Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

「私は新しい掟を与える。あなたたちは互いに愛し合え。私があなたたちを愛したように、あなたたちも互いに愛し合え」

2021年04月05日 | お説教・霊的講話

隣人に対する愛徳についての短い説教 2021年の聖木曜日

ドモルネ神父様

はじめに

最後の晩餐のとき、私たちの主イエズスはこう言われました。「私は新しい掟を与える。あなたたちは互いに愛し合え。私があなたたちを愛したように、あなたたちも互いに愛し合え」(ヨハネ13章34節)。主は私たちに、互いに愛し合うことを求めておられます。そして、「私があなたたちを愛したように」という言葉に従うように、との基準を定めておられます。イエズスは私たちの模範でいらっしゃいます。特に聖ヨハネによる福音17章では、主がどのように私たちを愛されたかを、主が私たちに語っておられます。ですから、私たちは主から、どのようにして互いに愛し合うべきかを学ぶことにしましょう。

1.他人のために永遠のいのちを望むこと

イエズスは、父なる天主が「子が永遠のいのちを与えることができるよう、子に万民を治める力を授けられた」(ヨハネ17章2節)と言われました。私たちの主は、私たちのために永遠のいのちを望んでおられます。ですから、私たちは何よりもまず他人のために永遠のいのちを望むとき、他人を愛するのです。

2.他人に真理を語り、信仰を宣べ伝えること

しかし、永遠のいのちとは何でしょうか。イエズスはこう言われました。「永遠のいのちとは、唯一のまことの天主であるあなたと、あなたの遣わされたイエズス・キリストを知ることであります」(ヨハネ17章3節)。イエズスはこの世で、天主について、また霊と真理をもって天主を礼拝する方法について教えてくださいました(ヨハネ4章23節)。ですから、私たちは、あらゆる機会を利用して、カトリックの教理について他人に教えるとき、他人を心から愛するのです。

3.他人との関係における意向の純粋さ

イエズスは御父に、「私はこの世にあなたの栄光を現しました」(ヨハネ17章4節)と言われ、弟子たちについては「私は彼らにおいて栄光を受けています」(ヨハネ17章10節)と言われました。イエズスは、私たちに永遠のいのちを与えたいと望んでおられます。なぜなら、そうすることは、天主とイエズスご自身に栄光をお与えすることになるからです。ですから私たちも、同じ純粋な意向で他人を愛さなければなりません。それは、個人的な利益のためではなく、個人的な栄光のためでもなく、他人において天主と私たちの主イエズスに栄光をお与えするという目的のためです。

4.他人のために祈ること

それから、イエズスはご自分の弟子たちについてこう言われました。「私は彼らのために祈ります…聖なる父よ、あなたの御名において、彼らをお守りください」(ヨハネ17章9、11節)。イエズスは、私たちが天主に忠実であり続けるために必要な恩寵を私たちに与えてくださるよう、父なる天主に祈られました。天主の恩寵がなければ、私たちは何もできません。天主の恩寵がなければ、私たちは天主を知って愛することができません。ですから、私たちが他人を愛するならば、その人たちが必要とするあらゆる恩寵を彼らに与えてくださるよう、天主にお願いしなければなりません。

5.自分と他人を天主に奉献すること

イエズスは御父にこう言われました。「私のものはみなあなたのもの」(ヨハネ17章10節)。イエズスは、ご自分とご自分に一致したすべての人々を御父に奉献し、彼らを天主の子とされました。同じように、私たちも、自分自身と自分の責任下にある人々を天主に奉献しなければなりません。親は自分の子どもを、人を雇用している人は自分の会社や従業員を、学校の校長はすべての教師と生徒とともに自分の学校を、国家の長は自分の国とすべての住民を、などのように奉献しましょう。そうすることで、天主は栄光をお受けになり、人々は永遠のいのちを得るための助けを受けるのです。

6.本物のキリスト教徒の生き方という良き模範

それから、イエズスは御父にこう言われました。「私は彼らをこの世から取り去ってくださいと言うのではなく、悪から守ってくださいと願います。私がこの世のものでないのと同様に、彼らもこの世のものではありません」(ヨハネ17章15節)。イエズスは私たちに、あらゆる聖徳の模範を示してくださいました。イエズスはこの世の楽しみや財物から離れておられました。イエズスは、その聖なる生き方という模範によって、多くの人々を天主についての知識と愛に引き寄せられました。これは私たちにとっても同じです。他人を愛するということは、本物のキリスト教徒の生き方という模範によって、天主についての知識と愛に他人を引き寄せることです。良き模範は、素晴らしい講義よりも効果的です。

