が汚され、
不幸な出来事によって、陰湿な印象を与える結果になって
しまった。”
 
ドイルは当時の”霊的現象”の意味を ‘ヤカンの蓋を躍らせる現象’
にすぎないとしながらも、それが、蒸気機関車の発明とつながった
ように、いずれは、普遍的な人類の指導原理となっていくこと
あろう。“と述べている。
 
指導原理とは? 
彼の言葉は続く
”宗教ならば、もう地球上には多すぎるほど存在する。
不足しているのは、その普遍的原理、原則なのだ”

 つまり、人類の指導原理とは、宗教に欠けている、すべての宗教を
包括できるほどの ’普遍的原理’をさす。

“普遍的原理・原則”、つまり 地上にある宗教、文化、地域的慣例、
などに影響を受けない、地球人誰にでも当てはまる、最大公約数
の精神的支柱の原理を霊界情報の中から、選りすぐって伝えようと
していた。
たとえば、
*死後の世界の状況について、
*霊界の構造:そこにある異次元のいくつもの世界について
*魂本来の目標について、
*肉体死後も存続する愛について、
*吸引力の法則について、
などだ。
 
その啓示を読めば、地球人として直面している、三次元的問題
を、4次元的、5次元的、あるいは、もっと、高度な次元の存在に 
心の視線を移して、俯瞰する効果を持つ。
俯瞰することで、直面している苦しみを緩和させてくれる

高次元の世界に視線を移すことで、今〈三次元的なの苦しみこそ、
わが魂が自ら欲して選んだ”魂の成長”に”必要な道だ”と受け入れる
ことも容易になるだろう。

ドイルは“普遍的な人類の指導原理”と信用できる筋による霊界情報
を、そう呼ぶ。 
 
そして、病は、この普遍的原理を受け入れることで、どんなに少なく
なるかと私は思う。
それは、人が病になる原因が、負の感情や、負い目、自分への責め苦、
などが要因となっているからだ。
もし、ドイルの伝えている、霊界情報に、耳を傾け、いくつかにでも
納得できれば、病は軽減されていくだろう。

例えば、人は、キリストと同様、皆、神の子(完全性を持つ)である
・・というメッセージ。
罪深いという意識は、不必要なこと。
あちらの世界に移行すれば、ただ、愛(活き活きとした平穏)に
満たされているという事実(多くの、臨死体験者もそう述べています)
などによって、人は、”エゴ”と”本質の自分”の境界線を知るだろう。
エゴ的な感情は病を左右している。
たとえば、アレルギーの強い人は、完全主義で、芸術的繊細さを
もつため、自分を攻めがちで、イライラしやすいという。
肺を病んでいる人は、愛を求め、人に優しくしてほしいという
強い願望が、潜在意識の中にあるという。

消化器系でも、腎臓でも、肝臓でも、五臓六腑は、すべて、人の
感情(負)と密接に関連して、弱くなったり、元気になったり
しているのだから、自分の感情に振り回されることなく、本来の
自分の魂の声を聴きながら、淡々と、自分を信じる生活を送れば
病は自然と、遠のいていくにちがいない。

引用部分:
*1)”The Vital Message by Arthur Conan Doyle ”(1919)
Psychic Press Limited 23 Great Queen Street, London,
WC 2B 5BB, England
本文(ドイル言葉)引用部分: ”コナン・ドイルの心霊学” 

 
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スピリチュアリズムで病が癒えるか?(前編)

2023年09月26日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方
 

2023年9月26日

シャーロックホームズの作者、コナンドイルの
スピリチュアリズムが、自然治癒力とどう、関係あるの?
と聞かれました。
はい、あります。
私は、スピリチュアリズムの本質は、人を健康にするものと
確信しているからです。
そしてドイルの意見が、その健康にする、”秘訣”を引き出して
くれるから、こうして、数回にわたり、ご紹介しています。
今日のお話は、”スピリチュアリズムで病が癒えるか?”の伏線
つまり、前編となります。

********************************************
  
“偏見のない心の持ち主ならば、近代スピリチュアリズムが
集めた証拠と霊界通信が、質量ともに、文句のつけようの
ないものであることに納得がいく。” 

