自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

お詫び

2020年03月28日 | 協会ホームページ

昨日の記事 の取り下げに関して       2020・3/28

**************************************************************

 

昨日投稿した記事に関して、私個人の意見と

しての色合いが濃く、自然治癒力セラピー

協会として、中途半端な記事であったこと

を認めまして、一応、下書き段階として

取り下げさせていただきました。

 

あの記事の主旨になるはずだった、

”すべての意思(個人の)と想いは

共通して連結している”ということが、

昨日の記事において表すことが

できず、協会としてのブログ記事

としては不適切だと反省、また機会が

あれば 協会の主旨を明確にした

うえで、改めて発表させていただ

きたいと思います。

 

昨日の号外記事を取り下げました

ことに関して、ご報告と、皆様の

ご了承をお願い申し上げる次第です。

 

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肉体の中の”スピリチュアル意識”

2020年03月23日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

心臓を電磁場として起きる体内のシンクロニシティ―    

2020・3・23

*******************************************************************************

 

”顕在意識、潜在意識、そして、量子的エネルギー

の世界、果たして、自分の理想的状態を奇跡的に

演出するためには、どのように意識のコントロール

が行われたら善いのだろうか?”

 

これは、先回のブログの最後に投げかけた質問だ。

その続きを書くに当たり、この答えを探したいと

思っている。同時に観念的な文字ばかり並べたら

退屈なことも知っている。だから、少し今日は

今までとは違う方式で話を進めさせていただきたい。

 

今、私の手元にインド出身の医学博士ディ-パック

チョ-プラ(Deepak Chopra)氏の著書

“The Spontaneous Fulfillment of Desire”という

一冊の本がある。このタイトルは意訳すれば、

”自分の願うとおりに自然に物事がすすみ満た

されること“ということ。如何にしたらそういうふう

になるのか?と 博士はメンタルの持ち方から

話を進めて行く。

 

人は誰でも、幸せになることを望んでいるし、

具体的に言えば、物事がうまく進む、人と

良い関係を保つ、環境が整う、経済的な

不安がなくなる、健康になる~などの望み

を持っている。ディ-パック博士にいよれば、

そうなるための一番の確実な方法は、

”自分を超えた知性(スピリチュアルな

領域の知性)と結びつくことだ” という。 

 

自分を超えた知性というのは、先回まで

見てきたような、”自分”を認識できる、

現在(顕在)意識や、過去の記憶を詰め

込んだ”潜在意識” 以外のもう一つの、

意識、つまり、”超越意識”の世界の中で、

つまり、量子的エネルギー(宇宙意識と

一体の波動)に、つながるということでも

あるのだろう。

 

超越意識という言葉はあまり馴染みの

ないものだ。 現実生活を普通に送るとき、

それは”意識”される必要性があまりない

からだ。

今日は、顕在意識(今)、潜在意識(無意識

の領域にある過去の意識の地層)

超えた、その超越意識についてもう少し

考えてみたい。

 

冒頭にご紹介した、チョープラ博士の

著書は、邦書では、住友進氏の訳で

サンマーク出版から 出ている。

邦題は、“ゆだねるということ”(2007年) 

となっている。 

ゆだねること、超越意識につながり、

自分(と意識している次元)を飛び

越えた”智慧”につながることが、

幸せを引き寄せる最も最短で確実な

方法だと説く博士の主旨をご紹介

させていただきたい。

 

スピリチュアルな領域の知性とは?

(以下著書から抜粋)

 

* 量子を結びつけて、原子にし、

原子を結び付けて分子にし、分子を

結び付けて物質の構造の力を築き

上げている力

* 生きている細胞のすべてには

意識があり、距離が離れていたと

しても、同じ種やほかの種の細胞に

意思を伝達することができる力

* 自然界でシンクロニシティ―を

造る力~たとえば、魚の大群、鳥の

群れが方向転換する瞬間、

編隊を組んで飛行していながら、

リーダーが無くすべての鳥が瞬時に

同じ動きをし、方向転換をして進路を

変えることができるような一糸乱れ

ない行動

* 人間の身体の中のシンクロニシ

ティ―(スダ注:博士の言葉をそのまま

以下引用)

体内のほんのわずかな変化にさえ、

全身が反応する。

たとえば、一日中何も食べないと血糖値

が下がる。すると即座に値を回復できる

よう、全身にシンクロニシティ―が発生

する。

 

