萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

第75話 懐古act.2―another,side story「陽はまた昇る」

2014-04-24 23:00:00 | 陽はまた昇るanother,side story
Do take a sober colouring from an eye 謹厳の刻



第75話 懐古act.2―another,side story「陽はまた昇る」

これは、銃声だ?

硝煙の匂いと、そしてこれは血の匂い。

「っ、」

音と匂いに見つめる向う、スローモーションに赤が飛び散る。
洗面室の真中で制服姿が崩れゆく、その手は黒い金属物を握りしめたまま揺らぐ。
そして白い衿元グレーのネクタイから赤が、赤い飛沫が弧を描いて青年ひとり倒れた。

これは、拳銃自殺だ?

「っ、待って!」

待って、死なないで、

「動かないで、目を閉じないで下さい!」

呼びかけて駈けつけて膝まづく、その膝元が赤い模様あざやかに瞳を灼く。
倒れこんだ横顔は見覚えがある、そして制服の白い衿もと赤黒い点を鮮血あふれた。

「っ、」

金属の匂いが頬を撃つ、その傷に頭脳すぐ動き出す。
どす黒い口径の傷は火傷に黒い、頸部に銃口を充てて撃ったのだろう。

「っぁ…貫通射創、接射創 contact wounds、射入口は右側頸部のはず拳銃は右手だ…あ、挫滅輪で確認、」

知識を声にして呼吸を整えさせ意識ごと立てなおす。
その吐息へ金属臭が吸われた切迫に平手一発、自分の頬を叩いた。

「しっかりしろ僕っ、」

頬の傷みごと動揺に怒鳴りつけて、そして鎮まった視点を受傷に定めさす。
右の頸部、首に穿たれる傷口は4mmほど、星型に見えて周囲に黒焦げた皮膚が血塗れを透かす。
これは接射創、銃口と皮膚が接した状態で撃たれると一酸化炭素で筋は鮮紅色になり接面の皮膚には表皮剥奪した挫滅輪が生ずる。
その欠損縁は焦げて黒く炭化した創縁がつく、これは燃焼ガスによる火傷と燃焼煤などの付着、そんな知識通りに見つめる陥没は蒼黒く血を零す。

―やっぱり右から撃ったんだ、拳銃も右手にもってる、だから、

だから、これは拳銃自傷だ。

接射創が右側にある、それは右手の拳銃で撃ちぬいた形跡。
そんな状況に泣きたくなる、こんなふう自身を傷つけて死を願うことは哀しくて泣きたい。
泣きたい、だからこそ今は希望ひとつ見つめて周太は制服のポケットから小さなケース取りだした。

「ゆっくり呼吸してくださいっ、動かないで!」

呼びかけながらケースからタンポンひとつ出す。
パッケージ破りプラスチックかちり鳴らしセットして傷痕の位置を目視する。
創傷部位は首、だから埋め込む深度を間違えば気管や咽頭を傷つけてしまう、けれど止血しなければ死ぬ。

―お願い、助けさせてお父さん、

想い見つめて呼吸ひとつ整えてタンポンの先端を射入口あてがう。
ざっと見た体格はSAT隊員らしく引き締まる、きっと脂肪の厚みは薄い。
そんな目視に深度を決めた分だけ埋め込むとタオルハンカチ出して圧迫止血した。

―首だから止血帯は使えない、気道の確保は横向きだから大丈夫、血が気管に詰らないように、

倒れた横顔は瞳ゆれている、まだ意識はある、まだ間に合う。
そんな判断と処置する背後、がたり扉の開く音に風吹きこんで呼ばれた。

「湯原っ、どうした!」

名前を呼ばれて靴音すぐ背後に鳴る。
その聴き慣れた声に振り向かず周太は叫んだ。

「救急車を呼んでください!銃創の処置経験がある医者に搬送お願いして下さいっ、速く!」

銃創 GunShot Wound 医学用語でいう「射創」の処置経験がある日本の医師は限られている。
この国は銃刀法の規制から銃火器自体の所持件数が多くない、その分だけ射創の処置件数も少ない。
そして射創は処置の仕方に特殊性がある、それを的確に対応出来なければ傷は治す事など出来ない。

それ以上に今この状態であとどれくらい命の猶予はあるのだろう?