コナン・ドイルはそういう。
彼は、様々な交霊会に出席したようだ。
同時に、心霊学会にも所属し、霊的研究に没頭した。
そして、交霊会の意義を次のように著書で(*1)語っている:
 
“大戦(注・第一次世界大戦)によるショックは、われわれ
人類に精神的ないしは、道徳的な真摯さの大切さを意識させ、
勿体ぶった宗教的みせかけの仮面を吐きとる勇気を与え、
壮大な新しい啓示(須田傍線)を理解し、取り入れていかざるを
得なくなるように仕向けるためだったのだ。” 
 
傍線を引いた言葉、”壮大な新しい啓示”こそ、ドイルが考える、
心霊科学をさしていた。

その本来の意義を、人類が認めるためには、かつてないほどの
規模の第一次世界大戦 という大きな代償結果を体験せざる
得なかったと、ドイルはいう。 
 
確かに、当時隆盛を誇った心霊学研究の社会的背景には、
第一次世界大戦前後の腐敗的社会現象(*2)の影響が少なく
なかった。

そうした事態にあって、本気で関与できなかった、“キリスト教
教会の無力化”を見て、ドイルは考えた:
宗教界の陰湿さと良心の麻痺”により 
“組織体としての教会は、もぬけの殻となり、人類にとっての霊的
滋養分など、さらさら持ち合わせず、魂の抜けた儀式典礼の世界
(注3)と化してしまい、人間一般の行為の役にたつものは
何一つ見いだせなくなっていた。” 
 
いつの時代にも共通する現象かもしれない。
どんな宗教でも、信者が増えて組織化すると、生き生きした教え
が影をひそめ、儀式を中心とした儀礼化信仰へと、移行する。
 
そこで、ドイルは、”人間の悪魔的所業”に対して何もできない、
儀礼化したキリスト教に対して、少しばかりの改善を要求した。

その目的は、観点を少し変える”ことで、死んでいたキリスト教
生きたものに甦(よみがえ)らせるためだった。
 
それでは、ドイルの考えた、生きたキリスト教というのは、
何だろう?
 
それは、一般生活を営む人々のエネルギー源を補給して
日常生活の中で、人々に活力を与えることができる宗教
というのがドイルの考えだった。
 
では、”観点を少し変える”というのは、どういうことだろう?

具体的に言えば、“神の子イエスの‘死’ 以上に、人間イエスの‘
生きざま’を伝えることが大切だ”ということだった。

交霊会によって、ドイルが“啓示”と呼ぶ、信用おける霊界通信に
よれば、多くのキリストの実像とその教えの本質”に関しての
メッセージがあったという。
 
おしなべて、そこには、キリスト教成立に不可欠とされている、
原罪とか、贖罪とか、は、本来のキリストが降誕した意義
とは、無関係だという内容が、高級霊から伝えられてきた。
 
一方、教会は、すべからく、”人は罪深い、と教え、
”神の1人子、イエスが人類の罪の贖罪として、磔にかかった
のだから、イエスを信ぜよと言い続けてきた。

そこでは、原罪という生まれながらの罪意識から、人類(信者)
は抜けきることはできず、キリストを通してでなければ、救われ
ないから教会での礼拝の必要性を教えた。
 
一方、ドイルは、霊界通信によりもたらされた”啓示”から、
教会が扱っている、キリストの死”に対する比重はバランスが
とれていない”として、根本的見直しと改善を主張した。 
 
どういうことかといえば、イエスの生涯は わずか、33年間。
そのうち、ユダの裏切りでとらえられ、十字架の磔(はりつけ)
までは一週間。 

新約聖書の中では、宣教を始めてからのイエスの所業や人生は、
ほんの、数年間しかとり上げておらず、それ以前のキリストの
生きざま(磔にかかる以前)を、聖書でとりあげていないことに、
矛盾を感じたドイルだった。

  ”キリストの誕生、この高級霊がこの地上に降誕した本当の目的
は、魂を鼓舞する見本として、人類に垂示することだったと
私は考える。

もしも、人類が、身代わりだの 犠牲だの、堕罪だのといった
空想上の教義や、それにまつわる謎めいた議論にうつつを
抜かすことなく、キリストの人物像そのものを、手本とする
努力を、真剣に続けてきていたのなら、今日の人類の文化と
生きがいのある人生のレベルがずっと高度になっていたこと
であろう。“