①膵臓からグリコーゲンと呼ばれるホルモン

が分泌される

②すると、肝臓に蓄えられていた糖分を

グルコースに転換し、身体のエネルギー源

にする

③加えて、脂肪細胞は脂肪酸とグルコース

を血液の流れに放出し、神経細胞は骨格筋

を刺激してグルコースの貯蔵を停止させる。

④インシュリンの量は減少し、心拍数が

高くなり、エネルギーが素早く体内に回るよう

にする。

 

このように、血糖値を正常値に戻すため、

体内では約百万の出来事が同時に発生する。

このすべての活動は従来の物理学では説明

できない、光の速さより、素早く伝達される

コミュニケーションがなければ在り得ない

出来事だ。 (引用終わり)

 

この瞬時の体中に伝達されるコミュニケーション

はいつどこで始まるか?心臓の電気的活動が

引き起こす共振によって開始される~と博士は

言う。

心臓の働きについて博士の言葉を引用すると~

 

”心臓にはペースメーカーの機能が備わって

いて、平均一分間におよそ72回の鼓動を

維持している。

このペースメーカーは数秒ごとに電気

インパルスを発信し、それが心臓を機械的

に収縮させている。

電気が存在するところには電磁場が

発生するため、心臓が鼓動するたびに

全身に電磁エネルギーが送られていく。

 

心臓は電磁場を持つ人体で最高の

発信機なのだ。

心臓は共振の場を造りだし、体内に

存在する一つ一つの細胞をほかの

すべての細胞と同調させている。

そのエネルギーは体内ばかりでなく、

体外にも放出されている。

 

電磁場が全身に広まり、細胞が同じ共振

の場に置かれたとき、すべての細胞が

同じ音楽に合わせてダンスを始める。

 

独創的な考えを抱いたり、安らかな気分

でいたり、愛を感じている時、電磁場は

きわめて安定した状態にある。 

どの細胞もほかの細胞がどのような

活動をしているのか理解している。

 

胃の細胞が塩酸をつくり、免疫細胞が

抗体を作り、すい臓の細胞がインシュリン

を製造し、それぞれが効率的に自分の

仕事をしながら、すべての細胞は同じ

目標に向かって働いている。”

(引用終わり)

こうしてみると、”生命力”と一言で表現する

ことは、実際は、”人知”を超えた“智慧”を

私たちの体内は持っていて、”人知”の

意識が、寝ていようと起きていようと、

常に働き、それによって、身体の機能が

完璧にそれぞれの役割を果たす力と

いうことができるだろう。

 

自分の体といっても、このような複雑な

工程が体内でそれぞれの臓器に

よって、連結プレーをとりながら、

過不足なく円滑に行われている。 

そんな大変なことが細胞レベルで

瞬時行われていることを、つゆ知らず、

如何に私たちは 身体を乱暴に

取り扱っていることか?

暴飲暴食したり、体を酷使したり、ストレス

を溜めるだけ貯めてしまったり、・・・

今の今、私たちの健康が維持できている

のは、自分の今の意識(顕在意識)や、

潜在意識の働きではない。

 

こうした働きを可能にさせているのが、

自分という意識を超えた、自分の中のもう

一つの意識、つまり、”超越意識”だと

言えるだろう。

それこそが、我々人間の智慧を遥かに

超えた次元の違う領域に存在する

“生命力”の源でもあるのだ。

冒頭の質問の答え、”幸せになるために

超越意識がなせる、大いなる’智慧’

と結びつくことが想いのまま願いどおりの

ものを引き寄せる要である”としたら、

その理由を次回考えてみたい。

 

 

 

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心身症は潜在意識が造った病

2020年03月16日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

顕在意識/潜在意識/量子的エネルギーの意識/を持つ私たち           2020・3月16日

***************************************************************************

 

 

前回は夏木静子氏の体験、3年近く心身症を患い、作家としてペンを棄てるところまで

ダメージを受けながら、“心身症”であることを認め、症状として現れていた病の原因が、

実は、自らの心が招いた、蜃気楼のような潜在意識が作り上げた錯覚だと自覚した頃から、

回復が始まった~というお話しだった。

 

その最後にご紹介した言葉が、

“自分の中には自分の知らない自分がいる。 

意識の陰に潜在意識という生き物が潜んでいてこれは何を考えているかわからない

どうやら人間の本音は潜在意識のほうに多く遍在しているのではあるまいか。

だから、その声は聞こえにくい。意識の抱く、‘かくあるべき’とか、‘かくありたい’という

威勢のいい理想や願望に反して‘かくある’という認めたくない現実を告げているからだ。

しかし、時には人は立ち止まって、潜在意識のかそけき声に耳をかたむけなければ

いけないのかもしれない。”

