血痰となり、体よ、激しくてもよい、出し尽くして浄化の道へ!
2015・1・31
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2010年6月にSさんは初めてアートマセラピーを受けた。
そして先回の手記にもあるように、
理論の勉強も始めて、魂が毎回喜ぶのを自覚していた。
真理(病と心の関係:人間の本質:本来の生体が
持っている自然治癒力の話)がストンと心にはいって
いったという。
こうして、表層意識から潜在意識にまで 真理が
浸透していくにつれ、自然治癒力が活性化されてきた。
それは、体内の毒素やゆがみ、凝りの原因になって
いるつまりなどを 自らほどこうとする、自然治癒の力
が心身によみがえってきたことを示していた。
自然治癒力で身体が浄化されるとき、 必ず、と言って
いいほど”反応” と呼ばれる 一見症状の重症化が
現れてくる。
しかし、心の軸をきちんと固定しようと平静心を
持つ闘いをしながら、Sさんは”浄化反応”を
果敢に受け止めていった。
’大丈夫かしら?”と、多少の疑いがあっても、必ず、
”良くなる前触れ”と自ら言い聞かせ、
反応の出る、苦しい時期を乗り越えていった。
今日の手記はそこから始まる:
”最初の一番強い症状は 痰 でした。
8年の間に味わった過酷な喘息経験でもなかったほど、
想像を絶する大量な痰が出始めたのです。
昼夜片時も休む間もなく、睡眠さえとれず、排出
しなければ、あっという間に、肺の中が痰で埋め尽く
されて、呼吸ができなくなるという状態になりました。
それは正直、本当に大変でした。
浄化の始まりであることは覚悟していたので、
”いよいよ始まった!”と、痰を出し切ろうという想い
を強くしました。
私の中の、’本当の生命力’が動き始めたとも感じました。
この排出作業は、一週間以上続きました。
その間、数日は多量の血痰や ドロっとした膿
のような痰も出ました。
その時、痰を排出する際、すごく強い力がかかるので、
肋骨が左右二本折れました。
タンの排出作業のたびに、’ポキッポキッ’という骨が
ずれる音がするのです。
そして、悲鳴を上げるほどの痛みに苛まされます。
その痛みで 痰をだそうとしても力が入らず、
痰がうまく出せずに、窒息寸前の苦しさを味わった
’もう駄目、耐えられない・・駄目だ・・’と心が
くじけそうに何度もなりました。
でも ’出すんだ’という声も聞こえてきたのです。
以前の私は、大量のステロイドを服用し続けていて
(毎日8錠)、点滴では数百本のステロイドが体に
入っていました。
さらに、それまで、症状を薬で止めていたときのことを
考えると、薬で抑えられていた細胞の浄化はそれほど
苦しいのも当然、痰も相当な量になるだろうと
想像できました。
”排出し続けるんだ、ここで折れてまた薬に頼ること
はしたくない”、
”前のようには絶対戻りたくない”、
だから、今、出し切るんだ~と決心をさらに強くして、
頑張りました。
不思議と心の奥底では ”大丈夫、絶対に大丈夫、
乗り切れる”という静かな自信がありました。
その時痰の排出で使ったティッシュの量は 一晩で
4.5リットル入りのゴミ袋2袋でした。
こうした発作的な痰の排出は、この時を境に
それからたびたび起こり始めました。
毎日 フツウに出す痰の量も、発作以外に、増えて
いきました。
12月に入ると、自覚症状は頭部に移りました。
朝、子供たちを学校へ送りだあと、少し、前兆が
ありました。
本来、右側に見えている右手が、左の眼で見る視界
に奇妙な感じで捉えられました。
今までと違った違和感で驚き、戸惑いも感じました。
するとその時です。
突然、確かに、後頭部の下方にプチッとした感覚を
覚え、鋭い痛みが走ったのです。
ぞの瞬間、歩こうと思っても、上手に歩けなくなり
洗面所の仕切りに躓き、膝の皮が深くえぐれるほど
の怪我をして倒れました。
そのまま、起き上がることもできませんでした。”( 手記以上)
この時 幸いに、ご主人が仕事オフでいらした。
倒れた妻の異変に驚かれた。
そして私の元に電話をかけてこられたのであった。
”声もまともに出せなくなっていた私の異変に、
仕事が休みだった主人が気づいて駆け寄ってきました。
その時、私の視界も異常でした。
周囲や自分の体の一部が見えなくなってました。
主人は、私の膝の傷口から血液が流れいるのを見て
とても慌てているのですが、そばに居るはずの主人の
姿が 私の視界に入らないのです。
私の口は呂律が回らなくなっていました。
主人の問いかけにも返答もできず、体の半分が
マヒしているのに気付いて、パニックになっていきました。
主人はとても心配している様子で”救急車を呼ぼう!”
と何度も 私に話しかけてきましたが、私は それに対して
ずっと首を横に振って 抵抗を示しました。
’病院はいやだ’と訴え続けました。
行けばまた薬で抑えられる! 自己治癒力浄化作用がこれで
抑えられてしまう!
主人は思い余って、須田先生に電話していました。
その声を聴いているうちに、私の心は落ち着いて、症状が
和らいで、身体が動かせるようになってきました。
先生は’すぐにセラピーに来ても良いですよ’と
言いました。
主人は、私を車に乗せ、そのまま、御自宅へ伺いました。”
後記)2021年2月5日 須田の追記:
こうして、Sさんはそんなに具合が悪いとは、
では考えられない状態のまま、御主人の車で連れてこ
られたのでした。
これが彼女の運命の分かれ道になったのだと
今にして思います。
もしかしたら命を失っていても、おかしくない状態
だったのかもしれません。
そして私は、過失致死罪か何かで
訴えられていても仕方がないリスク高い状況だった
のだと今になって回想しています。
この何が何でも、自分の自然治癒力で治して見せる、
もう、薬漬けになって何度も同じところを行ったり
来たりしたくない~というSさんの真摯な想いは
天に通じました。
私自身も、彼女に対して、アートマセラピーを必死
になって施術しました。
施術後、反応を私が、代わりに受け、何日も具合が悪い日が
つづいたりしました。
彼女は快気していきました。
数年経た今では、朝5時から夜11時まで働く元気な