7.兄弟として正すこと

私たちの主イエズスはまた、御父にこうも言われました。「あなたが私に与えられた人々を私は守りました。そのうちの一人も滅びることなく」(ヨハネ17章12節)。主は、弟子たちを悪から守られました。弟子たちが悪いことをしているときは戒められました。そうすることで、彼らが永遠のいのちを得られるように助けてくださったのです。同じように、他人が罪深い行為をしているのを見たならば、私たちは兄弟として正すことで彼らを戒めなければなりません。そうしなければ、彼らを救うために何もせずに地獄に行かせてしまうのですから、私たちは彼らを本当には愛していないのです。

8.私たち自身の聖化

最後に、イエズスはこう言われました。「私は彼らを真理によって聖別するために、彼らのために自らを聖別します」(ヨハネ17章19節)。これは重要な真理です。私たちが聖なる者になればなるほど、私たちに一致している人々に、さらに恩寵を引き寄せることができるのです。例えば、悪魔はアルスの司祭聖ヴィアンネーにこう言いました。「もしおまえのような者がこの世に3人いたら、わが王国は滅びてしまうだろう」。私たちが力ある霊的生活を高めていけば、私たちは他人に対して良いことをするのです。私たちが霊的生活を軽んじれば、私たちは他人から多くの恩寵を奪うのです。したがって、私たちは、私たちの主イエズスとの個人的な深い友情を育んでいけば、他人を愛するのです。

結論

今日は特に、私たちの主イエズスが私たちを愛してくださったように、互いに愛し合うことを決心しましょう。


ヴィガノ大司教「キリストの法が支配するところでのみ、人間は平和と真の調和を得ることができる。サタンの専制政治では、恐怖、抑圧、善き人々に対する戦い、最も卑劣な悪徳の放埓(ほうらつ)が支配する。」

2021年04月05日 | カトリック・ニュースなど

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

参考情報として、2021年2月28日のヴィガノ大司教のインタビューをご紹介します。ヴィガノ大司教は、カトリック教会の高位聖職者で、バチカンの中枢で長く働いておられました。最後には、教皇大使としてアメリカに派遣され、アメリカ合衆国において教皇の代理として働いておられました。現在では定年で現役からは引退しておられます。

ヴィガノ大司教は、聖ピオ十世会の司教ではありません。しかしここでは、カトリック教会を代表する聖職者としての発言を参考資料としてご紹介しています。

ヴィガノ大司教の訴えたいことは、超自然な罪の償いです。天主に立ち戻ることです。

つまり、ヴィガノ大司教の主張は、人間が、天主を拒み、キリストを拒み、真理からの逸脱すればするほど、悪徳が勝利し人間が苦しむ、ということです。

人類が天主に反乱して罪の生活をつづけるならば、いままでのノーマルが禁止されて、地獄のような「新しいノーマル」が強制させられることをヴィガノ大司教は予見しています。ヴィガノ大司教は、今、まだ時があるうちに、天主に立ち戻ること、イエズス・キリストを信じることを訴えています。

「キリストの法が支配するところでのみ、人間は平和と真の調和を得ることができます。」

「サタンの専制政治では、恐怖、抑圧、善き人々に対する戦い、最も卑劣な悪徳の放埓(ほうらつ)が支配するのです。…宗教から法律、家庭から学校、健康から仕事に至るまで、キリスト教社会を少しでも思い起こさせるすべてのものが禁止され、覆され、変質させられる地獄の国です。異性愛者は迫害され、一人の男と一人の女による家族は禁止され、子どもは誰かの子宮を借りて手に入れることになり、歴史は検閲され、宗教は貶められ、正直さや規律は嘲笑され、名誉はファシストの概念と呼ばれ、男らしさは「有毒」と非難され、母性は「持続不可能」と嘆かれ、老齢は安楽死を強いられ、病気は利益を生む機会としか考えられず、健康は疑わしいものとみなされるでしょう。」

つまり、罪の結果がどこに行きつくかということを示し、罪の生活をつづけるならば、コロナ禍を通ってついには反キリストの支配する世界にたどり着いてしまうだろうと、ヴィガノ大司教は警告しています。

私たちのイエズス・キリストの御復活の神秘において、人類がイエズス・キリストへの信仰を持ちますように!