という夏木氏の述懐(*1)だった。

 

”痛い”と意識するのは顕在意識、 その痛みを造る原因が潜んでいるところは、潜在意識。 

そして、今日は”執着のない自由な境地”にいたるための、超意識について考えてみたい。

 

夏木氏の心身症の初期の兆候、それは、体のだるさだったり、痛みだったり、現実に物理的な力として

自覚された。 “現実に”、実際 〝知覚”されている以上、その原因となっている病は、”存在”していると

夏木氏は、顕在意識で、受け止めた。

存在している以上”顕在意識”が要求したのは その原因を探ること、だから多くの病院で違った科に行き、

検査を受けた。 しかし、これと言った原因にあたる病は、わからなかった。 

この原因と結果、当たり前の法則の支配する世界が、顕在意識の世界といえるだろう。

 

顕在意識の世界は、私たちの日常の”現実の生活”にあり、五感で理解できる対象で成り立っている。

物理学的に言えば、作用と反作用の法則が主軸の世界といえるだろう。

 

一方、夏木氏を診断した心療内科の医師は、検査後に、“典型的な心身症”と 判断した。 

これには全く納得がいかなかった夏木氏だったが、それも当然だっただろう。 何故って、心に原因がある

とは到底認めがたかったからだった。

心療内科の医師は、夏木氏の症状を、夏木氏の潜在意識に掘り下げて、”典型的な心身症”と言ったのだが、

夏木氏は、顕在意識でしか病を捉えられなかったので、この医師の診断に納得がいかなかった。 

潜在意識というものは 顕在意識が最も頼りとするところの、”五感”では、全く知覚できない領域で

あったからだ。

 

言い変えれば、顕在意識(自分で知覚できる意識)が、物理的な現実レベルするのなら、潜在意識

は、五感ではとらえられないエネルギーのレベル ということができる。 

 

心療内科の療法で回復に向かった夏木氏は後日、こう感慨をまとめている。(*1)

“人間の本音は潜在意識のほうに多く遍在しているのではあるまいか。

だから、その声は聞こえにくい”と先に挙げた述懐のなかで書いているように、捉えがたいエネルギー

のレベルにも広がっているわけだ。”(引用終わり)

 

さて、人が、’私’と言うとき、人は、自分という存在を客観的に’思考’の中でとらえている。

さらに、“私の精神” というときは、自分というエゴの”エネルギーレベルでの実態”を意識している。

そのエゴの意識をさらにさらに奥深く内奥に進めていくと、”エネルギーの量子的レベル”に行きつく。

これは、先回(令和2年2月16日ブログ参照)にご紹介したジョー・スペンサー博士の表現でも同様だ。

その理由は、このレベルになると、いわゆる、波動になったり、固体になったり、時と場合で姿を替えながら

存在している究極の物質体、分子の量子レベルのように微妙な波動体ともいえるからだ。 

量子とは、純粋な物質ではないが、物質にいつでも変換し得るエネルギー体であることは証明されている。

それと同様、私たちの思考も、量子レベルになると、その波動が、結果的に物を生み出すといえる。 

 

具体的に見てみよう。 

たとえば、創作する前には必ず、設計図を描く。 

設計図は思考に基づいて、計算されて形状が決まっていく。 

そして、それを工程に移して、実際の品が現実に生産される。 

本(もと)はといえば、この品物の源は、設計した人の思考の中に存在していたといえる。 

だから、まだその品物が、精神状態の中、つまり、思考 の時点に在るときは、波動体のように空中に

ひらめいていた質量がないエネルギーであったが、設計図の中で数字や形状が、しっかりと

熟考されることで、雛形ができ、物質化する第一歩となる。

そして設計図に従って、質量がある”何か”が創造される。

 

すべての存在物の最初の姿は、こうした、量子レベルでのエネルギーの存在だった。

存在物だけではなく、私たちが作り上げる環境もそうだと言えるだろう。 引っ越しする時の、

家を探すときも、癒しを求めてペットとなる犬や猫を探す時も その初めは”欲しい”とひらめいた

その瞬間、つまり、自分の”量子的思考”から始まっているはずだ。

 

