ホ・オポノポノの 空観・・・ 2014・2・27
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self identity ho.opnopono と呼ばれる現代風にアレンジした
ホ・オポノポノのヒーリングメソッドが ヒューレン博士に継承
されることになった。
伝承的なホ・オポノポノ と 現代風のそれとどこが違うかと言えば、
以下の点だ。
1・問題解決方法
伝承的) 個人間で処理される
モーナ式) 一個人の内面で処理される
2・参加者
伝承的) 一人の上級者が参加者全員とともに
問題解決のセッションを執り行う。
モーナ式)介在するのは 自分と自分の神格のみ
3・問題の関与者
伝承的)問題に関与するすべて全員が出席
モーナ式)自分のみ
4・悔い改めの対象
伝承的)参加者一人ひとり。上級者は調停役をする
モーナ式) 自己の神格に対して
5・赦し
伝承的)参加者一人ひとり、他の参加者一人ひとりから乞う。
モーナ式) 自己の神格から
さらに、博士はもう一つの特徴を語っている:
”モーナはセルフ・アイデンティティーのカギとなる、自我の三つの
パーツを含むよう導かれました。
実在のすべての分子に存在するこの三つのパーツはそれぞれ、
ウニヒビリ(=子供/無意識)
ウハネ(=母/意識)
アウアクア(=父/超意識)と呼ばれます。
この内なる家族が一つの状態にあるとき、その人のリズムは神格と
ともにあります。
このバランスによって、生命は流れます。”
バランスのよって・・・、たとえば、自我意識ばかり強いと、
自己主張ばかりしているように思われる。
超越意識は スピリチュアルな意識に直結するからといって、優位
を示すわけではなく、この意識が現在意識と離れていると、
その人は、現実離れして、孤立的になるだろう。
そういう意味で、この三つのステージの意識に統合がとれている
ことが大切だという。
バランスが取れているとき生命の流れの本流が一番力強く、
その瞬間、”本来の私”という こだわりのない自由な神格からの
智慧の流れが 現在の自分に直観として流れ込むのだろうという
気がする。
バランスがとれないで頭でっかちで自意識過剰の現代人に対して、
博士は次のようにアドバイスする。
”古代ハワイ人にとって、問題とはすべからく思考として始まります。”
考える事、それは決して悪いことではない。
博士のいう、思考が問題になる理由とは、
”われわれの思考が すべて痛ましい記憶、人間の場所の、あるいは
物事の記憶に染(そ)められているということが問題です。”
大学や専門教育で受けた知識は こういう時に、解決策を講じら
れない。
思考し、思い煩い、討論したり、弱点や欠点をとがめるより、
”浄化すればよい”と博士は主張する。
それも、事態の対象になっている、人やモノにたいしてではなく
”付随するエネルギーを中和する”ことが大切だ。
ハワイの古くから伝わる問題解決法、癒しのセラピーの第一段階は、
エネルギーの浄化 ということ。
博士の師、モーナ女史のDVDには、その浄化の際に必ず
モーナ女史が祈る祈祷文というのがある:
”神聖なる造り主よ、父よ、母よ、子よ、
もしも、私、私の家族、親類、子孫らが あなたの家族、
親類、子孫たちをここに至る我らが創造物された始まりより、
思考、言葉、出来事、行動において、傷つけたなら、どうぞ、
許したまえ。
全ての否定的記憶、障害、エネルギー、動揺、これを洗い
清めたまえ。
しかして、それらを浄化し、解放し、切り取り去り、これら
望ましからぬエネルーの記憶を、純なる光によって、
昇華せしめ給え
・・・・・・・・
かくのごとく為されました。感謝いたします。”
この祈りはモーナ女史が唱えることで、必ず、効力を発揮し、
クライアントの多くの問題解決を図ってきたという。
その祈りの中核は、天地創造以来、その人の魂が現象界に
生まれたときから積み重ねてきた マイナス想念も行動も言葉
も、造り主の慈悲によって、この浄化の祈りとともに、消え
去り、光りに取って代わるということを念じる。
念じるというより、モーナ女史は、揺るぎない信条と信念で、
宣言しているだけだ。
ヒューレン博士はこのことを、次のように仏教の空になぞらえる:
”ホ・オポノポノの方法を使うと、神格が 人の潜在意識の
中にある知られざる痛ましい記憶を取り上げて中和、浄化
してくれます。
浄化されると驚くべきことが起こります。
エネルギーが中和されるばかりでなく、解放されて、新しい
記憶ができます。
その記憶されべき新しいエネジーが生まれる場所を仏教では
’空’と呼んでいます。
最終的には、神格の介入を受け入れ、光とともに、空 を
埋めるのです。”
空 という仏教の概念をはっきり博士は説明する。
つまり、神格 (人の本質) で埋められている場所、それが
空(くう)であるという。
博士がここで定義している”問題”は、結局は、意識の浄化が
行われれば消えてしまうもの、言い換えれば、実存していない幻
のようなものだろう。
この空点を博士は 独自の言葉で ゼロ・リミッツと呼ぶ。
ゼロ状態になったら達する 神格が現れる境地でもある。
だからこそ、博士は次のように語る:
”本質的に皆、純粋な生き物です。プログラムもなければ、
記憶もむろん、霊感もない。
ここがゼロ状態。
ゼロ・リミッツがある。”
生きていく過程で、マイナスエネルギーが溜まり、人は、
このゼロ・リミッツから 次第に、離れていく。
どんどん自分の記憶が創りあげたプログラムが複雑化され、
複雑になればなるほど、人は思考し、そのこんがらがった所
を見つけようと努力すればするだけ、またこんがらがっていく。
そうなる前に、
過去のプログラムを見つけたときは’それを清めるだけのこと’
と博士は言う。
”人生の構築に日々100%責任を持つことに前向きな人であれば
だれにでも、問題や疾病から脱却できます。”
それが、博士の提唱する 方法によって・・・そのヒーリング
プロセスは単純だ。
”ごめんなさい。どうか、私の内に起きている問題として
生じたものについて、お許しください。
ありがとう。感謝してます”と繰り返して念じるだけなのだ。
”その繰り返しの中に、LOVEに祈願して内なる誤りの浄化が
始まります。
そして、LOVEの力(神格)は、問題として生じた誤りを
変質してくれるでしょう”と博士は自らの体験を持って、強く
我々に訴える。
参考)
ハワイの秘宝 ジョー・ヴィターリ/イハㇾアカラ・ヒューレン共著
PHP研究所発行 2011