病気が治ったということは細胞がどうなること?
2017・8・29
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シリーズで インドの準聖典 ギータの中からのヨガの様々な
スタイルを挙げている途中であるが、少し、息抜きのつもりで、
木内鶴彦氏(注2参照)の自然治癒力の持論をご紹介したい。
著書(*1)から引用する(引用部分、青文字);
“私のように物理を学んだ人間は、何事も原因があって、結果が
あるものだと思っています。
ですから、物理的な原因を突き止め、それを改善しない限りは、
病気という結果を退治することはできないと思っていたのです。
医学でもそういうことは当然明らかになっていると思い込んで
いたのです。
ところが、私の予想に反して医師の方々は、明確な答えを出して
くれませんでした。
私は質問の内容をちょっと、変えてみました。
‘お医者様は薬を処方されますが、薬が体の中でどういう反応を
起こして細胞がどう変化したことをもって、病気が治ったとする
のですか?’
この質問にも、答えてくれる医師はいませんでした。”
木内氏は、今の医療現場では、対症療法が精いっぱいであることを、
知りあいの医師たちの話を通じて納得した。
生命体の成分を解析して、その成分を精密に分析し、生命体を
構成しているたんぱく質とその栄養になるものを、ビーカーに入れて
撹拌すれば、生命体が発症するかといえば、あり得ない。
木内氏は考えた。
そこに何が加われば、生命誕生の可能性が出てくるのかと。
その答えは、“太古の地球で生命発生の場となった、水’”が必須であると。
その理由は以下のように述べている;
“タンパク質は水に溶けたときに、初めてイオン化します。
そしてイオン化することによって、ひきつけあったり重なったりして、
化学反応を起こし、生命体が誕生するのです。
生命体は、たえず、化学反応を行っています。
化学反応の結果、生まれるのは熱エネルギーと不純物です。
熱エネルギーは生命体の維持に使われ、不純物は不要なものなので、
体外に排出されるのですが、この不純物を運び出してくれるのも、
また、水なのです。“
水に溶けイオン化したたんぱく質が化学反応することで、生命体が
誕生し、生命体自身の中で、化学変化を起こし存続するための
エネルギーを得て、不純物となった不要物を体外に捨てる、
この循環を、“生命体”の一つの定義としてとらえている。
循環が正常ならば、生命体としての健康を維持できるわけで、
病気になるということは、生命体の循環に何らかの支障が出てきた
時と、木内氏は言う。
“生命体は細胞の集まりです。
生命を維持するために、それぞれの細胞に栄養素を運ばなければ
なりません。
もちろん、各細胞で出た不純物も排出されなければなりません。
しかし、生命体の中に入ってくるのは栄養素ばかりではありません。
ウイルスや有毒な成分が食べ物に紛れて、入ってくることもあります。
それらを退治するために、生命体は、酵素やキラー細胞といった
自衛手段を持っています。”
ここで自然治癒力の働きの一環についても木内氏は述べている。
“生命体の自衛手段”という呼び方をしている。
それでも過度なストレスや、その他要因で、生命体の循環作用が
滞ることがある。
その時、病気に人はなるのだと、木内氏は次のように解説している;
“不純物や分解しきれなかった毒素が体内に溜まっていくと、
体内の水分は汚れて、飽和状態になってしまいます。
汚れで飽和状態になった水が、体の中を流れていては、栄養素を
運ぶことも、新たに生まれた不純物を運び出すこともできなくなり、
死を招くことになります。
細胞の栄養不良とたまった不純物、これが病気を生み出している
原因ではないかと私は考えたのです。“
ここでは、“体内の水分”という表現をしているが 実際は 血液を
指すのだと思う。
よく、高血圧の人は、血液をサラサラにする薬を飲んで、起こりえる病を
予防する方法がとられているようだが、血液が綺麗であるということは、
健康の第一条件であることは東洋医学でも言われていることだ。
さらに、木内氏はサプリメントの効果についても、疑問を投げかける。
“病気になったとき栄養素が不足しているからと、やたらとビタミン剤や
サプリメントを飲む人がいますが、あまり効果は期待できないでしょう。
なぜなら、体内の水分が汚れで飽和状態になっているのに、
どんどん栄養素をつぎ込んでも必要な細胞にまで運ばれないからです。”
それ以外の理由としては、サプリメントはいろいろな名前で呼ばれて
いる製品でも、いったん体内に入ると、咀嚼され、分解され、
原型そのままの形で体の栄養素になるわけではないので、あまり
効果ないという意見に賛同している。
体は、自然の食物内のサプリメント的栄養素しか、実際は吸収しない
という説もあり、気休めとしてとる分なら、精神的補強という意味で
効用がみられると私自身は思う。
木内氏は病気になった人限定で、サプリメントの無効果を述べているが、
健康な人が摂取する場合はなおさら、サプリメントの栄養学的効用の
科学的統計は難しいように思う。
心理学的効用がある程度 効果に加担していると考えるからだ。
最後に木内氏は、薬の副作用について一言述べている:
“薬も体内で化学変化を起こすものだということです。
化学的変化が起こる以上、熱エネルギーと不純物は必ず出ます。
そうすると、この薬によってうまれた 不純物が、今度は別のところで、
滞り、細胞に悪い影響を及ぼすことになります。
これがいわゆる、薬の副作用だと考えられます。”
木内氏はご自身の深い研究体験からこのように結論づけられた。
一つの参考意見として、ご紹介したいと思った。
注1)『生き方は星空が教えてくれる』 サンマーク出版、2003年4月
注2)木内鶴彦氏の略歴[編集]
1990年3月16日 - チェルニス・木内・中村彗星(1990b)発見。
1990年7月16日 - 土屋・木内彗星(1990i)発見。
1991年1月7日 - メトカーフ・ブリューイントン彗星発見。
1992年9月27日 - スイフト・タットル彗星再発見。
1993年 - 北海道の北見観測所で円舘金と渡辺和郎が発見した
小惑星 (5481) が「木内」(Kiuchi) と命名される。
1997年 - TBS「いのちの響」に出演
2001年 - 6月公開の映画 STEREO FUTURE
(製作・配給=東北新社 監督:中野裕之)
に出演
2004年 - 長野県北佐久郡望月町(現長野県佐久市)に、
北八ヶ岳第一天文台を開設。
2010年 - 「東久邇宮文化褒賞」受賞 彗星探査,環境保護活動、
炭素化炉システム、太古の水の開発が評価された