少し角度を変えて、これを見てみよう。

“空気が読めない”という表現がある。

それは、周囲の空気、つまりそこに居る人たちの無意識化に流れている、”量子レベルでのエネルギー

をキャッチできずないがために、“その場の雰囲気”にふさわしい行動をとれない時に使う。

誰にでも量子レベルのエネルギー、それは、眼には見えず、耳には聞こえないが、敏感な人たちなら

”何となく”感じるとることができるはずだ。  

なじみやすい とか、温かいとか、とげとげしいとか、単純に心地良いか悪いかを、人は場所にも感じる。

心地良い”場の雰囲気”はその場を使う人たちの”量子レベルのエネルギー”が反映される。

また神社仏閣などでも、そこに行くと”元気になれる”パワースポット”は確かに存在する。

また、人と人との相性なども、この互いに持っている量子的エネルギーがマッチしているかどうか関係

するだろう。

誰かと会った瞬間3秒で、人は、相手の持つこのエネルギー情報をキャッチして、直観的に印象を決める

という。 理性で分析する前に、直観的に”分る”から、 ”一目ぼれ“も、こうして可能になる。

 

さて、本題にもどり、、次の質問にはどう答えられるだろう?

” 顕在意識、潜在意識、そして、量子的エネルギーの世界、果たして、自分の理想的状態を奇跡的に

演出するためには、どの意識のコントロールがもっとも効果的だろうか?

 

次回に話を続けたい。

 

(*1)心療内科を尋ねて  新潮文庫 平成24年5刷

 

(2)夏木静子について

東京府(現東京都)生まれ。慶應義塾大学英文学科卒

1960年、大学在学中に五十嵐静子名義で執筆した「すれ違った死」が江戸川乱歩賞候補となり、

それがきっかけでNHK総合テレビの推理クイズ番組『私だけが知っている』のレギュラーライターに抜擢され、

以後3年間で約30本の脚本を執筆する。

1962年3月、夏樹しのぶ名義で短編「赤い造花」を『女学生の友』増刊号に、同年6月に中篇

「ガラスの鎖」を『宝石』に発表。

1961年秋には仁木悦子、戸川昌子らと女流推理小説作家の会「霧の会」を結成する。

1969年、夏樹静子の名前で『天使が消えていく』を発表、第15回江戸川乱歩賞の最終候補に残る。

1970年に『天使が消えていく』が出版され、本格的な作家デビューを果たす。

1973年、『蒸発』で第26回日本推理作家協会賞を受賞

『第三の女』は仏訳され、1989年、第54回フランス犯罪小説大賞(ロマン・アバンチュール大賞)を受賞。

中国語訳『蒸発』『Wの悲劇』は、北京探偵推理文芸協会賞の翻訳作品賞を受賞(1998年、2001年)。

 

1984年にはノンフィクション『妻たちの反乱』がベストセラーとなり、1992年に『白愁のとき』で老いの

問題を扱い、1997年には自身の体験を綴った『椅子がこわい-私の腰痛放浪記』を刊行、精神的原因から来る

身体の不調について広く知らしめ、日本で心療内科が広まるきっかけを作り、同書は今でも版を重ねている。

1999年に試験管ベビーの問題をミステリー形式で扱った『茉莉子』を刊行、女性の視点から数々の社会問題に

取り組んでいる。

 

2007年、ミステリー文学の発展に貢献したとして、第10回日本ミステリー文学大賞を受賞。

2016年3月19日、心不全のため福岡市内で死去。77歳没。

 

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想念が創りだした幻の病~夏木静子氏が認める

2020年03月08日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

絶食療法の効用で~      2020 3月8日

*************************************************************

今日で三回目の、“理想の自分に届くため”の“想念の効用”シリーズでは、

自然治癒力やセラピーの本軸が色濃く表現されているが、比較的ストレートに

表現できるようになったことに感慨をもつ。

 

このブログを読んでくださる方たちの理解や興味がそれだけ深まりサポート

していただいている背景があるからこそだと思う。

 

さて、このシリーズでは、想念や思考はエネルギーとなり、体の細胞組織を

変化させるだけの力があるという内容になっている。 言い変えれば、健康とは、

単に症状が出ていない身体をさすのではなく、内面の“想い”も健康的である

ときの状態だ。 

 

想念、心の持ち方は、意識して変えていくことができること。 

そして、それがツボに入ったとき、つまり、アートマ意識に触れたとき、すでに

その人は、寿命をまっとうするまでは、常識を超えた(第三次元の)、半永久的に

有効な健康保持の秘訣を得たことになるだろう。

 

そこで、先回から夏木静子氏の著書(*1)から、ご本人の体験に基づくお話しを

挙げさせていただいている。先回、夏木静子氏が心身症と診断され、入院して

絶食療法をすることがきっかけとなり、次第に回復に向かって行ったところで

話が終わっていた。

 

なぜ、3年近く、部屋の中を四つん這いで這って移動しなければならないほどの

激痛と怠さ(だるさ)が、絶食療法で好転していったのだろう? 

