Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

共産主義の狂気:『収容所群島』(ソルジェニーツィン)から:なぜ隣人を訴えるのか

2009年01月06日 | 共産主義
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 ファチマ・クルセイダーの興味深い記事をご紹介します。

ファチマ・クルーセイダー
講演者の抜粋:ロシアは迫害の仕方を世界に教えた by デイヴィッド・アレン・ホワイト、PH.D.
The Fatima Crusader Issue 84, Winter 2006


 [ロシアから]広められたこれらの誤謬の二三の他の点についてこれから述べましょう。私は『収容所群島』からのいくつかの抜粋を読もうと思います。というのは、それらはロシアが広めている諸々の誤謬:すなわち、無神論、物質主義、偽りのユートピア - を非常に明白に描写しているからです。そしてここにもう一つのことがあります。ソルジェニーツィンから引用します:
「ここにそれが現実に起こったように、あの時代からの一つの場面描写がある。ある地区党委員会がモスクワ地区において開かれていた。その委員会は一人の最近逮捕された書記に取って代わった地区党委員会の新しい書記がその議長を務めた。会議の終わりに同志スターリンに対する賛辞が求められた。もちろん、全員が立ち上がった(ちょうど会議の間スターリンの名に言及されるたびに全員がさっと立ち上がったのと同じように)。小さなホールは「一つの熱烈な大喝采にまで高まる嵐のような拍手」で反響した。

「3分間、4分間、5分間『一つの熱烈な大喝采にまで高まる嵐のような拍手』は続いた。しかし両方の手のひらは痛くなり、持ち上げた両腕はすでに痛んでいた。そして老人たちは極度の疲労から息を切らしてハアハア言っていた。それは本当にスターリンを崇拝していた人々にとってすらこの上なく愚かなことになっていた。」

「しかしながら誰が敢えて最初に[その拍手]を止めるであろうか?地区党委員会書記は最初に拍手を止めることができたであろう。彼は演壇に立っていた。そして大喝采を求めたのは彼であった。しかし彼は新人であった。彼は逮捕された一人の男に取って代わったのであった。彼は恐れていた!結局のところ、NKVD [ KGB の前身]の職員たちは、皆が拍手喝采をしているホールに立っており、誰が最初に[拍手を]止めるかを見守っていたのであった。」

「そして指導者には未知のあの薄暗い小さなホールの中でその拍手は続いた - 6分、7分、8分も! 彼らはだめになってしまった!彼らはやっつけられてしまった!彼らは今や心臓麻痺で倒れるまで止めることができなかった。混雑していたホールの後ろの方では彼らはもちろん少しばかり人を欺いて、あまり頻繁にでなく、あまり力強くでなく、それほど熱心にでなく拍手することができたが、誰もが彼らを見ることができたあの上の最高会議常任幹部会と一緒ではどうだろうか?」

「自主的で強い精神の持ち主である地方の製紙会社の取締役は最高会議常任幹部会と一緒に立っていた。その状況のあらゆる虚偽とあらゆる不可能性に気がついていても、彼はなお拍手を続けていた!9分間!非常な悲しみのうちに彼は地方党委員会書記を見守った。しかし書記は敢えて拍手を止めようとはしなかった。狂気!最後の人間に!彼らの顔に見せかけの熱狂をたたえ、かすかな希望をもってお互いに顔を見合わせながら、地方の指導者たちは、彼らが立っているところで倒れるまで、担架でホールの外に運び出されるまで、ただただ拍手をし続けていた。そしてそのときでさえ残された者たちはたじろがないのであった...」・・・

 ここでの誤りは何でしょうか?一つの異なった種類の集団主義です。それは、われわれが実際一つの群に中の羊であるという考えです。そしてわれわれはわれわれを脅えさせる人には誰でも従うでしょう。われわれは強くて、自主的で、真実を語る人々、偽りの下で生活することの不条理について真正の感覚を持っている人々には従わないでしょう。われわれはただ同調するだけでしょう。

 集団農場を形成する以外に集団を形成する他の仕方があります。そしておそらくロシアが世界中に広めてきた最もぞっとさせる集団主義は、そこでわれわれが皆何かあることをすることを恐れて同じことを考え、同じことを行う、集団的な思想と行動です。

