インド生活16年の締めくくりの ダルシャン 2018・5・6
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皆様、一月以上のご無沙汰をいたしました。
無事にインド巡礼の旅から戻ってきました。
この写真(上)はホテルの窓からとった、聖なる山の夜の巡礼者の
ためのライトで照らされた巡礼歩道の光です。
(下)の写真は実際のカメラでは良く映らなかったので、
政府が公開している写真から拝借したものです。
斜めに線で模様を描いたように、はっきり、くっきりと、深夜に
山道を登り、明け方の寺院でのダルシャン(聖職者たちによる朝の礼拝)
に参加するために、上り続ける巡礼者の道であります。
私はこの山に登るために、デリーから飛行機でジャムカシミールの
飛行場に降り立ちました。
そこから、約2時間の高速道路を走って、カトラという町に
着きました。カトラは海抜2千5百フィートに位置する町で、さらに、
その町にある聖なる山を5~6時間かけて登って、頂上付近の洞窟に
今も瞑想を続けているといわれる身体の眼では見えない、女神たちの
魂と触れに行くのです。
ホテルに着いたのはすでに夕方4時近く、その日は休み、窓から
このように見える聖なる山の参道の灯りを幻想的に、かつ、
現実に戻って、本当に登り切れるのか、と考えながら、眠りに
つきました。
翌日は朝8時半ごろ山の麓に着きました。
これから山登り~ということで、多くのサル達のいる道を上り
始めました。 この写真にあるように、山の動物たちから巡礼者を
保護するために、ほとんどの場所には柵が取り付けてありました。
上り始めは緩やかですが・・・
だんだんときつくなっていくのです。
このあたりは山の中腹より低めの位置(2時間半ほどかけて上った場所)
からシャッターを切った風景です。聖なる山って?
誰が祀られているのか?どうして有名なのか?
インド人の心のふるさとと言われるゆえんは?
などなど、今日から、数回にわたって、ヴィシュヌデヴィ巡礼に関する
お話をさせていただきたいと思います。
日本人はたぶん、インド人と結婚している方は別でしょうが、どうも、
私が初めての参拝者になったようです(パンディット~神殿の神職者
からいわれました)。
有史以前から存在していた、この不思議な山のお話を通して、インドの
少し深い文化の香りを行間にお届けできれば幸いです。
取り急ぎ、今日は帰国のご挨拶までで失礼いたします。