Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

ルルドの聖母

2010年02月11日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 今日はルルドの聖母マリア様のご出現の祝日です。152年前の今日、聖母マリア様はルルドのマッサビエルの洞窟で出現されました。

 それ以後、ルルドの聖母マリア様は、少なくとも、公式に認定された60の奇跡的治癒を行いました。

 ルルドの聖母マリアよ、病に苦しむ愛する兄弟姉妹たちのために祈り給え!

 ルルドの聖母マリアよ、病院にいて苦しむ愛する兄弟姉妹たちのために祈り給え!

 ルルドの聖母マリアよ、日本の青年たちのために祈り給え!日本の愛する若き兄弟姉妹が、貞潔の美しさを大切にしますように!

 ルルドの聖母マリアよ、日本の愛する兄弟姉妹の青年たちに、貞潔と純潔の美しさを理解させ給え!不潔の罪、情欲の罪の醜さを憎ませ給え!

 ルルドの聖母マリアよ、愛する兄弟姉妹たちを、私たちの本当の祖国、天国まで導き給え!

 ルルドの聖母マリアよ、愛する日本をして正義の太陽イエズス・キリストのいずる国になし給え!

愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

聖ピオ十世会 創立者 ルフェーブル大司教の伝記 16.5.2.カトリック教会の認可

2010年02月11日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
カトリック教会の認可

 神学生たちはこの提案(のような問い)にひどく当惑した。長上である司教たちから送られて来た者、つまり地元の司教区への入籍が既に済んでいた者たちは、何れはこれらの司教区に任命されて帰るものだと考えていた。新しい生徒らは、現時点で持っている優良な司祭になる事への関心を越える類の話題については何も考えていなかった。ルフェーブル大司教はこれをくどく繰り返しはしなかった。

 1970年2月21日、ルフェーブル大司教には自分の司祭会創立の事業計画をやり抜く理由がなかったのだろうか? 幾らかの困難もあったが、大司教はクレルモン・フェラン(Clermont-Ferrand)司教区とダックス(Dax)司教区の司教たちから、フリブールの入り口にあるブルギヨン(Bourguillon)の聖母の素敵な巡礼聖堂 で、ポール・オラニエは剃髪 を、ピエール・ピケは副助祭 への叙階を受ける権限が自分には与えらる受階許可状を入手した。聖ピオ十世の神学校史上初になるこの叙階式は大いにルフェーブル大司教を勇気付けた。ところで、天主は彼が計画しているこの司祭会の創立を望まれるのだろうか? 御摂理からの目に見える如何なる印もなく、この難問は未解答のままに残った。

 1970年3月、大司教はローマにいる数人の高位聖職者にこの質問をした 。修道会聖省長官で友人のイルデブランド・アントニウッティ(Ildebrando Antoniutti)枢機卿と聖職者聖省長官秘書のピエトロ・パラッズィーニ(Pietro Palazzini)大司教は彼を励ました。しかしながら4月になり、ダックスの司教は神学生ピエール・ピケに対し、ルフェーブルの神学校を出て行くように要求した 。フランス人司教団の一メンバーがとった創立に敵対する初めての行動は、大司教を半分しか驚かせなかった。それどころかこれは御摂理の印だったのである。今後、司祭の会を創立することが、おそらく再発するだろうこの種の反対に対する、対策であると彼は考えるようになった。

 そういう訳で、4月30日の神学生たちへの講話中、大司教は再び彼らにこの問題を提起し、彼は神学生たちが“司祭会”の構想についてどう考えているかを述べるように依頼して、司祭会は神学校とは別個に創立されるべきか? と尋ねた。ベルナール・ティシエ・ド・マルレは答えた。
「もし司教区への直接な入籍が困難になるか、又は不可能にさえなるとするなら、 . . . 考慮に入れることはあり得ることです。」

  一方、ポール・オラニエは、司祭会が「何時か必ず必要なものとなる。今後の出来事と御摂理は、従うべき道を示すだろう。依然として神学校と司祭会の区別をしなければならない」と考えた。

 大司教は神学生たちに、この問題に対するさらなる答えを、さもなければ熱意を期待していた。既に言及したように疑いの数日が過ぎ、彼は再び期待し始めた。5月25日にローマへ行き、カサルモンフェッラート街道(Via Casalmonferrato)にある自分の“隠遁所”で、彼は1970年6月17日付けで“イエズスとマリアの使徒の兄弟会会則草案”を著した。

 6月29日、ルフェーブル大司教はシャリエール司教に例の司祭会に関して練り上げた構想についてのメモランドゥム を送った。7月1日、大司教はフリブールの司教館に行き、会則草案を彼に手渡した。