彼女の自筆から引用してみたい。

 

“私の気がつかない潜在意識は、もはや疲れ切って休息を求めていた。

意識と潜在意識が乖離(かいり)したあげく、潜在意識が幻のような病気を

創りだして、そこへ逃げ込んだ”疾病逃避(しっぺいとうひ)が

私の発祥のカラクリなのだ~と(医師に)説明された。“(引用終わり)

 

この医師の説明に注目したい。 

医師は、“幻のような病気”、つまり、心身症の病気は砂漠の蜃気楼のように

実態のないものと表現する。 その原因は “潜在意識”。 潜在意識は、幻の病を

作り出す意識=エネルギーであるということが示されている。 

 

科学的に意識がエネルギーであることを表している公式にアインシュタインの

公式がある。それは、“E=M x Cの二乗” だ。 

 

はエネルギー、は質量、は光の速度を示している。

質量というのは物質化したものを測った量なので、は言い換えれば‘物質’と

いうこと。つまり、この公式から、物資とエネルギーは形が違うだけで実は

同じものだということがいえる。

 

では、幻の病がなぜ、実際に、重篤に悪化したのか? それは夏木氏自身が

答えを出している。

 

“症状は最初は軽度であったかもしれないが、私の気持ちが強くそれに

こだわったため、症状はみるみる肥大化し、三年の間にはのっぴきならない

重症患者になった。”(引用終わり)

 

“わたしの気持ちがこだわった”、つまり、夏木氏の“強い想い”である。 

”こだわりの想い”は、大きなエネルギーとなって、夏木氏の経度の幻の病を悪化させた

“想い=エネルギー”が “実態” を作っていくからだ。

 

しかし、よくなるきっかけは、心療内科に入院してまず、行われた絶食療法だった。

なぜ、絶食療法をすることで、その前まではかたくなに、自分の病気が心身症、

つまり、自分の心が病に関連していることを認めなかった夏木氏が、医師の見解を

受け入れることになったのだろう?

 

“心身症の最近の治療方法”~鈴木仁一著、“心身医学”(1987) によると、

“(絶食療法により)身体変化と並行して、依存性、被暗示性が高まると経験的

にいわれている、微妙な意識の変容状態が生じ、これまで病態に半ば固着され、

融通性を欠いていた意識は、微妙に柔軟性のある視点を抱くことが可能と

なるのである”(引用終わり)とある。

 

簡単に言えば、

“脳細胞組織もまた、代謝過程の変調を生じ、脳波にも変化が起こる”ことが

あったと言えるのかもしれない。

 

夏木氏の言葉によれば、

“わたしの脳もそうやって、被暗示的で素直になったものか、それまで頑強に心因や

心身症を拒否してきた私も、ようやく、先生の話に耳を傾けるようになった。”

(引用終わり)

 

すると、“徐々に回復が始まった。或る一瞬奇跡のように、というのではない。

が、短い間に確実に目に見えて軽快していたった” 

 

そして絶食療法が終わって、2週間後には

最後まで残っていた椅子に掛けることへの抵抗も、ほぼ解消した。” 

ほどの効果を見せたのであった。

 

振返って夏木氏は回想する。

“あれほどさまざまの治療を求めて放浪しながら、すべての原因は己の中に潜んでいた。

私は絵に描いたような心身症患者だった。そして、私は奇跡や僥倖(ぎょうこう)

ではなく、精神の科学によって、治癒をもたらされたのだと納得した。

 

この体験から学んだことは言い尽くせないほど大きかった。

人を描く小説書きの末席を汚しながら、人について自分がどれほど無知であったか、

その反省とともに、人間と自分に対する見方が変わった。

 

自分の中には自分の知らない自分がいる。 

意識の陰に潜在意識という生き物が潜んでいてこれは何を考えているかわからない

 

どうやら人間の本音は潜在意識のほうに多く遍在しているのではあるまいか。

だから、その声は聞こえにくい。意識の抱く、‘かくあるべき’とか、‘かくありたい’と

いう威勢のいい理想や願望に反して‘かくある’という認めたくない現実を告げて

いるからだ。

 

しかし、時には人は立ち止まって、潜在意識のかそけき声に耳をかたむけなければ

いけないのかもしれない。”(引用終わり)

 

"潜在意識という生き物が潜んでいてこれは何を考えているかわからない" 

と表現されている、潜在意識の働き、無意識は、毎分毎秒、エネルギーを

発信し続けている。

 

と同時に、毎分毎秒、そのエネルギーに相応しい’何か’を引き寄せているとしたら?