 今私はあなたたちに一つのシリーズを読んでいます。これは再び『収容所群島』から、人々がどんな廉で逮捕されるようになるかそのことについてです。そして私がこのようにする一つの理由はただわれわれが重大な迫害のために準備する必要があるということを非常にはっきりさせるためです。

ロシアが世界に教えたことは何でしょうか?迫害の仕方です。私は再びソルジェニーツィンを引用します:

「自分の針を取っておこうとしたある仕立屋は針を失わないようにとそれを壁に貼ってあった新聞の上に突き刺した。そしてたまたまその針をカゴナヴィッチ(あるソビエトの政府高官)の眼に突き刺した。客の一人がこのことを目撃した。第58項、10年[の刑](テロリズム)。」

「ある運送業者から商品を受け取った女子販売員はそれを一枚の新聞紙の上に置くように指示した。他の紙がなかったからである。沢山の石鹸が同志スターリンの額の上に落ちた。第58項、10年[の刑](テロリズム)。」

「村のクラブ・マネージャーが同志スターリンの胸像を買いに彼のガードマンと一緒に出かけた。彼らはそれを購入した。胸像は大きくて重かった。彼らはそれを二人で一緒に樽に入れて運ぶべきであった。しかしマネージャーの地位は彼にそうすることを許さなかった。『よし、お前がそれをゆっくりと持って行くように工夫しろ』。そして彼は先に行ってしまった。年老いたガードマンはそれをどのようにしたらよいか長い間考えたが考え出すことができなかった。彼はそれを脇に抱えて運ぼうと努めたけれども、胸像に腕をまわすことはできなかった。前面にそれを抱えようと努めたけれども、彼の背中に痛みを与えた。そして彼はバランスを崩して後方へ投げ出された。最後に彼はどうすればよいか、その方法を考え出した。彼は自分のベルトをはずし、同志スターリンのために首縄を作り、それを自分の首にまわし、このようにして胸像を肩にかつぎ、村を通り抜けた。よろしい、それについて議論すべきことは何もなかった。それは明々白々なケースであった。第58項、テロリズム、10年。」

「耳が聞こえず口のきけない一人の大工が反革命煽動のために宣告を受けた。どのようにしてか?彼はあるクラブで床に横たわっていた。あらゆるものが一つの大きなホールから取り除かれていた。そしてそこにはどこにも釘あるいは鈎はなかった。彼が仕事をしている間、彼は自分のジャケットと制帽をレーニンの胸像に引っかけた。誰かが入って来てそれを見た。第58項、10年。」注2)

 これは何頁にもわたって続きます。そしてそれはまったくぞっとさせるものです。しかしあなたたちは、何百万、何千万の人々がどのように収容所に送られたかを理解するようになります。そしてあなたたちはまたなぜ人々が彼らの隣人たちを訴えるか、その理由を理解します。
 もし私があなたを訴えるべきであったとすれば、そのときそれは私がよい人物であるということを意味します。それゆえ、私はあなたが私を訴える前にあなたを訴えなければならないのです。そしてあなたたちは病的でキリスト教的愛にまったく反する一つの思想体系を発展させるのです。

 汝の隣人を汝自身と同じように愛するなかれ、汝の隣人を、汝の隣人が汝を訴えることができる前に訴え、汝の隣人を逮捕せしめよ。

 ところでこの狂気をわれわれは何か正気でないあるものとして見るかもしれませんが、しかし私は、ここから飛行機で帰国なさるあなたたちの誰もが西欧に広まっているロシアのこの誤謬を経験されたのだと、あなたたちに告げたいと思います。私は旅行しているときに80歳くらいの年輩の女性が空港で裸にされて検査されるために連れて行かれるのを見ました。そして私がここへ来る途中で、22歳の女性が私が金属探知器をやり過ごしたと言い張ったときズボンを下げることを強制されました。そして彼らは私のどこからもいかなる金属も見つけることはできませんでした。これは狂気です。そしてそれがなされている理由は、われわれが不服を言わないように、そして何であれ彼らがわれわれに課そうとしていることに慣れるように、われわれを一つの群に変えることなのです。そしてわれわれはそうしつつあるのです。それは誤りです。それはロシアから来ています。それは単なる始まりにすぎないのです。