ファチマのシスター・ルチアはこう言って私たちを励ましています。ロザリオの祈りをするように励ましています。

「神父様、この世を救う手段は2つあります。祈りと犠牲です。」

「神父様、ご覧ください。私達の生きるこの最後のときに当たって聖母はロザリオを唱えることに新しい効果を与えてくださいました。たとえそれがどんなに難しくとも、この世的なあるいは、特に霊的な問題、私たち一人一人の個人的な生活上の問題、家族の問題、この世のすべての家族の問題、修道会の問題、民族の問題、国家の問題などなど私たちがこの聖なるロザリオの祈りによって解決できない問題などありません。もう一度言います。それがどれほど困難であろうとも、私たちが聖なるロザリオの祈りによって解決し得ない問題はありません。ロザリオを唱えることによって私たちは自分を救い、聖化し、我らの主を慰め、多くの霊魂の救いを勝ち取るのです。ですから私たちのいとも聖なる母、マリア様の汚れ無き聖心への信心をもたなければなりません。そして聖母を仁慈・善良さ・赦しの座であると考え、天国への確かな門であると考えなければなりません。」

主よ、憐れみ給え!

New Viganò Interview Explores Interplay Between COVID-19, Great Reset, Deep State, and Deep Church

ヴィガノ大司教インタビュー「新型コロナ、グレート・リセット、ディープ・ステート、ディープ・チャーチの相互作用を探る」

2021年3月9日

【編集者注】カルロ・マリア・ヴィガノ大司教は、新型コロナウイルス感染症の「パンデミック」、ディープ・ステートとディープ・チャーチの協力関係、そして私たちがその中を生きている聖書的戦いなどについて、幅広いインタビューに応じてくださいました。「カトリック・ファミリー・ニュース」は、このインタビューの全文を転載する許可を得たことを光栄に思います。(ブライアン・マッコール)

カルロ・マリア・ヴィガノ大司教閣下のニュースサイト「ドイッチェ・ヴィルトシャフツナハリヒテン」(Deutsche Wirtschaftsnachrichten[DWN]=ドイツ経済ニュース)とのインタビュー

【DWN】大司教様、このコロナウイルスによる危機の中で、個人的にはどのように生活しておられますか?

【ヴィガノ大司教】私の年齢、大司教としての身分、そして隠遁生活の習慣は、おそらく大多数の人々が耐え忍んでいる状況を代表するものではありません。それにもかかわらず、私自身、1年前から旅に出ることができず、慰めの言葉を必要としている人々を訪ねることもできていません。本当のパンデミックが発生した場合、私は世俗当局や教会当局の決定を快く受け入れるのに何の問題もないでしょう。感染から人々を守ろうという彼らの望みを私は理解していますから。しかし、パンデミックが起こるためには、まず第一にウイルスを分離する必要があり、そのウイルスが深刻で、すぐには治療できないものである必要があり、ウイルスの犠牲者が人口の大きな部分を占める必要がなければなりません。私たちに分かっているのは、そうではなくて、SARS-CoV-2は決して分離されておらず配列が決定されただけであること、利用可能な治療法を用いれば時間をかけて治癒することが可能であること、そしてそれにもかかわらず、WHOや地元の保健当局者がそのような治療法を使おうとせず、不合理なプロトコルや実験的なワクチンを押し付けていること、2020年の死亡者数は過去数年間の死亡者数の中央値と全く同じであること――です。これらのデータは、メディアが陰謀するようにそれについて沈黙してさえいるにもかかわらず、今や科学界が認めているのです。

私たちが目撃しているのは、まったく科学的ではなく、万人の怒りを買う計画です。私たちに分かっているのは、関係者の告白によると、この疑似パンデミックは何年も前から計画されており、主に各国の医療体制やパンデミック対応計画を弱体化させることによって行われたことです。また、どの国でも同じ対応をし、診断、入院、治療、そしてとりわけ閉じ込め対策や世界レベルでの市民への情報提供を効率化するために考えられた、非常に特殊な台本に従っていたことも分かっています。天賦の自由、憲法上の権利、自由な企業や仕事に強制的な制限を加えることを唯一の目的として、新型コロナウイルス感染症を操作し続けている管理者たちがいるのです。

