自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

潜在意識の想念をプラスにする言葉

2020年11月26日 | 健康のための心の波動

村上博士(遺伝子学)とモーナ女史(ホ・オポノポノ)の共通項     2020・11・26

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さて、今日は’負のブラシーボ効果’をどのように食い止めるか?

といったお話しの続きです。

 

以前、“生命の暗号”の著者の遺伝子研究の第一人者、村上和雄先生の

遺伝子と想念のお話しをブログでご紹介させていただいたので

覚えている方もいるかと思われる。

体の組織の働きに大きくかかわっている遺伝子。

その遺伝子には、オンとオフという、電気のスイッチと同様の機能があり、

そのスイッチは細胞外の環境にかなりの影響を受けるというような

お話しだった。

 

環境から来る影響というのは どのようにして遺伝子に伝わるかと

言えば、”波動体”で伝わる。

波動で伝えられる理由は、粒子と粒子の間には大きな空間が存在し、

そこには信号のような役目をするエネルギー体が間を埋めているからだ。 

それにより、遺伝子は波動的エネルギー体に影響を受け、その結果、

オンとオフのスイッチを切り替えるということになる。

 

そこで村上先生は次のような仮説をたてた、

“感動、喜び、生き生きワクワクすることが良い遺伝子のスイッチを

オンにし、悲しみや苦しみ、悩みなどが、悪い遺伝子のスイッチを

オンにする。”(*1)

 

この仮説を証明するために、次のような博士は検証を進めた。

対象は糖尿病患者たち。

 

楽しい感情などの肯定的な情動が、良い遺伝子のスイッチをオン

にするのなら、笑いが一番ということで、漫才コンビによる

お笑いショーへ、患者たちを招き、その後の血糖値を測定した。

 

一方、その前日には、同じメンバーの患者たちには大学の先生

の講義を聞いてもらい、その後の血糖値の値を、翌日のお笑い

ショーの後の血糖値と比較した。

すると、笑いの中で過ごした後の患者さんたちの血糖値は、

前日の講義を聞いた後の血糖値の値より低いことがわかったという。

 

さらに村上先生は、良い遺伝子をオンにする方法として、

こうした楽しい、生き生きとした感情を持つこと以外に、

“他人を利する生き方” が同じ効果を持つとして、挙げて

いるのは興味深い。

 

他を利する、つまり、自分中心主義とは逆の、考え方だ。

自分の周りの他者たちの利益を考えて、良かれと思う気持ちで、

ことに臨んでいくようにすることで、同じストレスの要因が

来ても、その受け方に差が出てくることも証明された。

 

これにより、村上先生は、“普通なら、ネガティブに受け

止めざるを得ないようなストレスでも、心の持ち方一つで、

ポジティヴに転換することが可能だ” と結論づける。

 

問題は誰にでもある。

それがストレスになり心身に負担を課す。 

そのとき、同じ負担でも、それが”負のブラシーボ作用”として

出る人もいる一方で影響が無い人もいる。 

その理由は?何故か?

理由は、その人の、”受け止め方の違いだ”と、いうことになるだろう。

 

村上先生は言う:

“他を利する生き方をすること自体で、ネガティブなストレス

と無縁でいられることが多く、欲とか競争とか、出世とか、

ヒトを陥れるとか、憎むとか、恨みに思うといった、ドロドロとした

人間ドラマとは無縁でいられるので、健康にも良いし、いつも

元気いっぱいでいられる”と。

 

さてここで、、先回の記事の終わり書いた質問を、想いだして

いただきたい。

それは、”潜在意識が90%以上、心の意識領域を占めている。

自分で意識できない潜在意識の中にためられた情報を、どう

コントロールできるのか?”

 

この回答として、再び、村上先生の言葉を引用させていただきたい。

どのようにしたら、他を利する情緒を今の意識(顕在意識)に

育てることができるのか・・

 

“このような’利他’という認知は直観が優先すること。

直感とは、考える前に来る認識。 

だから、この人は善い人だから、愛する、とか、信頼する

いうようには脳は働かない。 

最初に’愛’を(感覚として)直観で受け止めて、後からその意味付け

をしていく。’情から知へと脳は動く” (引用終わり)

 

愛 という言葉がキーワードのようだ。

だから、村上博士は次のように言葉を続けている:

“人を愛さない人、または、愛されていない(と感じている)

人は、良い遺伝子のスイッチが

オンになる機会を失うことになるので。”