想念がエネルギーであるということ、エネルギーである以上、物質化して何かを

作り出していくということを、次回みてみたい。

 

 

(*1)心療内科を尋ねて  新潮文庫 平成24年5刷

 

(2)夏木静子について

東京府(現東京都)生まれ。慶應義塾大学英文学科卒

1960年、大学在学中に五十嵐静子名義で執筆した「すれ違った死」が江戸川乱歩賞候補となり、

それがきっかけでNHK総合テレビの推理クイズ番組『私だけが知っている』のレギュラーライターに抜擢され、

以後3年間で約30本の脚本を執筆する。

1962年3月、夏樹しのぶ名義で短編「赤い造花」を『女学生の友』増刊号に、同年6月に中篇「ガラスの鎖」を

『宝石』に発表。

1961年秋には仁木悦子、戸川昌子らと女流推理小説作家の会「霧の会」を結成する。

1969年、夏樹静子の名前で『天使が消えていく』を発表、第15回江戸川乱歩賞の最終候補に残る。

1970年に『天使が消えていく』が出版され、本格的な作家デビューを果たす。

1973年、『蒸発』で第26回日本推理作家協会賞を受賞

『第三の女』は仏訳され、1989年、第54回フランス犯罪小説大賞(ロマン・アバンチュール大賞)を受賞。

中国語訳『蒸発』『Wの悲劇』は、北京探偵推理文芸協会賞の翻訳作品賞を受賞(1998年、2001年)。

1984年にはノンフィクション『妻たちの反乱』がベストセラーとなり、1992年に『白愁のとき』で老いの問題

を扱い、1997年には自身の体験を綴った『椅子がこわい-私の腰痛放浪記』を刊行、精神的原因から来る身体の

不調について広く知らしめ、日本で心療内科が広まるきっかけを作り、同書は今でも版を重ねている。

1999年に試験管ベビーの問題をミステリー形式で扱った『茉莉子』を刊行、女性の視点から数々の社会問題に

取り組んでいる。

2007年、ミステリー文学の発展に貢献したとして、第10回日本ミステリー文学大賞を受賞。

2016年3月19日、心不全のため福岡市内で死去。77歳没。

 

 

 

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コロナヴィールスへの客観的認識 (意識の持ち方)

2020年03月02日 | ワクチンと健康

下界のヨギになろう!             2020 3月2日

----------------------------------------------------------------------------

前置き)

夏木静子女史の心身症の体験の続きを今日載せる予定でしたが、

コロナヴィールス旋風が日本中に吹き荒れていて、一言、今書いている

意識エネルギーの流れから、申し上げたいと予定を変更して

臨時にこの記事を挿入させていただきました。

****************************

 

今(2020年2月26日現在)、コロナヴィールスが猛威を振るい、毎日マスコミを

にぎわせ、私たちの生活に大きな影響を出している。

 

数日前から、夫のいるリハビリ施設に外部者は立ち入りが禁止されたため、

会いに行けなくなった。3月下旬には印度にバンコク経由で行く用事があったが、

現地国では日本からの観光客は要注意のレッテルが張られている現在の状況では、

現地入国後にどのような規制がしかれるかもわからず、予約していた航空券を

キャンセルした。

 

私的事情が重なり、去年10月からほ、ブログ原稿を書く余裕がないばかりか、

余暇を個人的楽しみに使うような趣味的活動への活力はなく、お休みしていたが、

久しぶりに2月25日に、御詠歌の学習会に顔を出した。 

 

このコロナヴィールスの連日のマスコミ報道で、家からはなるべく出ないようにして

いたという70代の先輩は、“この調子では3月はお稽古も休むことになりそうだわ。

タクシーに乗るのも怖いし、かといって、人が多く乗っているバスを利用してここまで

来ることも憚られるから。”と言う。

 