問題は、新型コロナウイルス感染症そのものではなく、世界経済フォーラムが数年前に発表し、今日では一つひとつ実行されている「グレート・リセット」を成し遂げるために、起こったことを利用することであって、大多数の人々が拒否したり非難したりするような社会的変化を避けられないものにするように意図されているのです。メディアの影響力のおかげでコントロールされている限りはたたえられていた民主主義が、世界統一主義のエリートが望むこの社会工学プロジェクトを許可しなかったため、世界の人々に監禁や都市封鎖(つまり本物の自宅軟禁)、諸活動の中止、学校の授業の停止、さらには礼拝の禁止を納得させるために、主流メディアによって壊滅的なものとして提示されたパンデミックの脅威が必要とされたのです。そして、これらはすべて、関係者、特に政治指導者、保健当局者、さらには教会の位階階級自体の共謀のもとに実現できたのです。

その結果起こり、今もなお続いている被害は甚大で、多くの場合、取り返しのつかないことになっています。このパンデミックの管理のやり方がもたらした壊滅的な結果を考えると、言いようのない苦悩を感じます。家族が崩壊し、子どもや若者が精神的・肉体的なバランスを崩し、社会的に適応する権利を奪われ、高齢者が看護施設で孤独死を余儀なくされ、癌や難病の患者が完全に放置され、企業家が破産に追い込まれ、信徒が秘跡やミサに参加する機会を奪われることなどです。しかし、こういったことは戦争の結果起こることであって、治療が間に合えば前提条件に影響されない人々の生存率が99.7%である季節性インフルエンザ症候群の結果起こることではありません。そして、この奈落の底への狂奔の中で、私たちの免疫力を低下させるために、健康的な生活の基本原則が無視されていることも重要です。つまり、私たちは家に閉じ込められ、太陽の光や新鮮な空気から遠ざけられ、その結果、テレビによるメディア・テロに受動的に苦しむことになり得るのです。

社会的警鐘や不条理な閉じ込め策を正当化するような死亡者数を得るために、知りつつ治療を禁止し、明らかに誤ったプロトコルを処方した者は、どのような厳しさで裁かれるのでしょうか? 中小企業を破壊して多国籍企業を成長させるために、世界の経済・社会危機の条件を故意に作り出した者、製薬会社を優遇するために、利用可能な治療法を使用しなかったり禁止したりした者、遺伝子血清をワクチンとして提示し、いまだに結果がわからず、新型コロナウイルス感染症の症状よりも確実に深刻な副作用を伴う実験を人々に課した者、国会議員の議席にいたりメディアの編集部にいたりして黙示録的な物語を支持した者には、どのような罰が待っているのでしょうか? そして、この奇怪な茶番劇に共謀してきたカトリックの位階階級の最高指導者たちは、天主の御前に出て裁きを受けるとき、どのように自分を正当化するのでしょうか?

【DWN】あなたは、当時のドナルド・トランプ米大統領に送った書簡の中で、広く使われるようになった用語である「ディープ・ステート」だけでなく、「ディープ・チャーチ」についても言及しておられます。これについて説明していただけますか?

【ヴィガノ大司教】「ディープ・ステート」という表現は、合法性を与えられていないものの、それにもかかわらず、特定の利益を追求するために公共的な業務において活動している、【合法的権力と】並立する権力という考え方を非常によく表していると思います。ディープ・ステートは、国家が推し進めるべき義務を負っている共通善に反するエリートの利益を推し進めるのです。同じように、ここ数十年の間に、教会の領域でも似たような権力が強化されてきていることを認識しないわけにはいきません。私はこれを「ディープ・チャーチ」と呼んでいるのですが、ディープ・チャーチは、キリストの教会自体の目的、すなわちまず何よりも「霊魂の救い」(salus animarum)という目的に反する自らの利益の追求を目的に置いているのです。

このように、ちょうど公共的な業務において、政府の決定を誘導し、世界統一主義の行動計画(アジェンダ)に従う隠れた権力者たちがいるように、カトリック教会においても、同じ目的で位階階級の権威を奪っている非常に強力なロビーが存在するのです。実質上、国家も教会も、その破壊と新世界秩序(New World Order)の確立を最終的な目標とする非合法な一つの権力に占拠されているのです。そして私たちは、陰謀論あるいは政治的な空想話について話しているのではありません。最近、国連事務総長が、ウイルスが反対意見を弾圧するために使われたと断言したほど、まさに私たちの目の前で起こっていることで証明されているのです。