磔前のキリストの人生、それは、修行の連続だった。
人として、何を苦しみ、どのように向き合い、絶対なる愛を
説く人となったのかは、とても興味深い。
キリスト教を愛の宗教という人も多い。
コナンドイルは、何よりも、自分の中にこそ、キリストが存在
して(真理の言霊・聖霊として)、それを知ることが
スピリチュアリズムの大きな目的と考えていた。
後半に続きを譲りたい。
 


 *********************************************************
 
*1)”The Vital Message by Arthur Conan Doyle ”(1919)
Psychic Press Limited 23 Great Queen Street, London,
WC 2B 5BB, England
本文(ドイル言葉)引用部分: ”コナン・ドイルの心霊学” 

(2)
18世紀から19世紀にかけて発生した人間の悪魔性を
のぞかせる所業”として、 
①ロシアの貴族たちと政界の退廃性、“双方が行った虐殺の
かずかず、ユダヤ人の虐待”、
② ベルギーでレオポルド2世がアフリカで行った虐殺と虐待、
③ 南米のアマゾン支流、プートゥマイオ川での同様の残虐行為と、
それに便乗して利益を搾取していた英国資本主義者達
④トルコで頻発していた大量虐殺 
 などをあげる。

(注3)魂の抜けた儀式典礼の世界
余談だが、宗教が’古く’なり、実質性が欠けてくるのと比例して、
儀式や典礼を主宰するだけの機関に化していくのは、キリスト教に限らず、
すべての既成宗教にいえるようだ。
古来、キリストはそのように儀式化したユダヤ教に対して、仏陀は、
そのように化したインド古来から続く、バラモン教に対して、新生なる
’生きた霊気’を吹き込むために、この地上に、出現した。 
 
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昨日の記事の補足; ”愛” 

2023年09月24日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方


「愛されたい」人は、まず・・・・・・
***********   9/24/’23

昨日書いた。あちらに逝けば”愛”に満ちている世界・・・の
補足です。
愛という言葉は、元々は、日本にはなかった、輸入言葉の
ようです。

その代わりに、他の表現、たとえば、”あなたと観る月は一段
と輝ききれいだ” なんて言いながら、相手に愛の告白を、
表現したのでしょう。

なので、愛に満たされている という言葉を置き換えるのなら
私なら、こう、表現したいと思います。

”自分が生き生き感じられてくる”
”あたたかく、見守られているみたいで、安心できる”
”この場にいると、不安もなく、優しい気持ちになる”
”いつまでも、ここでこうしていたい気分”
”本当の自分に、還った気がする”

などなどなど・・・
口調も、きっと、とげとげしくなく、落ち着いたトーンが
合っているいるよう・・・

誰でも人は、寂しく、愛されたいと、思うときが多々ある
もの・・
その時に、私の尊敬する知人は、誰かに、メッセージを書く
そうです。

挨拶のカードを送る・・四季折々の挨拶、誕生日や記念日の
お祝い、ご機嫌伺い・・

その人から私は、教えていただきました。
”愛なんで、難しい定義はいらない。
相手を無視しないこと。
無関心のようでいて、気にかけていれば、こちらから、
なんらかの表現(アクション)をしたとき、相手に届いて、
自分も、相手も 優しい嬉しい気分になれる・・・”

愛されるより、愛することが先決だ・・と教えて
くれました。
それも、愛するということは、ごく日常の一コマから・・
ということも。

そして、”愛されていない”、と悲しくなるときは、こちら
から能動的な ”愛” の表現を 何か、探せばよい~ 
とも。

そうした 毎瞬間の、心の持ちようで、今日も過ごせたら
いいなあと思う朝【6;50AM】です。





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名探偵シャーロックホームズ生みの親と”スピリチュアリズム”

2023年09月23日 | 健康のための心の波動
 

2023年9月23日(22日の記事を推敲)
*****************************************
前置き)現代でも推理小説や、探偵ものは魅力深い。
アニメで、名探偵”コナン”がまず、思い浮かぶ。
たぶん、コナンの名づけの大元は、作者コナンドイル。
名探偵シャーロックホームズの生みの親。

