自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

遺伝子とスピリチュアリティ ~私たちはどんどん変れる存在 (3)

2019年11月18日 | 健康のための心の波動

村上氏いう”Something Great” とは?~いわゆる神の総称?~  

2019 11/18

 

前置き) 

この”遺伝子とスピリチュアリティ”の連載は今日で(3)回目。 

かなり以前、今年の7月3日に、(2)を発表したが、ふらふら

話題が脱線したため、随分と間が抜けた今回の投稿になった。

前回は 遺伝子分野において、世界的業績を残した村上博士の

考える“魂”、村上氏が畏怖感とともに認める、遺伝子の不可思議

な力、いわゆる、”サムシング・グレート”について少し触れた。

今日は、この、サムシング・グレートについて、もう少し深く

みてみたい。

その辺りを、著書から少し抜粋してみると・・・

 

“ヒトの遺伝情報を読んでいて、不思議な気持ちにさせられること

が少なくありません。

これだけ精巧な生命の設計図をいったい、だれがどのように

して書いたのか。

もし、何の目的もなく自然に出来上がったのだとしたら、これだけ意味

のある情報にはなりえない。

まさに奇跡というしかなく、人間業をはるかに超えている。

そうなると、どうしても人間を超えた存在を想定しないわけには

いかない。

そういう存在を、私は‘偉大なる何者か’という意味で、10年くらい

前から、サムシング・グレートと呼んできました。”(引用以上)

人間を超えた偉大なる存在、それを人は神といい、全能者といい、

宇宙の意志と呼び、創造主と呼ぶのだろう。

村上氏は概念ではなく、この超越した人間智を超えた存在と、

遺伝子の研究を深めていく過程で向かい合っていた。

具体的には、村上氏の次の言葉がそれを示しているだろう。(以下引用)


“実際に遺伝子の世界は触れればふれるほど、すごいと感じてしま

います。

目に見えない小さな細胞。

その中の核という部分に収められている遺伝子には、たった4つの

化学の文字の組み合わせで表される、30億もの膨大な情報が書か

れている。

その文字もA と T、C と Gというふうに、きれいに対を

なしている。

この情報によって私たちは生かされているのです。 

しかも人間だけではない。

地球上に存在するあらゆる生き物―カビなどの微生物から植物、

動物、人間まで含めると、少なく見積もっても2百万種、多く

見積もると2千万種といわれているーこれらすべてが同じ遺伝子

暗号によって生かされている。

こんなことがあっていいものかー。

しかし現実にあるのですから、否定のしようもありません。

そうなると、サムシング・グレートのような存在を想定しないわけ

にはいかなくなります。”(以上)

 

遺伝子暗号によって生かされている~という言葉は、遺伝子そのもの

を漠然としか理解していなかった私にとってはすぐにピンとくる

ものではなかった。

が、ここで村上氏が言いたいことは、氏の言葉をそのまま借りれば、

“私たちの大本には、何か不思議な力が働いていて、私たちは生か

されている、という気持ちを忘れてはいけないのです。

いくら自分で‘生きるぞ’と気力を振り絞っても、遺伝子の働きが

止まれば、私たちは一分、一秒たりとも生きてはいられません。 

その私たちが百年前後も生きられるのは、大自然から計り知れない、

贈り物をいただいているからなのです。“ となるだろう。

 

少し根本に戻って、遺伝子の働きとは何か少しまとめてみたい。

遺伝子の働きが止まれば、私たちは一秒たりとも生きてはいられない

と村上氏が言うのは、一体なぜなのだろか?

 

通常、遺伝子と聞くと、DNA、つまり親から子供へ受け継がれて

いく資質を指しているように思う。

遺伝によって、自分の持つ情報と同じものを子供に伝えていく。

私は、村上博士の著書を読むまで、その程度しか遺伝子の働きを

理解していなかった。

自分のコピーを創る’ という働きは、子供に受け継がれる資質だけ

でなく、自分自身の身体にも適応できる。

つまり、これが自分の身体内で働いているときは、‘細胞の再生産’

で新陳代謝を促す。

 

さらに、遺伝子は、次のように、タンパク質をつくる能力がある。 

①  遺伝子には暗号が4つの字によって記されているが、それによって

タンパク質がつくられる。

それは体の構成要素の一つであると同時に水とともに最も大切な

要素といえる。

なぜなら、体の中で起こる様々な化学反応に必要な、酵素やホルモン

などの材料になるからである。

そのほかにも遺伝子 の大切な働き、といえば、次のような特色的

働きだ。

 

②  自然治癒力は遺伝子が命令して発動すると考えられる。

体の中には本来そのようなプログラムが備わっていて、遺伝子がオン

になれば自然治癒がなされる。

 

③  頭でいろいろ指令が出されていると考えられているが、実際は

その前に遺伝子が指令を出していることがわかった。

脳で実際に働いているのは、細胞や細胞間のネットワークであり、

細胞の働きは、遺伝子の指令によっている。

つまり脳細胞が持つ情報によって、脳の働きがなされるのである。

遺伝子の基本的理解のために、次のことも補足させていただきたい。

 

①  遺伝子な細胞の核に存在し、人間には約60兆個の細胞から

なりたっている。

②  遺伝子には‘働け’とか‘今は働くな’とか、その活動のスイッチが

オンになるときオフになるときがあり、遺伝子そのものがその選択

をしている。

③  遺伝子の情報はATCGという4つの文字に表される物質(塩基)

で表されていて、30億個の莫大な情報が含まれている。

④  身体に起こることはすべて遺伝子に書かれている情報に基づく

 

ここまで遺伝子の基本的知識を入れて、再度、村上氏の先のコメント

を振り返ってみたい。(以下引用)


“実際に遺伝子の世界は触れればふれるほど、すごいと感じてしまい

ます。

目に見えない小さな細胞。 

その中の核という部分にめられている遺伝子には、たった4つの化学

の文字の組み合わせで表される30億もの膨大な情報が書かれている。

その文字もAとT、CとGというふうに、きれいに対をなしている。

この情報によって私たちは生かされているのです。”(以上)

そしてさらに大切なこと。

それは、村上氏の研究から、私たちはもっともっと、変われる、進歩

できる、夢を実現できる可能性がある、ということがわかってきた

ことだ。

身体の起こることのすべては遺伝子に情報として記されていると先

に述べた。

つまり、身体が行動すること、頭が思考することを含めて、もっと

もっと大きな可能性があるのにもかかわらず、私たちはそれを封じ

込めてしまっているという。

膨大な情報を私たちは潜在的に秘めている遺伝子をもちながら、

ほとんどがオフ状態だと村上氏は言うのだ。 

実現が可能であるにもかかわらず、自らそれを、せき止めているのだ。

 

“頭で考えて不可能と思えることも、実現可能だ”と、博士は言う。 

頭で考えられることは、実際、実現可能なことなのだと。

そして、“こうあってほしいと、私たちが考えることは、ほぼ実現

できる範囲にある”とも、遺伝子の研究の結論として村上氏は断言

している。 

次回はこの未知の能力を開ける方法をテーマとしたい。

 

 

 

 

引用箇所出典) 

~サンマーク文庫“生命(いのち)の暗号”、

①巻と②巻  サンマーク出版 2009年

 

* 村上和雄

1936年生まれ 

筑波大学名誉教授。

78年 筑波大学応用生物学化学系教授になり、

遺伝子の研究に取り組む。

83年 高血圧の黒幕である酵素“レニン”の遺伝子解読に成功。

先端学際領域研究長を94年より務めた。

96年 日本学士院賞受賞。

 

 

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