賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

和歌の浦

2010年04月15日 | 椿・サザンカ
4月3日の町田市・薬師池公園の椿園から。
  
高さが130cmくらいで葉もほとんどなくて頼りなげだった「和歌の浦」。
ようやく花を見せてくれました。
白~淡桃地に桃色の小絞りや縦絞りが細かに入る八重の中輪。花期は4~5月。
17、18枚のほぼ同じ大きさの花弁が三、四重に重なり、広く平開して筒しべか散しべを抱える。
白地から紅地まで花色に変化が多く、白、紅の単色花も咲く。江戸期からの古種。
  
和歌の浦の向かい側にあるのが「足摺岬」。樹高はちょっと高くこちらは葉の数も多い。
濃紅色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべ。
花の大きさは、ヤブツバキよりちょっと小さめの中輪といったところでしょうか。

和歌の浦の後ろには「玉之浦」。一段高いところに植えられているとはいえ、樹高は2m以上。
花も上部に咲いていて見上げて撮ります。品種説明はこちらに。

逆にしゃがんで撮った「玉之浦」は3月27日、こどもの国・椿の森で。
昨年あたりに新しく植えられた樹のようで高さは50cmくらい。
この日はツバキまつりが行われていて「玉之浦」の苗木も購入してきました。
こんな花が咲くようになってくれればいいのですが…。

長楽(おさらく)

2010年04月14日 | 椿・サザンカ
4月4日、横浜市・こどもの国の椿の森から「長楽」。

「長楽」は淡桃~極淡桃の一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期は3~4月。
江戸後期の記録に「恐らく(おそらく)」とある古くからの品種で、“恐らくこの花に及ぶものはあるまい”
という誇りを込めた命名ではないかといわれている、と「新装版 日本の椿花」に記載されています。

次の3種は4月10日に町田市・薬師池公園の椿園で撮った肥後椿。

「天香(てんこう)」は淡桃色の一重、平開咲き、輪芯の中輪。花期は4月。
「長楽」の実生といわれ、微芳香がある。
(実は、ブログ内で長楽にリンクさせようと検索したら出てこない。
載せたものと思い込んでいたのがまたもや出てきました。
長楽をトップに追加しタイトルも変更しました。天香さん、ごめんね)

「暁香」。椿園の名札のルビは“ぎょうこう”とありましたが、“あかつきのかおり”と呼ぶようです。
淡桃色の八重、平開咲きで、こちらも微かな香りがある。
両種とも香が付くので繋がりがあるのかなとは思いましたが、香りがあるからだったんですね。
次の機会には嗅いでみないと。

最後に「都の春」。
濃桃色の一重、平開咲きで、輪~梅芯の中輪。花期は3~4月。

さかさ富士

2010年04月13日 | 椿・サザンカ
4月4日の横浜市・こどもの国の椿の森から2品種。

「さかさ富士」。
淡桃色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期は3~4月。
  
咲き始めは弁端が中折れして剣弁状に尖るが、外弁が次第に外曲して形のよいラッパ咲きになる。
町田市の薬師池公園でも3月中旬過ぎから咲いていましたが、花の位置がちょっと高いので、
目線に近いこちらの花を紹介しました。

「覆輪春の台(ふくりんはるのうてな)」は白覆輪のほかにも地色の桃色が濃いので
「春の台」とは雰囲気がだいぶ違って見えます。

コンパクトな樹形ながら、きれいな花が5、6輪咲いて目立っていた一種でした。

黒椿

2010年04月12日 | 椿・サザンカ
昨年、一昨年と撮っていたので、すでに載せていたものと思っていた「黒椿」。
チェックしたら一度も載せていませんでした。今年も撮影しましたので紹介します。
  
暗紅~黒紅色の八重咲き、小~中輪。花期は4~5月。
咲きはじめは弁縁が内曲した、つつましやかな松笠状の抱え咲きでのちに平開ぎみになる。
松笠状という雰囲気がいくらか残っているでしょうか。
  
こちらは平開ぎみになったほう。
全体に暗紅紫色の色素が多く、新根や枝のずいも紅紫色を呈し、冬期は葉に黒ずんだ斑紋が現れる。
1829年の「草木錦葉集」に記載された江戸期からの古種。
写真はどちらも1枚目が川崎市緑化センター、2枚目は町田市薬師池公園で撮影したもの。
(説明部分は淡交社「新装版 日本の椿花」と学習研究社「色分け花図鑑 椿」から引用)

町田ぼたん園

2010年04月11日 | 
4月10日、そろそろ咲き出したかなと様子を見に町田ぼたん園に行ってきました。
この日咲いていた牡丹は「初日」の2輪など全部で5輪。
掲示では4月15日(木)~5月9日(日)開園(有料期間)となっていましたが、
次の土、日も無料公開になりそうな状況に思えました。
   