誰もが、コナンドイルの人物像としては 事件解明の論理性
多方面の知識の深さから、理論的な人物を描くだろう。

が、実際、彼は、人生の後半は、霊的世界に傾いた。
そこは、論理や知性では、はかり知ることのない、推理
小説のプロットとは正反対の、ロジックのない世界でも
あった。

一体、彼は霊的世界の、何に魅了され、何を、世に知ら
しめたかったのだろう・・・?
*******************

ドイルは霊界から次のメッセージ受けています
 
“地上にある時は、その苦難の意義が理解できず、残酷にすら
思えることがあっても、霊界へ行ってみれば、それなくしては
地上生活は不毛で無益であることがわかる” 
 
そんなことを、聞いても、今の苦しみの軽減にはいたりません。
が、このメッセージは、その通り、のことらしいのです。
余談ですが、仏教で題目を唱えれば、極楽に行けると教えた
開祖も、きっと、”あの世に行けば、極楽浄土がある”と知って
いたような気もするのです。

私は、たびたび、霊界からのメッセージや、臨死体験をした方
から、実際に、あの世(天国)に行くと、敵味方は、なく、憎しみ
消え、ただただ、想像以上の、愛と’癒し’に満ちた世界に浸る
ということを聞きました。

この世での、苦しみ、悲しみ、憎み、嫉妬に狂っていたことが、
あの世にいくとそれがどんな、意味あいを持っていたのか‥何を
自分がそれで気づくための機会だったのか・・ということが、
ただちに、わかるというのです。

それもそのはずです。

あちらの世界では、①肉体は必要ないですから、まず、病苦
ありません

②恋愛や家庭生活という、種族保存のための男女意識が希薄に
なりますから、嫉妬やDVを起こす、男女間の執拗な執着も
あり得ません。

③食物を食べないでも、プラーナという大気の微粒子から、
幽体に必要な栄養を摂ることができますから、食物に対する
不安感(食糧危機感)はなく、心の一瞬の念の力で、双方の
コミュニケーションがとれるので、誤解や互いの腹を探り合う
ような人間関係のストレスもありません

時間空間を越えた、幽体移動ができますから 交通手段
も燃料も必要ないので、資源獲得のための戦争はあり得ません

⑤時間や物理的距離感の感覚が、地球上の三次元の世界とは全く
異なりますから、領土とか、国境線はなく、資源も太陽エネルギー
がメインですから枯渇することなく、領土を広げる内戦なども
あり得ません。

資本経済体制や共産圏もなく、紙幣が不必要なことを考えただけ
でも、どれほど、我々が直面しているストレスの軽減となること
でしょう・・・・
必要なものは、念(おもい)のエネルギーで、物質を構成させ、
食物も衣服も生活用具も、まかなえる・・・と聞いております。

ただ、そこには、平穏な愛の”生かしてくれる力”を感じるのみ・・
なので”絶対なほど”再び、あちらの世界から、地上世界に戻りたい
と願う魂は、皆無だといいます。

例外・・・はあります。
(この世の労苦を学びと変えて、もっと早い魂の成長を期待する
か、人々を救うという使命を果たすために、肉体に戻る魂)

残酷に見えたことも、悲惨に見えたことも、悪夢のように、雲散
霧消して、その愛の光の中で、肉体人生を、振り返り、素直に
反省や得度(何を学ぶ体験だったか理解する)するわけです。

ドイルは、老いて、”自分の人生は何を残してきたのだろう”と、
肩を落としている人へ 霊界からのこんなメッセージをも
伝えています

“霊界通信でよくあるのが、意外に平凡な人物が、死後、大変な
名誉に浴しているのを知って驚くことがあるという話である。
そこには、人間的価値観と霊的価値観との違いがあることを物語
っている。” 
 
また

“善人として生まれ、これといった善悪の意識がないまま、然と
した人生を送った人間のほうが、問題が大きいことも考えられる。” 