そして、“生物科学兵器という噂も聞いたけど。” と一言添えた言葉が印象的だった。

 

そういえば、ワシントンポストが、こんな記事を載せたとネットに出ていた:

“武漢コロナウイルスは、湖北省武漢にあるウェットマーケット(生鮮品を販売する市場)

で発生したと考えられている。 

 

科学者は、症例数が最も多いことからも、この都市が発症の震源地であると確信している。

正確にアウトブレイクが始まった経路については、いくつかの説がある。

武漢には、いくつかの主要な中国の生物学研究室がある。

特に、この都市は、中国で最も進んだ生物学研究所である武漢ウイルス学研究所として

知られている。ワシントン・タイムズは、この場所が中国生物兵器プログラムと秘密裏に

つながっているのでは、と示唆している。“(引用終わり)*1

 

コロナ風邪は武漢でまず、はやりだした。 その武漢にはそうした研究所があるようだ。 

そこでヴィールスは漏れたのか、あるいは、魚市場で”発生”したのか、定かではないが、

世界にむけて拡散していった。

 

さて、想いや思考は電磁的波動。それに合ったものを引き寄せるわけ”に関連する

記事を今年の2月16日から数回にわけで書き始めている。

こうした見方は、コロナ風邪にも当てはまるのか?という質問に対してなら、

どうだろう?と考えて、この記事を投稿した。

 

劇薬も聖者には効き目がないという記事を以前書いたことがある。

このエピソードはパラマハンサ・ヨガナンダ師著 ”あるヨギの自叙伝”の31章(*2)

載っている。

少し長いが、本誌より引用させていただく。

 

”ラヒリ・マハサヤ(スダ注:ヨガナンダ師の師の師にあたる)は有名な

スワミ・トライアンガと親交があった。 

 

このスワミはすでに3百歳を超えているという噂だったが、二人のヨギはよく並んで

一緒に瞑想していた。トライアンガの名前はすでに広く世に知れ渡っていたので、

彼の行った奇跡を信じないインド人はほとんどいないくらいだった。”

 

スワミ(トライアンガ師)はたびたび人の面前で恐ろしい毒を飲んで見せたが、

なんの害も受けなかった。”

 

さて、このトライアンガ師に事件が起こる。

毒を飲んでも効き目がないという噂が本当かどうか確かめるために、

師に毒を飲ませようとした輩(やから)が現れたからだ。 

そのあたりの経緯を、ヨガナンダ師は次のように記している。

 

"ある時、1人の懐疑論者がトライアンガをいかさま師と決めつけ、

その正体をあばいてやろうとたくらんだ。

 

彼は塗装料などに用いる石灰をヨーグルトに混ぜて、大きな器にいれて

ワミの前に差し出した。トライアンガはこのゲキレツな石灰の混じった

ヨーグルトをなんの躊躇なく最後の一滴まで飲み干してしまった。 

すると、一、二分たつかたたないうちに、悪事を企んだその男は胸を

かきむしりながら床に倒れて苦しみ出した。” (引用終わり)

 

トライアンガ師は このならず者の罠どおりに毒を飲んだ。 

にもかかわらず、平然としていたという。 

一方、毒を飲ませた本人が苦しみだしたというのはどういうことだろう。

続けてヨガナンダ師はその様子をこう記している;

 

”この馬鹿者め!’

偉大なヨギは日頃の沈黙を破って大声で言った。

‘お前は自分の生命が私の生命と一つであることも知らずに、私に毒を勧めた。

もし私が、万物の原子の中に宿っておられる神が。私の胃の中にもおられること

を知らなかったら、この劇薬で殺されていただろう。

 

どうだ、これで自業自得ということの神性な意味がわかったか!’(引用終わり)

 

つまり、トライアンガ師が毒に影響されなかったのは、師の悟りに依る

意識があったからだった。言い換えれば、”自分の体は神の生かす力が

胃袋の原子のひとつひとつに宿っているから何も自分を害するものはない”

という、強い信念がそこにはあった。 

 

ヨガナンダ師は著書の中で、それを次のように表現している。

 

”愚鈍な心の持ち主は、神が実際に正義であり、愛であり全知であり、

不滅であることを信じようとしない。彼らはそれらを、ただ聖典の絵空事

としか思わない。” 

 

”この苦痛の逆転化は大師の意志によってなされたものではない。

それは、宇宙の秩序を維持している正義の法則が自然に働いたのである。

 

トライアンガのように神と一致している大師たちは神の法則の自然作用を

妨げる自我意識を自己の中から完全に追放してしまっているため、神の法則が

即座に働くのである。”(引用終わり)

 

“神の法則の自然作用を妨げる自我意識”を“完全に自分の心から追放して”、

こうした奇跡が可能になったとヨガナンダ師は書いている。 

 

この逸話の中の劇薬を、ヴィールスと置き換えてみるとどうだろう? 