【DWN】少なくとも西洋諸国では、ディープ・ステートとディープ・チャーチは、どの程度まで重なり合っているのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】ディープ・ステートとディープ・チャーチの重なりは、いくつかの面で起こっています。第一は、間違いなくイデオロギーのレベルにおいてです。革命的で、反カトリック的で、本質的にフリーメーソン的な世界統一主義の思想は同じものであり、それは2013年【教皇フランシスコ選出の年】から始まったというのではありません。正直なところ、第二バチカン・エキュメニカル公会議の開催と、いわゆる学生運動の誕生との間には、時間的に大きな関連性があると考えれば十分でしょう。つまり、教義的・典礼的な「アジョルナメント」(aggiornamento)は、新しい世代にとっては、社会的・政治的領域に直ちに影響を及ぼす推進力を表しているのです。

第二の面は、ディープ・ステートとディープ・チャーチの内的な原動力にあります。この両者は、そのメンバーの中に、知的、霊的だけでなく、道徳的にも逸脱した人々がいます。政治家や政府機関に加えてカトリックの位階階級の非常に高位のメンバーを巻き込んだ性的・金銭的スキャンダルは、腐敗と悪徳が、一方では彼らを結びつける要素であり、他方では彼ら全員が受けている共通の脅迫によって効果的な抑止力となっていることを示しています。著名な政治家や高位聖職者の倒錯は、彼らの協力が不合理、無謀、あるいは市民や信徒の利益に反するように見えても、世界統一主義の行動計画(アジェンダ)に従うことを彼らに余儀なくさせるのです。だからこそ、エリートの命令で国の経済や社会構造を破壊する統治者がいるのです。だからこそ、驚くほどに、ジェンダー論や偽りのエキュメニズムを広め、それによってカトリック教徒につまずきをもたらす枢機卿や司教がいるのです。この両者は、国家や教会に奉仕するという使命を裏切って、自らの主人の利益を追求しているのです。

また一方で、新世界秩序の確立のための計画は、フリーメーソンに触発された一つの普遍的な宗教を自らのものにしないわけにはいきません。その宗教の先頭には、エキュメニカルで、貧困対策に熱心(pauperist)で、環境保護的で、進歩的な一人の宗教指導者がいなければなりません。エリートの拍手喝采を受け、「パチャママ」の偶像崇拝に洗脳された大衆の愚かな熱狂を受けているベルゴリオほど、この役割にふさわしい人物がいるでしょうか?

【DWN】それについて、どのような証拠、あるいはしるしがありますか?

【ヴィガノ大司教】私が思うに、最もはっきりした証明は、まさにパンデミックと連動して起こったということです。世界中のメディアが巧みに引き起こし、恥知らずにも増幅させた新型コロナウイルス感染症の緊急事態を管理する常軌を逸した者たちの前に、最高レベルの位階階級がひれ伏すことになったのです。その結果、世俗の当局から要請がある前に、典礼の挙行を禁止したり、死にゆく人々に対してさえ秘跡を執行することを禁じたり、超現実的な儀式によって主流派の物語を承認してニュースピーク(Newspeak)【ジョージ・オーウェルの小説「1984年」に登場する単純化された架空の言語】の語彙全体、すなわちレジリエンス(復元力)、包括性、「もう元には戻らない」、新しいルネッサンス、「よりよい復興」(Build Back Better)などを、嫌になるほど(ad nauseam)繰り返したりし、まだ実験段階であってその長期にわたる効果が未知のものである妊娠中絶由来の胎児の材料で作られた遺伝子血清を「道徳的な義務」として推進したりしました。それだけではありません。レディー・リン・フォレスター・ド・ロスチャイルドをはじめとする世界統一主義の指導者たちがバチカンの参加を得て推進する「包括的資本主義協議会」では、ベーシックインカムや環境保護への移行を含む、世界経済フォーラムによる「グレート・リセット」が公式に承認されています。サンタマルタ館【教皇フランシスコの住居】では、トランスヒューマニズム【人間改造主義:科学技術によって人間の生物学的限界を超えようとする思想】についても話し始めていますが、この思想の反キリスト的な性質を頑なに無視して、一致した思想の独裁者に従順であることを示しています。主はいつまで教会の役務者たちによるこのような侮辱をお許しになるのだろうか、と思われるほどです。