そんな中で、シャクナゲなどの脇役たちはすでにスタンバイOK。
青い花の小ぶりな木には「さざなみ」と名札がついていました。ニューフェイスのようです。

奥の庭の石段には桜の花びらが舞い降り、両脇では「ハナニラ」が満開。
  
ところどころにある「ハナカイドウ」も今が盛り。
  
清々しさを感じさせる白い花を咲かせていたのは「利休梅」。

そして、町田ぼたん園ではおなじみの「鯛釣草」が主役たちの登場を待ちかねていました。

若桜

2010年04月10日 | 椿・サザンカ
前回同様、3月27日の横浜市・こどもの国のツバキまつりで切り花展示されていた品種から。
  
「若桜」。1枚目は昨年3月21日、2枚目は今年の1月24日に撮影していたもの。
桃色地に底白の一重、ふくらみのある筒~抱え咲き、短い筒しべの中~大輪。西王母の実生。

こちらが母の「西王母」。(昨年11月21日、町田市の薬師池公園で)

  
「弥生」は桃色のやや弁脈がハッキリした八重、割しべに旗弁が混じる中~大輪(当日配布のパンフレットから)
今年は撮っていなかったので昨年4月12日のものを引っ張り出しました。
2枚目は名札に「弥生(赤)」とあったもので、昨年3月21日の撮影です。
なお、淡交社「新装版 日本の椿花」には、白地に紅の縦~小絞りが入る一重の久留米産「弥生」が載っています。

風折(かざおれ)

2010年04月09日 | 椿・サザンカ
今回は、昨年も撮っていながらブログには載せていなかった2種。
3月27日の横浜市・こどもの国のツバキまつりで切り花展示されていましたが、
ちょうど椿の森でも咲いていたので、そちらの花で紹介します。

まずは「風折」。
極淡桃~淡桃地に紅色の濃淡のある縦絞りが入る一重、ラッパ咲き、筒しべの中輪。
花期は4月。関西の古種。

こちらは4月4日に撮ったもの。
たくさん咲いていましたが蕾もまだ多くついていて、しばらくは楽しめそうでした。
  
“白の千重、大輪”とパンフレットの記述も簡単な「琉球白妙(りゅうきゅうしろたえ)」。
植栽地区を見ると4箇所に植えられているようですが私が知っているのはB地区だけ。
この樹は花つきがよく、3月13日に来た時も目を楽しませてくれました。
4月4日はちょっと元気がなくなってましたが、昨年は4月末まで咲いていました。はたして今年は…。

徳恩寺

2010年04月08日 | 椿・サザンカ
3月27日の横浜市・こどもの国で買い求めた苗木のもう一種が「徳恩寺」。

これもツバキまつりの切り花で展示されていました。
当日配布されていたパンフレットの品種データによると、
濃紅色、一重、筒しべ、筒~ラッパ咲き、中輪。開花時期は早春~春。

こどもの国特産の藪椿ということで、こちらは同じ日に椿の森で撮影した徳恩寺。


寺のつながりで「本法寺(ほんぼうじ)」。
桃紅色の一重、平開咲き、輪芯の大輪。花期は4月。
花弁は肉厚の丸弁で雄しべに旗弁がよく出る。葉は楕円形で大型、葉脈顕著。
染色体は三倍体。

御簾の内(みすのうち)

2010年04月07日 | 椿・サザンカ
3月27日は横浜市のこどもの国で行われたツバキまつりに出掛けました。
苗木の販売もあり、こどもの国に関わりのある「御簾の内」と「徳恩寺」を購入しました。

昨年は撮影できなかった「御簾の内(みすのうち)」がちょうど切花の展示に出ていました。
その後、椿の森にある樹を見に行ったのですが、開きかけた蕾が1輪だけ。、
それで、4月4日に再度出掛けました。いつもと違うルート(こちらがメーンストリートなのですが)を
通ったら左側にたくさんの白い花。近づいてみると「御簾の内」の名札。
こんな立派な樹に気がつかなかったなんて…とボーッと立っていると、いつの間にか来ていた
椿の森の係りの方が「これが原木ですよ」と教えてくれました。

こちらが4日の原木に咲いていた花。目当てにしていた樹の花はすでに傷みが出ていました。
「御簾の内」は極淡桃色の八重~蓮華咲き、筒しべの大輪。花期は4月。
中折れした樋状の花弁のうち、外弁は平開して大きく反曲、内弁は斜めに立ち上がり
お互いに透き間を作って蓮華咲きとなる。
1960年に安達式挿花創始者の安達潮花氏が命名したもの。
こどもの国の「つばきの森」は、安達氏の椿コレクションを買い取った資生堂が、
こどもの国に寄贈して1972年に誕生しています。
  
その安達氏の名がついた「安達」。やや濃い桃色の八重咲き、筒しべで中輪、といったところでしょうか。
この写真はちょうど1年前の昨年4月4日に撮影したもので、昨年は3月21日にはすでに咲いていました。
今年は4月4日の時点でも、まだ蕾のまま…。


蓮見白

2010年04月06日 | 椿・サザンカ
3月22日の茅ヶ崎市・氷室椿庭園の椿、今回でひとまず終わりにします。

「蓮見白(はすみしろ)」は白色の千重、列弁咲きの中~大輪。
昨年4月5日に町田市の薬師池公園でも撮っていたのですが紹介していなかったので
今回、こちらからの登場となりました
  
