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新年の夢と祈り

2009年01月01日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア!

愛する兄弟の皆様、

 新2009年明けましておめでとうございます。

 昨年2008年には日本の188名殉教者の列福があったことを天主様に感謝します。

 私には、クリスマスの夢と言うか望みがあります。もし、日本で教会を持って働くことができたらクリスマスの季節にしたいことがあります。

 それは、ローマのクリスマスの美しい習慣を真似したいと言うことです。ローマでは、クリスマスのあと1月6日ごろまで、ミサ聖祭のあと、赤ちゃんのイエズス・キリストのお人形に聖体拝領の柵にひざまづいて接吻します。それを、是非、日本でもやりたいと思います。

 そして1月1日には赤ちゃんのイエズス・キリストのお人形の代わりに、過去の絵踏みの償いに、踏み絵にされた聖画に接吻して、それを「インカルチャーレーション」としたいと思います。

 何故なら、過去二百数十年以上、1626年(寛永5年)に始まって、1641年(寛永18年)からは幕末まで、日本中で一人残らず、絵踏みが毎年正月の1月1日に行事として行われたからです。

 その償いをやはり1月1日に接吻することによってなすのが相応しいと思うからです。

 私たちは、日本の国旗である日の丸がどこでであれ、踏みにじられるのを見ると、心が痛みます。

 私たちの主イエズス・キリストは、天主の御母聖マリアの御影が私たちの祖先によって、いやいやながらであったとしても、日本全国津津うらうら、毎年正月に踏みにじられるのをどれほど心苦しく思ったことでしょうか。

 私たちの主イエズス・キリストを私たちに伝えようとした聖フランシスコ・ザビエルは「日本は私の喜び、日本人は私の親しい友」と断じてはばからなかったのですが、秀吉と徳川の日本は、イエズス・キリストを血生臭い迫害をもって取り扱ったのでした。悲しいかな!!

 だからこそ、少なくとも私たちは、毎年正月に、踏みにじられた御影に接吻を捧げたいと思うのです。そしてそれを代々、千代に八千代に、日本が日本として続く限り、さざれ石が巌となって苔が結ぶまで、私たちの主イエズス・キリストへの接吻が繰り返し毎年正月行事として続くことを願っています。

 そして私たちの主イエズス・キリストが尊ばれる限り、私たちの生まれ育った愛する郷土、祖国日本は、平和を楽しむことでしょう。

 さもなければ、キリスト教を迫害していた徳川幕府が消滅さた時のように、「九条の眠りを覚ますテロリスト、たった一度で夜も寝られず」、という恐ろしい時代が来るかもしれません。何故なら、本当の平和はイエズス・キリストだけが私たちに与えることが出来るからです。さもなければ「やがて死ぬ気配は見えず蝉の声」と詠まれたごとくになってしまうことでしょう。

 天主様の御恵みによって、このイエズス・キリストへの接吻が正月の年中行事となるという夢が叶いますように!

天主の御母聖マリア、我らのために祈り給え!

聖フランシスコ・サベリオ、我らのために祈り給え!

日本の尊き殉教者、我らのために祈り給え!

愛する兄弟の皆様の上に天主様の新年の祝福が豊かにありますように!

文責:トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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