6日目は、カッパドキア2日目のハイライト、きのこ岩やタケノコ岩の見学です。
三美人の岩。まさに奇岩です。火山灰と溶岩が降り積もってできた凝灰岩は、長い年月をかけてゆっくりと侵食されていきました。そして、硬い岩の部分だけが侵食されずに残り、今のような奇岩が生まれたということです。温度9℃で風があり寒かったです。。
ゼルベの奇岩。地質が悪く風雨による侵食が進んでいるようです。
パシャーバー地区。キノコの形に似た妖精の煙突が点在する谷間です。おみやげの店もたくさん出ています。「2個で千円!」の声がかかり、無視して通り過ぎると後から「3個で千円!」の声が追いかけてきます。さらに「5個で千円」が聞こえてきました。千円は、トルコ人の商売の単位のようです。
かって教会だった窓から外を見たところ。岩は、手でこすると砂が剥がれ落ちてかなり柔らかいです。土台の部分が侵食や風化の影響を受けると、支えを失った頭の帽子もやがては崩れ落ちてしまうことでしょう・・・。
食後、灰色をした岩山が連なる谷を、眼下に眺望しました。絵画のバベルの塔そっくりです。ハトの巣専用のたくさんの小窓も彫られています。
凹凸の激しい奇岩群の中に村の家があります。よーく見ると小窓が開いています。人の息遣いが感じられます。このようなところに人が住む不思議さと歴史にしばし思いをはせました。
高台の休憩所でチャイを飲みながら眺望しながら、石の家の内側を見てみたくなりました。旅人にはメルヘンチックにすら映ります。
絨毯工場にも立ち寄り、織り方がやっと納得できました。縦糸に、ひとつひとつ染めた横糸を結び付けていくのです。根気と技術には気が遠くなりそう!
キリムを織っているところ。「ぺルシャ絨毯」の一つ結びの織り方と、赤い二つ結びの織り方は手間のかかる丈夫な「トルコ絨毯」の織り方。この二つ結びで強度が全然違ってくるそうです。ペルシャ絨毯のほうが世界的に有名になったのは、宣伝にたけていたから・・・とは工場主任の説明です。
覚悟して清水の舞台から飛び降り、シルクのトルコ絨毯を買いました。小さなタペストリーですが、織るのに6ヶ月かかるとか。滑らかで光沢がありカラーと模様にも満足です。表と裏が同じ柄で両面使えるとか。ここが本物かどうかのポイントだそうです。織子さんは国家公務員だそうで、絨毯の保証書が美しかったのにビックリしました。
午後8時30分、カイセリからイスタンブールへのフライトです。カイセリの小さな飛行場は日本人の観光客でいっぱいでした。係官がウエストポーチを掲げながら、「アオキサン、イマセンカ?」と落し物の主を探していました。海外でこういう光景は珍しいと思います。なーるほど、なかなか信頼厚い国だと実感しました。1時間あまりの飛行ですが、ちゃんとランチボックスのサービスがあり感激!