 

さて、ここで、どこかで聞いたような言葉がでてきた。

”潜在意識”、と ”愛する”、”直観”(霊感) という言葉。

 

そう、何度もこのブログでご紹介してきた、ハワイの

ホ・オポノポノのセルフアイデンティティーの

創始者である、モーナ・ナラマクー・シメオーナ女史の

 ”潜在意識を清める方法”だ。

 

”I love you!”=愛しています” という言葉を呪文のような

つもりで、それを感じているか否かには関係なく、何か

問題に直面したとき、ひたすら、繰り返す。

なぜなら、問題というのは、すべからく、自分の”潜在意識”

の中にある記憶が、問題として現実に顕れてきたと

解釈するからだ。 

現実に出てきたことは良いことだ。

なぜなら、それを

清掃するように、心を浄化することができる、良い

チャンスだからだ。

その記憶を清めるために この言葉を唱えるのだ。

 

記憶を清めない限り、ヒトはその問題に右往左往するばかりだ。

記憶が浄化されないうちは、何度でも 手を替え品を替え

式に同じような問題として、再現されていく。

 

”直感(霊感)に従うか”、”問題だらけの潜在意識の感情”

に従うか、ヒトは常に選択をしている、

モーナ女史は言う。

 

直感(霊感)とはハイヤーセルフ、大我、あるいは、

神格なる自分から来るインスピレーション。

神格から来るインスピレーションにしたがって行動して

いる限り、’問題’や’ストレス’は避け得るが、

潜在意識の記憶にしたがって行動している限り、それが

クリヤーになるまで、さまざまなマイナス感情を

蓄積しながら、人生を翻弄され続けて行く。

 

”愛しています”という言葉が薬となる。 

その言霊により、自然と、現在の問題を起こしている原因

である過去の記憶捨てられていくとモーナ女史

は言う。 

潜在意識に積み込まれたあらゆる不必要な情報、それは

仏教的に言えば”因縁の元”になる種なのだが、

愛しています~と言い続けて行くことで、潜在意識を

司る意識(ウニヒビリ)に協力してもらい、

言霊の力で、カルマの種を棄ててもらう。

 

私はここに大事なヒントがあると思っている。

マイナスの思いや、問題意識と遭遇したら、自他を咎

(とが)めず、審判を下すことなく、自分自身

の潜在意識をひたすらクリーン化していく。

 

今私の机の上に、モーナ女史の言葉がある。

それを引用して、今日のこの最後の質問の答えにしたい。

90%の潜在意識に積もり積もったマイナスの想念から

10%の顕在意識をどう守るか?

という質問に対して。

 

“愛しています”ありがとう”という言葉は、内なる神格

との作用関係を醸成し、一瞬ごとに私たちの思考、言動、

行為ないし、行動に宿る誤りを浄化させるすべを学ぶ、

深淵なる贈り物であり、過去から脱却する自由、完全

なる自由を得るために欠かせないものです。”(*2)

 

 

(*1)”遺伝子オンで生きる” サンマーク出版社 2004

(*2) ”ハワイの秘法” ジョー・ヴィターリ PHP 2011

 

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想念はエネルギー 

2020年11月10日 | 健康のための心の波動

ブラシーボ効果~その正と負の効果       2020・11・10 

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前述した長堀医師はブラシーボ効果は医学界で

“科学的研究の邪魔者扱い”をされてきていたと言う(*1)

 

ブラーシボ効果とは、小麦粉を丸めた丸薬でも、

信頼している医者からよく効く薬だと渡されて

信じて飲めば、本当に効いたように効果が

上がることを言う、いわゆる好転症状現象だ。

 

なぜ科学的研究ではあまり見向きされないかといえば、

二つの理由があげられる:

①個人差がある、

②検証実験での結果測定が難しいという理由から客観的な

評価がなかなか下せない

さらに、ブラシーボ効果を期待するより、有効性ある

薬剤の開発で病状を好転させた方が科学的にも

理に適っているというところからあまり、現場で

利用されることがないのだろう。

 

が、私どもの協会のように、自然治癒力を考えると、

医学的効果の強い薬はその効果に比例して

ほかの臓器への負担をかけるから、副作用が出る

確率が高いという理由で、一概に”有効性のある

薬剤の開発を進める方が良い”という考え方に

賛成ができかねない。

 