【関連記事】

国連は世界平和のための誤った解決:国連は共産党が計画したもの

2009年01月06日 | カトリック・ニュースなど
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 ファチマ・クルセイダーの興味深い記事をご紹介します。

ファチマ・クルーセイダー
国連:世界平和のための誤った解決
The Fatima Crusader Issue 84, Winter 2006


国連は「社会学的な支配のため」に共産党が計画したもの

 共産党のかつてのメンバーは国連の「クレムリンのある黒幕が...国連を一つの平和維持の組織として考えたことは決してない」ということを証言しました。

 彼は国連が「社会学的な支配のため」に共産党が計画したものであったと言いました。それは、その目的が「西欧への共産主義の浸透」である一つの「トロイの馬」です。実際、国連の詳細な計画はレーニンによって描かれ、スターリンによって拡大され、そしてフルシチョフによって洗練されました。

 共産主義者たちは、国連がそこから「彼らが全世界の人々に彼らの政府の頭越しに説教することができる、ソビエト宣伝のための最も重要な演壇の一つ」であると公然と主張しました。

 ソビエトの人々は国連本部は合衆国にあるべきだと主張しました。ここから彼らのスパイたちは[国連]代表やスタッフとしてのポーズを取りながらアメリカ社会に潜入するために彼らの外交官特権を用いることができました。 FBI の元長官、J.エドガー・フーバーは「国連に割当てられた共産党の外交官たちがこの国におけるロシア諜報活動の主力を代表していると述べました。」

 合衆国共産党の一人の元指導者はアメリカの共産主義者たち - 彼らの多くは政府要人でした - がまた国連の計画と創出において主要な役割を持っていたということを認めました。上院査問委員会の議長はこう述べました:「...今日国連においてはそこのアメリカ人公務員の間にはこの委員会がこれまでに直面した共産主義者たちの最大の集中が存在する...これらの人々は高い地位を占めている...ほとんどすべての人は合衆国政府において高いそして微妙な地位にある公務員であった。」

 委員会は政府が彼らは共産主義者であること、そして彼らを意識的に国連へ転任させていることを知っていると考えていました。どの組織においても最初のメンバーたちはその組織がその上に建てられた原理に従って働くようにする人々です。それゆえに注意深い計画が全体主義的なフリーメーソン的帝国をきっぱりと確立する道の上に国連をしっかりと据えることに置かれました。

 著名なソビエトのスパイ、そして外交関係委員会(Council on Foreign Relations=CFR)のメンバーであったアルジャー・ヒスはルーズベルトの顧問でした。彼はまたサン・フランシスコに国連会議を創設する事務総長であり、そして国連憲章を書くのを助けました。もう一人の著名な重要人物は財務省の長官補佐であったハリー・デクスター・ホワイトでした。フリーメーソンであったハリー・トルーマンの支持によって彼は国連国際通貨基金(United Nations International Monetary Fund = IMF)の設立を助けました。

 IMF は世界政府に帰着するであろう世界通貨の「[世界的]発券銀行のための枠組み」です。IMF とその姉妹である国連機関、世界銀行は CFR すなわち(フリーメーソンの)イルミナーティ(Illuminati)です。人道主義的援助を装って世界銀行は主としてアメリカの税金を社会主義と共産主義を広めるために貸し付けています。

 すべての国連事務総長たちは反キリスト者であり反西欧の人々でした。彼らは世界の市民であり、自分自身の国に対する忠誠を越える反キリスト教的な一つの世界政府というフリーメーソンの理想に忠誠を尽くす人々です。

 U.S. News & World Report は次のように述べました:「...国連における行政官の半数もの多くの人々は共産主義者であるか、あるいは彼らが望むことを喜んでする人々である。」

 1955年に合衆国における共産主義政治闘争に関わった一人のかつての共産主義者は公にこう認めました:「...共産主義者たちが国連を支配しており、そしてそのすべての価値のためにそれを使っているということには何の疑いもあり得ない...[国連の]特別機関のほとんどは...実際彼らによって操作されている。

 もし世界を支配する権威が共産主義の化身であるならば、人はどうして共産主義は死んだと言うことができるでしょうか?

