「ふりさけ見れば」、この7文字で阿倍仲麻呂の哀切が思い浮かぶほど国民的フレーズになっています。これが2ヶ月前にスタートした日経連載小説のタイトルになっています。
10月1日掲載の❮あらすじ❯
『遣唐使の阿倍仲麻呂に帰国の時が迫る中、同期の井真成の変死体が見つかる。他殺を疑う仲麻呂は真相の究明に乗り出す』
これに付随して『QRコードを読み取ると小説をもっと楽しむための「副読本」が読めます』と粋な計らいがありました。連載も日々進化!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/e7/119027504cff842a91a6797c99df1cb7.jpg?1633759463)
QRコードから読み出した資料の一部、人物相関図です。これがあるだけで内容がすっきりと読み進めます。人物の名前と関係を記憶するのが不得意な私には欠かせません。
ここに出てくる「井真成」は仲麻呂と同期の実在の留学生で、今まで詳細が分かリませんでした。
ここに出てくる「井真成」は仲麻呂と同期の実在の留学生で、今まで詳細が分かリませんでした。
それが、彼の墓誌が2004年に西安の建築現場で発見され話題を呼びました。その碑文の拓本が2005年九州国立博物館の展覧会に展示され、異国の地で懸命に生きた命がやっと日の目を見たと痛く感動したものです。
だからこの小説で名前が出た時はとても感激しました。小説に登場するのは初めてじゃないかなぁ・・・。現在のストーリーは、36才で不自然に命を落とした井真成の真の原因を知ろうと、吉備真備と仲麻呂が奔走しているところです。
★下記にウィキペディアからの解説を引用します★