一方で、マルサス的な環境保護主義への執拗なこだわりは、不妊手術や妊娠中絶、安楽死による人口減少を提唱する、悪名高い反カトリックの人物を教皇庁生命アカデミーに任命することに至っています。彼らは皆、ベルゴリオへの忠実さが証明されている高位聖職者(ヴィンチェンゾ・パリア大司教[編集部])の指導の下、ヨハネ・パウロ二世が設立したアカデミーの目的を完全に覆し、支配的なイデオロギーに対して、権威者として評価できるとする支持を与えているのです。それは、奪い取りながらも、カトリック教会の権威を保持している人物の事例のようなものです。WHOの勧告に反して、科学的根拠がないにもかかわらず、イタリアでの監禁やマスクの使用を最後まで主張した、いわゆる「専門家」の一人であるワルテル・リッカルディ教授が、最近、このアカデミーのメンバーに加えられたことは驚くべきことではありません。昨日、ニュースでは、イタリアの新型コロナウイルス感染症の緊急事態のための中国の供給物契約の仲介者であるマリオ・ベノッティが、ピエトロ・パロリン枢機卿に推薦されたとのことです。同枢機卿は、司法の通信傍受から、レオナルド社【イタリア政府が筆頭株主の防衛・航空企業】のCEO(最高経営責任者)であるアレッサンドロ・プロフーモに関連する他の問題にも介入しているようです。ベノッティによると、プロフーモはコミッショナーのドメニコ・アルクーリと交代させられるかもしれないとのことです。

これらはすべて、一方で国家の主権を、他方で教会の天主による使命を破壊することを目的とした、ディープ・ステートとディープ・チャーチの醜悪な連合による協力関係を明らかにしています。米国の不正選挙、武漢の研究所で作られたウイルス、そしてイタリアをはじめとする多くの国にマスク(CE規格に準拠していない)を供給している中国独裁政権の通商関係と、不穏なつながりが出てきています。単なる手がかりの域をはるかに超えてしまっているように私には思えます。

【DWN】陰謀論のようなものを否定する人たちの反論はこうです。世界のほとんどの国で、ほとんどすべての政治家がこのゲームに参加しているなんてあり得るのでしょうか? 誰が世界の半分を孤立させるほどの権力と影響力を持っているのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】例を挙げてお答えします。教会は超国家的な組織であり、教区、小教区、共同体、修道院、大学、学校、病院などが世界中に存在しています。これらの組織はすべて聖座から命令を受けており、教皇が祈りや断食を命じれば、世界中のカトリック教徒が従い、ローマ教皇庁の部署が指示を出せば、世界中のカトリック教徒がそれに従います。効率的な位階階級構造のおかげで、コントロールは広範囲かつ即座に行われます。これと同じことが、国境内に限定された国家でも起こります。立法者が立法すれば、担当機関が法律を実行します。

ディープ・ステートとディープ・チャーチは、同じような方法で活動しています。どちらも強固な階層構造を利用しており、そこには「民主的な」要素は事実上ありません。上層部から命令が下され、命令を受けた者はそれを即座に実行します。命令に従わなければ、職業上の失敗や社会的非難、場合によっては肉体の死につながることを承知の上です。この従順は、脅迫から来ています。つまり、私はおまえを昇進させ、権力を与え、おまえを金持ちや有名人にしてやるが、その代わりに私の言うとおりにしなければならない。もしおまえが服従し、忠実であることを示せば、おまえの権力と富は増大するが、もし服従しなければ、おまえは終わりだ、ということです。ドイツの読者なら、ゲーテの「ファウスト」を自然に思い浮かべるのではないでしょうか。

今日、国家を統治している政治家たちは、まれな例外を除いて、全員がディープ・ステートの一員です。そうでなければ、今の彼らは存在していません。昨年11月3日に行われた米大統領選のケースを考えてみましょう。トランプ大統領が支配的な思想に沿っていないと考えられたため、国民の意思に反して、前代未聞の不正選挙で彼を追放することになりました。米国で進行中の法的手続きにより、不正と不規則性が確認されており、今後数カ月の間に、偶然にも「グレート・リセット」の行動計画(アジェンダ)に完全に沿った民主党の進歩的カトリック教徒をホワイトハウスに連れてきたこの詐欺の他の証拠が出てくると私は信じています。さらによく考えてみると、ベネディクト十六世の辞任とホルヘ・マリオ・ベルゴリオの選出は、同じ原動力に応えて、同じ権力ロビーによって仕組まれたものであるように思われます。