 以下の諸機関がその目標と方法論において完全に共産主義的であるということを見るためには、人はただ大多数の国連特別機関を研究するだけで十分です。

 すなわち、ユニセフ、世界保健機構( WHO )そしてユネスコ、子どもたちやフェミニストたちに家庭を破壊する諸権利を与えている諸々の条約や会議、諸宗教連合機構( United Religions Organization=URO)、そしていわゆる平和維持活動などがそうです。

 てっとり早いいくつかの例を挙げましょう:世界保健機構の長は人間行動を変えるために子どもたちの教育において「正邪の概念の根絶」を求めました。諸宗教連合機構(URO)は国連の無神論的、オカルト的な一つの世界宗教の組織です。それは地球人口をその90%まで除去する(編集者注:すなわち、50億人を除去する)ことを望んでいるマルクス主義者のミハイル・ゴルバチョフがその共同設立者になっている組織です。ユネスコは世界政府と優生学のビジョンに基づいて設立されました。

 共産主義は「歴史上の戦争の大部分を全部合わせたよりももっと多くの死者と破壊とを犯して来ました。」その諸々の政策は数千万の家族を破壊し、家庭や国家を滅ぼして来ました。そしてそれは異なった衣を着ながら、その大虐殺の道において野放しのままに歩み続けています。平和ということによって国連は、前の国連事務総長ウ・タントによって認められたように、その中で共産主義者による世界の支配権奪取に対するすべての反対が除かれる共産主義的平和を意味しています。

 国連憲章の仕上げの前にあるアメリカの上院議員はこう予言しました:「[国連]憲章の採択は...戦争の永続化を意味するであろう。」

 ジョージ・オーウェルが彼の書物『1984年』において警告しましたように、われわれは皆、われわれが平和のうちに生きることを望むならば、いつかビッグ・ブラザーを愛するでしょう。彼はこう述べています。平和省が戦争に関わり合っていると同時に、この時期の間のスローガンは「戦争は平和である」となるであろう、と。

 これはまさに、国際「平和維持」軍が「平和を作る」という新しい職業についての定義説明の下で戦争を遂行しているときにわれわれが今日見ていることではないでしょうか?しかし国連の大規模な宣伝機構とメディア統制は人々が真理を知ることを妨げています。1961年にアメリカ国連大使で CFR 委員長のアドレー・スティーヴンソンは国連報道部に国連の意図について嘘を言い、事実以上によく見せる姿を描くように教えました。

----------------


ファチマ・クルーセイダー
特別差込:聖母が要求なさっているのはロシアの奉献である


 ポルトガル生まれのマヌエル・ロチャ神父(Father Manuel Rocha)は、上述のインタビューのためのウォルシュ教授の指定された通訳であった。彼は、もしロシアの奉献が間に合うようになされないならば、われわれすべてが危機に瀕するということをいっそう明らかにさえする一つの細目を報告している。ウォルシュ氏が上に報告したことに続けてわれわれは次のことを引用する:

「しかし彼女(シスター・ルチア)は一度ならず、そしてよく考えた上で強調してこう言った:「聖母が望んでおられることは教皇と世界のすべての司教たちがある特別の日に聖母の汚れなき御心にロシアを奉献なさるということです。もしこのことがなされるならば、聖母はロシアを回心させられるでしょう。そして平和が訪れるでしょう。もしこのことがなされないならば、ロシアの諸々の誤謬が世界のあらゆる国々に広まるでしょう。」

(ウォルシュ教授)「このことはあなたの意見では例外なしにあらゆる国が共産主義によって制覇されるだろうということを意味するのですか?」

(シスター・ルチア)「そうです!」(Our Lady of Fatima,1947, p.226)

“Does this mean, in your opinion, that every country, without exception, will be overcome by Communism?”
(Sister Lucy) “YES!”

 ロチャ神父はウォルシュ氏がシスター・ルチアの答えについてはっきりさせたいと望んで、次の質問をつけ加えてもう一度繰り返し尋ねたということを証言した:

「そしてそのことはアメリカ合衆国もまた[そうだ]ということを意味するのですか?」

シスター・ルチアは再び答えた:「そうです!」
(このことはThe Wonders She Performs,1986, p.160 という書物において報告されている。)

“and does that mean the United States of American too?”
Sister Lucy again answered, “YES!”


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております
【最新情報はこちら、年間予定一覧はこちらをご覧ください。】