「八千代獅子」と「天人椿」。
どちらも品種データがなく、茅ヶ崎市のページにある椿図鑑も写真だけでした。
その写真だと八千代獅子は紅の一重に輪芯、天人椿は白の一重になっています。
載せようかどうしようか迷ったのですが…。

桃地に紅の小絞りが入った「小波」。波に揺られて向かった先は…

  
「朝鮮椿」と「台湾」。
ネットで調べた「朝鮮椿」は朱紅の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。絞りの入った花がありました。
朝鮮椿というのは「熊谷」の古名なのだそうですが、こちらは戦後の品種のようです。
白と桃色がある「台湾」。桃色のも咲いていたようですが撮ってなくて白だけお披露目です。

さくら(こどもの国)

2010年04月05日 | 

4月4日、横浜市のこどもの国へ着いたのは11時半頃。
駐車場はすでに満杯で、電車からも続々と…。

中央広場。

中央広場左側の様子。この上に広がる芝生には家族連れがいっぱい。
こどもたちが寝転がったり走り回ったり元気です。

右側の枝垂桜も満開に近い状態。

ここでは乗っている子を撮ろうと親たちが走ります。(20年前の私の姿…)。
写真上に見えるヨコハマヒザクラはちょうど1年前に載せています。
今年もおなじようにヒヨドリが5、6羽群れていました。

さくら

2010年04月05日 | 
4月4日、横浜市のこどもの国へ向かう途中、チラリと目に付いた桜の花。
通り過ぎたものの気になったのでUターン(チャリンコです)

この週末だけ開放してくれたようです。

町会が交渉して昨年から始まったとのことでした。

場所は町田市三輪緑山の鶴見川クリーンセンター。
5月にはドッグランもできるそうです。

クリーンセンターを出て坂道を上った突き当たり、道路から見下ろすとここも桜が満開。

呼吸を整えながらゆっくりと景観を楽しみました。

大黒天

2010年04月04日 | 椿・サザンカ
3月22日の茅ヶ崎市・氷室椿庭園から、初めて見たツバキを主に載せてますが多かったですね。
今回は紅色の花で、品種データが見つからなかったものたちです。
大黒天 藤間

笑まい 山海棠

そして源氏物語に関連した2品種を。
  
「紅葉賀(もみじのが)」は源氏物語の第7帖。この品種は町田市の薬師池公園にもあり、
名札には「もみじが」とルビを振ってありましたが、ここでは物語の読み表記にしました。
氷室椿庭園の名札のひらがな表記(裏)は確認できませんでした。
茅ヶ崎市のページには「一重咲きで、小さな花を咲かせます。見頃は2月から4月頃です」とあります。
2枚目の「匂宮(におうのみや)」は第42帖で、光源氏の孫。
茅ヶ崎市のページの写真は桃色ですが、私が撮ったのはもっと濃い色をしています。


おまけが源氏つながりで「相模源氏」。
桃地に紅の小絞り、白覆輪の千重咲きといったところでしょうか?

京小袖

2010年04月03日 | 椿・サザンカ
3月22日の茅ヶ崎市・氷室椿庭園のツバキを続けます。
  
最初が「京小袖(きょうこそで)」。赤色に白斑の入った千重咲き。
2枚目が「京小町(きょうこまち)」白地に淡紅の絞りが入る、こちらも千重咲きでしょうか。
どちらも多数の花が咲いていました。

京を出したので地名でつなごうと「若狭井(わかさい)」。
ネットで調べると、出てくるのは奈良・東大寺二月堂のお水取り。
汲み上げる井戸の名が若狭井なんですね。
伝説では、この水源が若狭の鵜の瀬で3月2日にお水送りをして10日かけて奈良に届くそう。
椿の若狭井は分からずじまいでした。

若狭から越前、越中、越後と「越の里(こしのさと)」へ。
紅色の獅子咲きのようです。
  
越の里は雪国ということで「雪」。
違うブロックに植えられていて、どちらも「雪」の名札でしたが花色が違っていました。
今年の初めに「雪シリーズ」などと雪のつく品種を集めて載せましたが、その時に撮っていれば
真っ先に取り上げるか、トリにしていたんでしょうが…。
品種データは残念ながら見つかりませんでした。

緋縮緬

2010年04月02日 | 椿・サザンカ
茅ヶ崎市の氷室椿庭園のツバキを続けます。

「緋縮緬(ひちりめん)」は朱紅色の八重、抱え咲き、筒しべの中輪。花期3~4月。
13~14枚のふくらみのある花弁が丸く抱えるように三重ほどに重なる。江戸期からの古種。

入口の近くで咲いていた「百路菊」。
「千歳菊」と同じように白筋が入っています。百路は桃地にかけたものでしょうね。

「敷松葉」は、帰ろうと入口を出て道路から見つけ、かろうじて名札が確認できたもの。
  
そして「本村(ピンク)」。データがないので探してみたら「本村白(ほんむらじろ)」というのが。
昨年4月5日に1輪だけ町田市の薬師池公園で撮っていました。
「本村白」は白色の八重、抱え咲きの中~大輪。花期は4月~。埼玉県の安行産。