また、ドイツでは、私が聞いたところによると、パンデミックの管理において、市民の権利侵害を正当化するような形でデータが改ざんされていたことを示すニュースが出ています。また、いわゆるワクチン接種のあと、有害な副作用があったり、死亡したりした人々の数が懸念されているにもかかわらず、ワクチン接種の義務が絶え間なく叫ばれています。ワクチン接種は免疫を保証するものではなく、社会的距離を置く必要性やマスク着用の義務を除去するものではないことが明らかになっていてもです。

新型コロナウイルスの管理は、一つの指示のもと、一つの台本で組織されていたと考えられる理由があります。つい先日、ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の資金提供を受けているインペリアル・カレッジ・ロンドンから、看護施設に入所する高齢者(誤った治療プロトコルの結果、挿管されたり、人工呼吸器を装着させられたりして死亡した高齢者)を入院させる指示を受けていたことを認めました。そして、偶然にも、この米国の「慈善家」は、政府を含む多くの国内不動産業(national realties)にかかわるスポンサーになっており、彼らはパンデミックによる地球の人口減少を理論化している私人に経済的に依存していることが分かるのです。

あなたはこうお尋ねです。誰が世界の半分を孤立させるほどの力と影響力を持つことができるでしょうか? それは、ビル・ゲイツやジョージ・ソロスといった有名な個人のように莫大な資金を自由に使える人物、WHOそのものに資金を提供し、その決定を左右し、製薬会社の株主でもあるため、非常に大きな利益を得ることができる人物です。

【DWN】当時のドナルド・トランプ大統領への公開書簡では、光の勢力と闇の勢力の衝突について語っておられました。今、2020年を振り返ってみると、この対決はこれまでどのように展開してきたのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】この世の常として、善と悪の戦い、光の子らと闇の子らの戦いは、いつも後者に有利な方向に揺れているように見えます。この世のかしら(princeps huius mundi)であるサタンには、組織化された多くの追随者と、無限の数の手下がいます。その逆に、善き人々は数的に劣ってほとんど組織化されておらず、しばしば無名で敵と同じ効果を発揮できるような権力や経済的手段を常にほとんど持っていないように見えます。しかし、これまでは常にこのような状態でした。なぜなら、勝利は善き人々のものではなく、キリストのものであるからです。「私は世に勝っている」(Ego vici mundum)【ヨハネ16章33節】。すなわち、世を征服したのは私である、と主は私たちに戒めておられます。私たちは乏しいながらも貢献し、時には英雄的でさえありますが、天主の聖寵がなければ何もできません。「私がいなければあなたたちは何もできない」(sine me nihil potestis facere.)【ヨハネ15章5節】。

2020年、私たちは世界統一主義のメドゥーサの目【見た者を石に変える目】をのぞき込むことを余儀なくされ、ディープ・ステートが何十億もの人々に健康面での専制政治を課すことがいかに容易であるかを見せつけられました。分離されておらず生存率の非常に高いウイルスが、統治する人々やメディア、教会の位階階級自体の共謀により、「支配の道具」(instrumentum regni)として受け入れられているのです。都市封鎖によって引き起こされた経済危機は、私有財産の放棄と健康パスポートによる追跡の受け入れと引き換えに、債務の帳消しとベーシックインカムの導入を不可避なものにしなければならないのです。ワクチンを拒否する人々は誰であれ、ドイツを含む多くの国々ですでに準備されている収容施設に抑留されることになります。憲法上の権利や宗教上の権利の侵害は、大衆を独裁体制に備えさせる永遠の緊急事態の名の下に、裁判所によって容認されることになります。グレート・リセットの作者たちが認めたところによれば、私たちを待ち受けているのはこれなのです。