 この中では、善人といわれ、問題意識をあまり持たずに、生きて
きた人より、ハイヤーセルフと、肉体的次元のエゴの自分との
間で、葛藤で苦しんできた、問題意識のある人のほうが、あの世で
は、高評価を受けているというのです。

そして、さらにコナンは、大胆な意見を公表しています。

”あの世では、キリストによる罪の贖い(あがない)、贖罪
(しょくざい)説は、全然と言ってよいほど、説いていないと
いうことである。
 キリストが、地上人類として、空前絶後の最高級霊の降誕で
あることは、異口同音に認めている。

その意味では確かに、神の子と呼ぶにふさわしいが、われわれも
皆同じく、神の子であり、ただ、キリストのが、より神に
近い存在であったというにすぎないとしている。”
 
何故、これが、大胆な発言なのかというと、キリスト教の教義に
反したことを、正々堂々と公言しているという点です。

まず、あの世では、キリスト教の大切な教えである、地獄の存在
を否定して、罪深い人間の贖罪は、説かれていないと言っている
ことです。
それを公表して、当時、地獄や罪意識で苛まされている多くの
たちを コナンドイルは、救おうとしました。

さらに、人は、誰にでも、心の奥には、キリスト的”神性”(仏性)
があるゆえ、”神の子”だと、断言しています。

これらの言葉は、伝統的なキリスト教信者からみれば、最大の神へ
冒涜以外、なにものでもないでしょう
 
ここで、最後に、ドイルのスピリチュアリズムの定義をご紹介
します。

 スピリチュアリズムというのは、地球人類の意識をspiritualization
(霊的変容)するための、活動を総合したものを呼び、組織を
もったり信条をもったりするものではない。” 

霊的変容をとげること、それが、スピリチュアリズムで、それは
個人ベースで行われるものなので、組織や教義に縛られないと
いうのです。
教会や組織とは、無関係だと、言い切ります。
だから、教義【信条】すら不要なのです。

それでは、何が必要なのか?
スピリチュアルであるための、最低条件は?

シンプルです。
先のメッセ―ジの中の、一言;”私たちも神の子である”
という自覚だけです。シンプルだけど、これを”知る”こと、
”納得して、自分の腹の中に落とすこと”は、至難でしょう。

その意識の自覚こそ、霊的変容の第一条件であり、霊的変容へ
一歩踏み出す(行動する)ことだと、ドイルは霊界からの
メッセージとして伝えています。

それこそ、ドイルの提唱する”スピリチュアリズム”に他ならない
からです。

***************** 
参考)”The Vital Message by Arthur Conan Doyle ”(1919) 
Psychic Press Limited 23 Great Queen Street, London, 
WC 2B 5BB, England
本文(ドイル言葉)引用部分: 
”コナン・ドイルの心霊学” 新潮選書、コナン・ドイル著、
近藤千雄翻訳 1992
 

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コナンドイルが参加した交霊会;死後に持ち越すもの

2023年09月18日 | 健全生活のために”死”の常識を反転
 
’老いても生きがいを見出せる’霊界からのメッセージ  
9月18日(月曜日)
*********************************************************
 
9月13日からの続きとして、お読みください・・・

では、死後の世界について、コナンが参加した霊界通信では
どんな情報を送ってきているのだろう?
コナンは記している:

死後のことについて、送られてくる通信は、楽しいこと
ばかりである。

人類のメッセージとして、これほど、重大な意味をもつものは
ないと私は考える。

いたずらに恐怖と幻想の世界へ閉じ込めてきた、おどろおどろ
しい想像の産物である’天国と地獄’などは、どこにも見られない” 

そして、コナンのスピリチュアル的解釈が、加えられた意見が
続く;
 
“死後に迎える生活が、幸せに満ち足りたものである、といっても、
その目的とするのは、自分の内部に滞在している霊的資質を発達
させることにある。”

死後も、魂は、その人のアイデンティティーを持ちつつ、
霊的資質を発達させるための精進が霊界で待っているという。
が、肉体次元の時より、それは、幸せに満ち足りているという
ことだから、苦悩の精進ではないことがわかる。

ドイルは、ここで、伝えたいこと・・それは、
”人は、死を迎え、地獄か天国へ行くという裁判にかけられる” 
という 地獄の存在否定と あの世は幸せに満ち足りている
のだという確信だろう。