「私は若い数人の司祭や神学生たちから在俗司祭たちの為に司祭会を創立するように請願されています。そこで教会法に従って、これらの会則草案を書きました。」 
「今、これほど有益で緊急な構想に反対することができるなどと、私は思いません。」とフランソワ・シャリエールは答えた。
「もしあなたがこの創立に賛同してくだされば、霊性学の一年はエコンで行なわれます。アダム司教様も既に許可を下さっています。霊性の一年は、神学生たちには司祭会に入会する義務がないものの、名前のない修練院の期間となります。この司祭会は、その本部をラ・ヴィニェッタ街道(Rue de la Vignettaz)のフリブールに置きます。」
「それは結構ですね。ではあなたがお書きになった会則は、時間をかけて検討させていただきます。」

 8月18日、大司教は再びこの司教に会い、提案した司祭会について話し合った。しかし残念ながらシャリエール司教は例の会則に注意深く目を通す時間がなかった。

 この面会の後、大司教は彼に手紙を書いた。
「10月中には、私が思うに、現代これほどの攻撃を受けている司祭職の利益にとっては非常に重要なこの論題について、再びあなたにお話しが出来ればと考えています。私にはたった一つの望みがあり、この会則に書かれている文字がそれを表現しています。つまり、己の聖化と霊魂たちの救いに対する情熱で満たされた善良で聖なる司祭たちを養成するという望みです 。」

 マルセル・ルフェーブルは、再度、--- そのやり方を知っているので --- 1970年10月13日、フランソワ・シャリエールに手紙を書き、彼ら二人での会議と、検討されているはずの会則に言及して当司教の記憶を刺激した。時は迫りつつあったので(フリブールの司教の辞任が近づいている話しはなかったのか?)、大司教は友人司教を少しばかりせき立てた。

「慎んで、この司祭会の創立の許可する創立の教令の原稿を提出します。本日10月13日、私はこの意向をファティマの聖母に委ねます。 」

 ついに11月7日、返答が来ないのを見ると、ルフェーブル大司教は司教館に電話をした。彼は心配していたのだ。というのも、補佐司教のピエール・マミがこの司祭会創立に反対していることは彼も知っていたからである。彼の心配とは裏腹に、シャリエール司教は熱意をこめて言った:「もちろんです、大司教様、すぐにいらしてください!」 司教館での束の間の会話の後、シャリエール司教は言った。
「これ以上待つ必要はありません。」

 彼はルフェーブル大司教が書いた原稿を手にしてこう言った。
「すぐにこれをもって始めてください。秘書にはこの創立の教令をタイプするよう言います。」

 司教館の聖堂に行き祈りを捧げる間、文書は準備が終わり、シャリエール司教はそれに署名した。彼は司教の任期の最後を迎えていた。こうして3ヶ月後、彼は辞任した。

 僅かではあるが確かにルフェーブル大司教はこの司教に圧力をかけていた。しかしながら、彼はこう告白していた。
「私の切なる望みがあまりにも早く実現するのを見て、不満はなかった!」

 創立の教令は次のように規定した。
「聖ピオ十世国際的司祭兄弟会は、“ピア・ウニオ” (Pia Unio)として、私たちの司教区に創立される。・・・此処に添付された当司祭会会則を、6年の試験期間の間、是認しかつ承認する。この期間は暗黙の追認により同様な期間を延長する事が出来るものとする。その後、司祭会は私たちの司教区において、或いは、管轄権を有するローマの聖省によって決定的に創立される事が出来るだろう。
1970年11月1日、諸聖人の大祝日、フリブールの司教館にて。
ロザンヌ・ジュネーヴ・フリブールの司教、フランソワ・シャリエール。」


 この布告文書の日付は、故意に実際より6日繰り上げられていた。ヴィニェッタの家に戻って、見るからに喜んでいたルフェーブル大司教は、その文書を神学生たちに見せると、彼らは各自それを手に取っては何度も読み返したり、文書になされた司教の署名や紋章を眺めたりせずにはいられなかった。万事は順調に進んだのだ。

 後にルフェーブル大司教は言っている:「これが御摂理の業でないでしょうか?  私の考えでは1970年11月1日という日付は、私たちの歴史上、最重要の出来事なのです。つまり聖ピオ十世会の公式な誕生の出生証明書なのです。この日、司祭会を世にもたらしたのはカトリック教会でした。司祭会はまさにカトリック教会の業なのです。私としては、司教の認可もなく何かを創立することには反感を持っていました。なぜなら、司祭会はカトリック教会のものでなければならなかったのです。」


聖ピオ十世司祭兄弟会 (FSSPX) 創立者 ルフェーブル大司教 伝記 目次

========================

BLOG RANKINGです。クリックで応援して下さい。


にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ
にほんブログ村のランキングです。クリックで応援して下さい


ルフェーブル大司教の伝記の続きをもっと読みたい
と思った愛する兄弟姉妹の皆様は、
クリックで応援して下さると励みになります。
兄弟姉妹の皆様のご関心と応援とを感謝します!
========================
사랑하올 형제 자매 여러분, 한국성비오10세회(SSPX) 새로운 웹 사이트를 소개합니다.


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております
【最新情報はこちら、年間予定一覧はこちらをご覧ください。】