しかし、今では笑ってしまう理由、証拠によって否定された理由によって動機づけられたこの一連の悪化は、多くの確実なことを損ねています。確実なことではなくても、これまで大衆はそれにしばしば迷信に近い信仰主義【理性的な考察から独立してひたすら信じる】的な同意を与えてきました。いわゆる専門家と言われる人々の不条理さに異議を唱えた人々に対して、「コロナ否定論」という最初の非難は、多くの人々に、新型コロナウイルス感染症がまさに疑問を呈することのできないほどの宗教的な意味合いで提示されていることを理解させました。なぜなら、科学的に考えれば、新型コロナウイルス感染症も、近年の他のすべてのコロナウイルスと同様に扱わなければならないからです。このような矛盾は、メディアの厚かましいへつらいや、ソーシャルメディア上での反対意見の検閲の増大に直面しても、多くの人の目を開かせているところです。

【DWN】あなたが闇の勢力と呼ぶ勢力が勝つと、世界はどうなるのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】ディープ・ステートが勝利する世界は、黙示録や教父たち、さまざまな神秘家たちが描写した最悪のシナリオを実現させるのです。それは、宗教から法律、家庭から学校、健康から仕事に至るまで、キリスト教社会を少しでも思い起こさせるすべてのものが禁止され、覆され、変質させられる地獄の国です。すなわち、異性愛者は迫害され、一人の男と一人の女による家族は禁止され、子どもは誰かの子宮を借りて手に入れることになり、歴史は検閲され、宗教は貶められ、正直さや規律は嘲笑され、名誉はファシストの概念と呼ばれ、男らしさは「有毒」と非難され、母性は「持続不可能」と嘆かれ、老齢は安楽死を強いられ、病気は利益を生む機会としか考えられず、健康は疑わしいものとみなされるでしょう。そして(1789年のフランス革命から現在に至るまでの民主主義礼賛という)二世紀にわたる洗脳の後、私たちが見ることになるのは、有名な民主主義という制度さえもが否定され、その民主主義の名の下に私たちを統治している人々が、選挙なしで統治していることでしょう。すべては公衆衛生の名の下において。

キリストの御国でのみ、人は平和と真の調和を得ることができます。サタンの専制政治では、恐怖、抑圧、善き人々に対する戦い、最も卑劣な悪徳の放埓が支配するのです。

【DWN】そのようになってしまうのを避けるためには、どうしたらよいと思われますか?

【ヴィガノ大司教】私たちは、これまでに起こったことがその最終目的に達することができないように行動しなければなりません。私たちを愚かな奴隷と考えている人々が日々提案している嘘や欺瞞を私たちは糾弾することができますし、そうしなければなりません。彼らは、私たちが何の反応も示さず、私たちを従わせることができると考えています。もし市民の持つ天賦の権利を奪う法律があれば、誰もが勇気を持って抗議の声を上げ、この世界的なクーデターの責任者たちを裁判にかけ、断罪するよう裁判官に要求しなければなりません。

私たちは、一つの委員会によって作られたパンデミックというお化けで、各国が経済的・社会的危機に陥ることも、国民が法律や常識そのものに反して自由を制限されることも許すことはできません。独裁というこのような全面的な試練の前に退かずに毅然とした態度を取ることができれば、ディープ・ステートはより適当な時期を待って撤退し、私たちには専制政治の確立を回避する時間があるでしょう。しかし、事態を放置すれば、この地獄の計画を逆戻りさせることができなくなってしまうでしょう。

カトリック教徒として、私たちは、牧者たちに対しても、私たちを統治する人々に対しても、非常に大きな責任を負っていることを忘れてはなりません。私たちの従順は、罪深い法律や教会の不変の教導職に反する法律に従うことを求められた瞬間に停止することができますし、またそうしなければなりません。殉教者たちの時代のように、私たちが堅固にかつ勇気を持って反対するならば、私たちは、人類の状況を変えて終末の時代の迫害を遅らせることができる聖寵を天から得るために、自分の役割を果たしたことになるでしょう。

ですから、祈りましょう。勝利の元后、キリスト信者の助けなる至聖なる童貞に、この時代を決する戦いにおいて私たちの将軍となってくださるよう、信仰をもって祈りましょう。霊魂をそこなわんとてこの世を徘徊する(qui ad perditionem animarum pervagantur in mundo)サタン及びその他の悪魔を地獄に閉じ込め給う、栄えある大天使ミカエルが、聖母のそばにおられんことを。

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ

2021年2月28日
四旬節第二主日


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