少々無理やりにこじつけた感じはお許しいただきたいが、陽性の人の中でも、

死に至る人がいれば、トライアンガ師のように、特段、症状もなく軽症で

済む人もいる。

 

そこには年齢や持病などの差の他に、まだ何か理由があるのかもしれない。

精神論だけでこの話を語るのは、あまりにも無謀だという人はいうだろう。

 

が、実際、ヨガナンダ師の語る、この聖者の話に似た実例は、私のまわりには、

いくつかある。常識とはかけ離れた世界だ、確かに。 

 

だが、その人が篤く、強く、信念するところの、”病の90%は、自分のメンタル

心持が、自分を傷つけたり、傷つけやすい免疫低下などを引き起こしている”

というような、言葉以上のエネルギーでもって、自分の病と語り合い、その病に

なっている部分の細胞に働きかけて、常識では考えられない結果をもたらしている

ということだ。

 

一般には、コロナヴィールスに対して、それなりの症状が出て疑わしいときは、

病院で検査をしてもらい、陽性であれば、隔離され、しかるべき措置をとること

が必要といわれる。 

 

が、今のところワクチンはない。

予防対策は可能かもしれない。連日、専門家が その方法を推奨している。

パニックにならない、人ごみ(仕掛けがかけられやすい)場所にはあまり出入りしない。

が、私は、手洗いやマスクをして未然に防ぐこと以上に、大切なことがあるように思う。

 

それは何か?

意識的精神的にバリアーを張ることだ。

バリアーを張るとは、どういうことか?

印度の大師のように、ヴィールスに感染しないための、高次元の”強い意識”を

維持することだ。高次元の意識とは、心の持ち方をプラス志向に、身体の潤滑油

である順気を体全体に流して、調和の取れたオーラ(波動)を体の周囲に

張り巡らすことだ。

 

意識はエネルギー、エネルギーは物事を動かす原動力だ。 

実際、この今瞬間に、感じていることは、電磁波のようにさざめいている。 

感謝や愛の想念は、高い周波数を出す。

 

一方、恐怖や心配の想いは、自分を守るバリアーを造るどころか反対に、

恐怖の対象を引き寄せる低い次元の周波数を出している。

 

”悪人も善人も同じ空気を吸って吐いているんだものね。 

その影響で、誰かの吐いたおどろおどろしい吐いた息をすって、

理由なく気力を無くなして、落ち込むことだって、あって当然よね。”

と友人は昨日、電話口で言っていた。

 

確かにその通りだろう。急に意気が下がってきたり、投げやりな感情になったり、

誰をも愛したくなるような優しい自分を発見したり、コロコロと理由なく

変わるのが、心の特徴だ。

 

最後にヨガナンダ師の、この毒を飲んでも効かない大師への感想を

付け加えさせていただく。(*1)

 

”マーヤの宇宙の夢から目覚めて、この世を神の心の顕現として真に

認識している偉大な聖者たちは、自分の肉体が意志によって、自由に操ること

できるエネルギーの凝縮であることを知っている。

 

それゆえ、(偉大なヨギは)意のままに自分の肉体を支配することが

できるのである。‥”

 

 

須田注~ヨギ とは何も、特別な人たちのことではありません。 

あなたも ヨギといえる資質があるかもしれません。

ヨギの語源はユウージュナー、これは、サンスクリット語で”結びつく”という意味です。 

この結びつく 対象が、ヨギの場合は、自分自身の内在する宇宙の生命力であります。

 

誰でも、人間なら、持っている、生命力と同じものです。 

ヨギはその生命力が自分自身の本質である以上、生命力で維持されている身体が、

自分自身の意思でコントロールできると考えたのです。

そういう意味では私もあなたも、まだ、自覚していないだけの”ヨギ”でもあるわけです。

 

(*1)https://www.youtube.com/watch?v=ZOB5I_ADF9I&t=210s

(*2) ”Autobiography of a Yogi"   

”あるヨギの自叙伝” 森北出版  パラマハンサ ヨガナンダ  

 

 

 

 

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