自律神経は”文字通り神のみち(神経)
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先に引用した吉田氏も、3年の闘病生活の中で、同様の事を
実感されて記している。
(*1=P.54)軽い痛みは自然治癒力
”軽い痛みであれば、人間本来の生きようとする力だと
考えてください。
つまり、自然治癒力です。
痛みというのは、身体の悪い所を“治そう、治そう”
と体内の白血球が、働きかけてくれるために
起こります。
私の場合も、日常生活の中で“ちくちく”というような
軽い痛みを、癌患部に感じることがありました。
その小さな痛みが4,5日続き、一週間後くらいにエコーを
撮って見ると、ガンが小さくなっていることがよくあった
ものです。
逆に痛みが起こった後、がんが大きくなっている時も
ありました。
(P.55)
その時私は思いました。
“もし、チクチクの痛みがなかったら、もっと進行していた
かもしれない”と。
チクチクという軽い痛みがあったおかげで、がんのスピード
を遅らせることができたのです。
どちらにしても“痛みはありがたいこと”で、闘うべきもの
ではないのです。
発熱も自然治癒力から起こる症状です。
体内の白血球が、体の悪い所へ働きかけてくれるから起こる
ので、“早く治りたいから熱を出しています”という信号です。
このように、せっかく悪い部分を消そうと、働いている力を
止めてしまっては、逆に治りが遅くなってしまいます
(引用以上)(P.56)治療中の発熱(引用い
。
自律神経と想念
正常の人間には常に解毒。殺菌、免疫作用という自浄作用が
備わっていることは、先に述べたそれ以外にも 自然調整作用、
“ホメオスターシス”といわれる、機能を持っていると言われて
いる。
この機能は新陳代謝が正常におこなわれるように、また、外界
の気温の変化や刺激に対応して、バランスが崩れないように
制御する働きである。
これらの機能は自律神経の働きである。
自分の心の意識反応や意思でこれらのコントロールが行う
ことはない。
むしろ、無意識の中に身体という精密機器の自動制御装置が
働いて、自らその機能を駆使して身体を正常に保っていると
言っていいだろう。
内田医師はわれわれの自律神経は、感情の影響を100%
受けているという。
少し、長くなるが、自律神経を理解するために内田医師の
言葉を引用する:
(P.29) 脊椎神経の調節、呼吸、循環、消化作用、分泌排泄、
生殖といったこれの作用は、われわれが命令をくださなくても、
無意識の内に反射的に働いて、つねに正しく調節されて
健全な姿に保っているのが本来の姿なのです。
この無意識に働く神経を“自律神経”といいます。
自律神経は交感神経、副交感神経の2本のまったく相反する
作用が釣り合って、内臓各器官に分布され、それぞれの臓器
の機能が過不足なく営まれています。
たとえば心臓に対しては交感神経は促進的に働き、副交感
神経は抑制的に働きます。
血管に対しては前者は血管を収縮させ後者は拡張させます。
瞳孔には前者は拡大させ、後者は縮小させます。
また消化運動を高めたり抑えたりします。
気管の筋肉に対してはこれをゆるめたり、収縮させたりして
いるのです。
このような生体の不可思議な働きは私たちの意志とは全く
無関係に自律神経のアートメーション的作用によって実に
巧妙に調節されているのです…
このような巧妙なる生体の生理現象は“おのずから律して
いただいている神の経(みち)”としかいいようのない
素晴らしい神業であることに気付かせていただいたのでした。
(引用以上)
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