おはようございます、深夜にUP予定が校正&眠かったので朝になりました、笑
今日も良い天気です、が、起きたら窓ガラスが結露していました。昨夜は寒かったんですね、
この雑談もバナー押して下さる方いらっしゃるので続きまた載せます。楽しんでもらえたら嬉しいです、
雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚59
12月24日の夕方は幼馴染とデートの予定だった、自分一方的に。
もう亡くなった人に約束をとりつけても否応は解らない、それでも勝手に墓参りしたかった。
だから同僚御曹司クンとゴハン行く前に一人で墓参するつもりで、けれど早めに横浜へ着いた御曹司クンも一緒に連れていった、
「クリスマスデートなんかしたこと無いだろなって思ってさ、だから今日は逢いに来たワケ。小さい頃はイヴかクリスマスは一緒にケーキ食べてたし、」
「泣虫だけど優しくて強くて、可愛いけど頭良いひとでさ、だから自分も大学イイトコ行こうって頑張ったワケ。だからオマエ勝ち目ゼロ、諦めな?笑」
そんな断片的な話だけで御曹司クンは泣いて、墓からの帰路運転しながらも泣きだした。
「この間ごめん、おまえのこと壊れてるとか言ってゴメン、感情に欠陥あるとか…ごめん、」
墓でも泣きじゃくった後の目は赤くなってたと思う、
でも薄暗い車内では目の色は見え難くて、だけど泣きすぎてるのは解かるから運転危ないなって思った。
で、泣き2度目のタイミングで公園の近くまで来たから車停めて、降りて歩きだした。
「ごめん俺また泣いて…っ、ほんとごめん、」
ごめん、ばっかり言いながら御曹司クン街灯のした歩いて、
落着くまでちょっと掛かりそう&泣きながら歩くの危ないからベンチに座った。
公園の奥まったトコだけれど海が見える席は夜の街並が眺められて、風向きで香る潮に御曹司クンすこし笑ってくれた。
「海近いんだなー…波の音は聞えないけど、」
「丘の住宅街だからね、こういう高台って横浜は多いよ、笑」
答えながら息白くて、寒いんだなー気がついてさ、
ちょっと立ち上がって近くの自販機で缶コーヒー買って御曹司クンにも1つ渡してやった、
「泣きすぎて水分不足だろ?笑」
ほんと泣きすぎだろ、笑
そんな感想とコーヒー渡したら笑ってくれた。
「ありがと、俺ほんと不細工だろ今、笑」
泣きすぎた目すこし腫れっぽいカンジ、
それでも相変わらずのジャニーズ顔だけどSってやった、
「不細工は今だけ?笑」
「う、なにそれなんだよー俺わりとカワイイって言われてんだっつーの、拗笑」
拗ねながら笑ってコーヒー口つけて、
すこしホッとした貌になった御曹司クンは遠慮がちに訊いてくれた、
「なあ、なんで俺を墓参りに連れていってくれたわけ?…そんな大事な人のトコ俺なんか連れてって良かったのかよ?
まあソコ気になるよね?
だから訊かれるだろなって想ってた、ソレこみで連れくこと決めたから思ったまんま笑った、
「エラそうだけどさ、おまえに教えたかったんだよ?ホントに誰かを想うコトとか、明日また逢えるか解らないから言葉ごと大事にしろってコトとか、笑」
明日また逢える、なんて保障はホントにどこにも無い。
それを解かっていなかった自分をずっと後悔してる、そういうのは愉しい事じゃない。
こういう後悔は誰もしない方が良いから思ってること言ってみた、
「おまえって笑顔ふりまいてイイ貌してるけどさ、ホントの本音で話さないだろ?そういう本音と建前は社会人で男なら当たり前だろうし普通だよ?
でも家族とか友達にまでソレやってたら後悔するよ、しかもソウイウ我慢ちっくなコトしてる鬱憤を恋人だった幼馴染クンにぶつけたから別れたんだろ?
おまえ自分にも感情的に言葉ぶつけてくるけどさ、ソレって後で謝れば済むって思いこんでるから出来る甘えだよ?言葉は消せないし謝れないコトもある、」
後悔しても時間は戻せない、
そういうコト解かってるようで人は忘れる、それを後悔して欲しくないから言ってみた、
「おまえ、家に居場所ないって言ってたけど親に本音で話してみたら?きょうだいには構う、でも長男のおまえは構ってもらえなかったって言ってたろ?
それが家に居場所ナイって感じる原因なんだろうから構ってもらえばイイ、解かってくれない相手かもしれないけど言わないまま後悔するよりずっとイイ、」
いつか後悔するんだろな?そう思うからこっちも後悔しないように言いたかった、
だから言ったら御曹司クンは訊いてきた、
「おまえも後悔したコトあるってこと?あの…幼馴染さんのコトとか、」
「だよ?笑」
笑って頷いたら御曹司クンまた泣きそうになった、で、泣いた。
「ごめっ…俺ほんとヒドイこと言ったごめん、感情に欠陥とかっごめんっ…ごめん、」
こんなイチイチ泣かなくて良いのにね?
そんな感想にも掌のコーヒーは温かくて、また啜りこんで訊いてみた。
「なんで謝んの?そんなに泣いてまでさ、」
「だって俺なら耐えられないっ」
泣きながら御曹司クン言ってコッチ見て、
街灯に照らされた目は潤んでいた、たぶん赤いんだろなって見てたら話しだした、
「結婚したい相手なんだろ、そんなひとが死んだら俺きっと耐えられない、きっとドッカ壊れると思う、だって生きて別れても俺ドッカ壊れてるだろ?
でもオマエはちゃんと生きてんじゃん、こんな…こんななって俺の泣いてるのも逃げないで向きあってくれんじゃん、泣きたいのオマエなのに…ごめんっ」
確かに自分は生きている、でも全くドコも壊れていないのかは解らないな?
そんな本音に何を答えて良いか解らないからコーヒー飲んでただ座ってるベンチは12月らしく寒くて、でも悪くなかった。
とりあえずココで一旦切りますけどまだ続きます、
おもしろかったらコメントorバナー押すなど頂けたら嬉しいです、気が向いたら続篇載せます、笑
Aesculapius「Mouseion20」もう1回読み直したら校了です、そのあと短編連載かAesculapiusか第75話の続き予定です。
で、小説ほか面白かったらバナーorコメントで急かして下さい、笑
深夜に取り急ぎ、
智
にほんブログ村
にほんブログ村
blogramランキング参加中!