ドリルは、霊体からのメッセージをいくつも体験して、
死後は、不滅の’魂’の存在と、三次元の現世とは、反対の価値観
を持つ異次元に、帰還できると、考えた。
 
たとえば、ドイルが霊界通信で受けたメッセージには次のような
ものもあった。

“地上で愛し合っていたものはいずれ再会する。
が、地上時代のような肉体関係はないし、したがって、出産は
ない。

強烈な親和力による、深い親密度を実感する。

地上で真実の愛を実感することなく終わった者も、霊の世界に
来て、遅かれ早かれ、霊的配偶者を見出す

幼くして他界した子供は、霊界で自然な成長をする。
それゆえ、たとえば、2歳の女の子の母親が、20年後に他界
して霊界入りした場合、22歳に成長した娘が迎えに来てくれる
という。”
 
愛する家族や、先に逝った友たちとの再会。
地上で真実の愛を知らない者でさえ、霊界では、新たな愛への
体験があるという。
これは、死が恐怖に満ちているのではなく、愛と安らぎの世界だ
ということがわかる。

ドイルは、”肉体の障害は、死後に持ち越さない”というメッセージ
を紹介している。
 
障害ある肉体をもって生まれてきた理由は、その魂が、むしろ
強靭な意思と強さを持っていたから~という解釈とともに。

つまり、そういうハードな身体状況を、”自分の今世の体”として、
敢えて自分で選んで誕生してきた魂は、それなりのハンディ
意義を 生まれる前から知っているわけだ。

その意義とは、ハードルの高い人生を送ることで、普通の身体で
生まれた人より、一層、高い霊的進歩を遂げることが可能になる
ということだ。
 
さて、私にとって、ドイルの霊界通信によって得た情報の中で、
特に、印象的だった言葉をご紹介させていただきたい。
それは、この人生で懸命に努力したり、苦労したりしながら
獲得(開発)した、資質(技能、能力、人格、など)は、
この世限りで終わりにはならないという、嬉しいメッセージ
だった。

“あの世にいけば、自我の成長度が容貌にあらわれる。
老人は、若返るのであるから、女性は老化による美の衰えを
嘆き必要はなく、男性は、体がいうことをきかなくなったこと
や、頭脳の衰えを嘆き必要はないわけだ。

あちらへ行けば、失ったものがすべて取り戻せるのである。”

とした上で、

“技術、文学、音楽、その他の才能は脳の産物ではなく、その
人間の自我の属性であるからには、死後、それを失うという
ことは、その人物の同一性を失うことに等しい。

つまり、全く、’別人となる’ことになる。
それはだから、あり得ない。
死後も、’個性が存続する’ということは、そうした才能も
存続していくことを意味する。”(引用以上) 
 
 
このことが事実ならば、どんな状況になっても、いくつ
歳を重ねても、常に、人は生きがいを、見出すことに、もっと
一所懸命になるだろう。

死後も引き継がれていく、自分を磨くために、”向上心”と
”目標を、持ち続けていられるからだ。

ドイルは霊的徳性の資質について、次のようなメッセージを
受け取っている。

“無欲性と忍耐力、霊性に富むものは、地上と同じく、魂の
が高いということを示す。” 
 
そして、
”それは、霊界入りする以前の、地上での幾多の苦難の
体験によって、培われていることが多い。”

 苦労続きだ~とため息をついている人は 少なくない。
’いつまで、この状態が続くのだろう’と、経済苦、病苦、
不運を嘆いている人も多い。

が、それこそ、永遠に続くものではないということ。
そこで鍛えられた、強靭な忍耐力や理解力は、死後の
異次元の世界では、高く評価される、その人の徳性に
なるという。
無駄な労苦は、一つもないということだ。
 
参考)”The Vital Message by Arthur Conan Doyle ”(1919) 
Psychic Press Limited 23 Great Queen Street, London,
 WC 2B 5BB, England
本文(ドイル言葉)引用部分: 
”コナン・ドイルの心霊学” 新潮選書、コナン・ドイル著、
近藤千雄翻訳 1992



********************
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