今日はイスタンブール市内観光です。昨日までとは打って変わってた都会の喧騒、「生」がひしめき、うごめいて活気があります。
新市街にある ドルマパフチェ宮殿は、トプカプ宮殿の老朽化にともない、19世紀中ごろ建造された大宮殿。オスマン帝国末期の6人のスルタンの居城として使われたところです。幅600mのバロック様式の建物は、ボスポラス海峡に面するまさに「水の宮殿」です。
1923年共和国になりスルタン制が廃止され、以後建国の父ケマル・パシャの大統領官邸として使われて、現在ではガイドつきツアーのみが見学を許されているところです。
ケマル・パシャはトルコの父として「アタチュルク」の称号を与えられ、今も「アタチュルクさま」として国民の尊敬を集めています。29日は「共和国の日」で祝祭日でした。美しいトルコの旗が街中にひらめいていました。
帝位の間。ヴィクトリア女王から贈られた4500kgのシャンデリア。キャンドルは750本。外界との交渉は一切許されず、鎧戸の中でしか生きられなかったというハレムの女性達。室内のインテリアは贅を尽くし、庭園に海水を引いて水遊びをしたそうですが、胸が詰まる話です。ハレムからガラス戸越に階下の広間は覗けても、広間からは女性達の顔は絶対に見えないように工夫されいるのも、かえって哀しみしをそそります。スルタンは嫉妬深かったとか。
ボスフォラス海峡クルージングでは、船上から両岸のヨーロッパとアジアの景観を楽しみました。第2ボスフォラス大橋は日本の企業も参加しています。
まず、有名なブルーモスク。6本のミナレット(尖塔)が天を突くようにそびえています。名前の由来は、ドーム内部の壁や柱が美しいイズニック・タイルで飾られているところからきたもの。スルタンの権力を象徴して、荘厳な雰囲気の漂う空間です。
地下宮殿。ビザンチン帝国時代に作られた大地下貯水池。水道橋から引いた水がここに蓄えられ、トプカプ宮殿にも供給されたとのこと。300本ほどのコリント式の柱で支えられています。天井から落ちる水滴を気にしながらライトアップされた場内を一巡しました。
アヤソフィアは残念ながら外から眺めただけ。2つの宗教の間で揺れ動いたイスタンブールの象徴であり、歴史の生き証人としての姿をしっかりと目に焼き付けました。
トプカプ宮殿。15世紀にイスタンブールを征服したメフメト2世が建設したもの。18世紀初頭までスルタンの居城だったところです。残念ながらハレムは見学できませんでした。
ここにはうなるほどの財宝が展示された宝物館があります。圧巻は、『トプカプの短剣』と86カラットのダイヤモンド(絵ハガキ)。撮影禁止。世界の旅行者の行列が続いていました。もうもう数え切れない財宝の数で、これだけあると凡人にはただのガラス玉にしか見えません。西欧の宝物のデザインの美しさに比べると、宝石の数で競った感がなきにしも非ず・・・とは負け惜しみ・・・。
夕食は、オリエント急行終着駅のレストランで。みんなで食べる最後の晩餐です。ホテルに帰って最後のハマムとプールを楽しみました。
一般の店はかなり安いです。ホテルの近くのガソリンスタンドでミネラルウォーター500ml 2本とさくらんぼのジュースで2.75トルコリラ。5つ星のホテルは都会的な雰囲気でした。