むしろ、ブラシーボ効果を利用して、病が癒える

のなら、心の及ぼす体への好影響として、

自然の理で身体に負担をかけずに、免疫力や

新陳代謝などを促せればこれにこしたことはない

と思う。

 

ところが、昨今、このブラシーボ効果の見直しが

世界的に注目を浴びてきているらしい。

 米国保健社会福祉省では1999年度のレポートの

中で、次のように報告されている。(*2)

 “重度のうつ病患者に対し、抗鬱剤を与えられた

グループではほぼ半数が回復したのに対して

(ブラシーボ効果を期待した)偽薬を与えられた

グループでは、なんと投薬を受けたグループを上回り、

約3分の2が回復した”(引用終わり)

 

ブラシーボ効果を得るためには、偽薬を投与する

必要性があるかといえばそうでもない。

たとえば、“痛いの痛いの飛んで行け!”と

転んだあとに、優しく母親にその箇所をそんな

他愛のない言葉とともにさすられると、何となく、

痛みが軽くなった気がしたものだ。

これもまた、一種のブラシーボ効果かもしれない。

 

次の研究報告は世界的に著名な医学雑誌に

とりあげられて、ブラシーボ効果はこんな意外なところ

にも見られるということで話題になったことがある。(*3)

それは オーストラリアの整形外科医 モズレー博士

の研究班の論文である。

その内容は、疼痛(とうつう)などの痛みを伴う、

変形性ひざ関節の患者に対して行ったもので、

三つのグループに分けた患者たちにそれぞれ異なる

療法を 施して、手術のどの部分が痛みを和らげるか

を実証したものだった。

 

①初めのグループには、痛んだひざの軟骨の除去、

②2番目のグループには洗浄して炎症物質の除去、

③3番目のグループには皮膚切開と洗浄のみ、

を行った。

 

③のグループは特に手術をしていない。

皮膚切開をして洗浄しただけで、その原因となる

炎症物質も、痛んでいる軟骨の除去手術も

していない。 

ところが、その結果を見ると、3つのグループとも、

同等の結果が得られたという。

 

これは、ブラシーボ効果というのは、薬の投与だけでは

なく、手術をしなくても、痛みが治まるという驚くべき

結果を証明した。

ということは、’手術の有効性はどこにあるのか?’と

いう根本的な質問も外科医の間で上がったに違いない。

 

ブラシーボ効果は、正の効果だけではない。 

なぜなら、’想念’、’人の思い’や ’心の持ちよう’が健康

に大きく作用するわけで、負の思いが強ければ、その

結果はむしろマイナスとなるからだ。

つまり、正の効果もあれば、負の効果もあるといえよう。

 

例えば、1996年に報告されたレポートでは負のブラシーボ

が明らかにされている。(*4)

 

それはレベッカ・フェルカー医師達が ’自分が心臓病

にかかりやすい’ と信じている女性と同様の

リスク因子を持ちながら’心臓病にかかりやすくはない’

という想念を持つ女性と比較した研究である。

 

それによると、’心臓病にかかりやすい体質だ’と

否定的想念を持っている前者は、死亡率が

そうでない後者と比べ、4倍も高いという結果になった。 

二人ともその危険因子は同等に持っていたという

前提の中で出たその結果は、否定的な信念は、

肯定的な信念と同様、同じように体へ影響を与える

ということが証明された。

 

’自分は~に弱い’、’~病にかかりやすい’、

’~病で代々先祖は亡くなっているので、自分もそうなる”

等の恐怖をともなう想念は負のブラシーボ効果を招きやすい。

’そう思うな’と言っても、そう感じてしまうのだから、

どうしようもない、とおっしゃる前に、

何故、そう感じてしまうかを考えてみると、

その対処法が見つかるかもしれない。

 

恐怖を取り除くにはその元を除去すればよい。

その元とは何か?

それは”潜在意識”の中にある。 

潜在意識とは、これまで生きてきたときに感じた

感情が、知らず知らずのうちに、心の奥底に、

厚い海底地層のように重なって、ここから発する

想念は‘実は、90%’占めていると言う。

では、どのようにして、この潜在意識の中の

”マイナス感情”を取り除けばよいのか?・・・

 

次回は、このあたりからお話しを進めさせていただきたい。

 

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(*1)“見えない世界の科学が医療を変える” 2013年 星雲社

(*2) “U.S. Department of Health and Human Service 1999”

(*3) “The New England Journal of Medicine (2002 Moseley et al)

(*4) “Journal of the American Medical Association 1996 ”

 

 

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