「目を瞑らないで!諦めないで、生きて下さいっ、生きて!」

ほら自分の声が彼を呼ぶ、今この目の前の命を繋ぎたい掌が動く。
左下に斃れた横顔は蒼白に透けてゆく、首あふれる血がタオルハンカチ真赤にする。
もし弾丸が貫通しているなら逆側も傷があるはず、その確認そっと左側頸部ふれた指先どくり熱い。

―やっぱり貫通してる、こっちのが傷大きいはず、

貫通射創の場合、弾丸が撃ちこまれる射入口よりも射出口の方が大きい。
これも止血する必要がある、その判断に周太は自分の衿元ネクタイ引き抜いた。

―これなら包帯の代わりになる、失血させないようにしないと、

銃による死亡原因の60%が失血性ショック、この現実がいま自分の膝元で溢れだす。
斃れた蒼白の青年から赤いろ滲みだす、制服の白衿は深紅になった、腕のエンブレムも胸の階級章も赤に濡れる。
その首に包帯したネクタイもダークグレーが赤黒い、もう自分の指先も真っ赤で袖も赤くて、それでも止血の手は諦めない。

「死なないで!こんなところで死んじゃ駄目だっ、生きるんだ!お願い生きてっ、」

お願い、こんなところで死なないで?

こんなふうに拳銃で死なないで、弾丸一発で死んだりしないで。
こんな終わり方なんてしないで、だって誰かがあなたを待っているでしょう?

「生きて!あなたのこと待ってる人いるでしょう?あなたのこと待ってる誰か絶対いるっ、お願い生きて!」

絶対に待っている誰かがいる、たとえ今は未だ会えていなくても。
だって自分も父を待っていた、それと同じくらいあのラーメン屋の主人を待っていた。
あのひとは父を殺した犯人、けれど、あのひとが生きた温もりくれたから自分は救われた。

“俺が殺しちまったあの人が美味いと言ってくれるような、あったけえ味が出せたらいい”

あのひとは父を殺した犯人、けれど彼まで死んでいたら自分は復讐の束縛に囚われて、そして母まで不幸にしたろう。

「生きてっ、どんな理由でも死なないで!絶対にあなたを誰か待ってる生きてっ、死んじゃダメ生きて!」

どんな理由でも生きてほしい、だって殺人犯すら誰かを救う事もある。

“あの人が美味いと言ってくれるような、あったけえ味が出せたらいい。それで誰か温めてやれたら少し罪が償えるかもしれない、そう頑張らせて頂いてます”

あのひとがそう言った時、自分は救われた。
父の体は死んだ、けれど父の想いは生きて誰かを温める、そう想えるまま救われた。

“温かいうちにね、召し上がって下さい。肚が温まるとねえ、元気が出て笑顔になれますよ”

あのひとは父を殺した、けれど自分を救ってくれた。
あれから店を訪れるたび体調と栄養を気にしてくれる、温かい料理と笑顔で迎えてくれる。
そんな日々あの店で樹木医と再会して夢の道は繋がれた、そして大学に通うことを祝って励ましてくれた。

“兄さんは東大の学生さんになったんだね、その方が似合いますよ?さっき店に入ってくる時も思いやしたがね”

そう笑ってくれた貌は父と全く似ていない、それなのに父が褒めてくれるように想えた。
あのひとは父が最期に救った人、だから父の言葉も伝えてくれる、そんな温もり素直に嬉しかった。
あの笑顔に自分はどれだけ救われているだろう、そんな廻りすら生きているなら訪れる、だからどうか生きてほしい。

「死なないで生きてっ、生きるんだ!こんなふうに死んだって救われない、生きて!」

どうか死なないで、こんなふうに死なないで、だって自分はあなたを生かすため今ここに居る。

「死なないでっ、お願い死なないでお父さんっ!」

ほら、もう口が父を呼んでしまう。
いま24歳の自分、けれど9歳の自分が叫びだす。

「お父さん死なないでっ!お願い死なないでお父さん、お父さんっ…死なないで生きて!」

いま自分の掌が血に染まる、この血は父とは別人だ。
けれど父と同じに拳銃で傷ついてしまった、その傷から熱こぼれて指からむ、金属と似た匂いが頬なでる。
この匂いは血の匂い、これは死を呼ぶ匂いかもしれない、それでもまだ流れる血は温かくて唇は息づいている。

「死なないで生きて!待ってるから生きて、お願い死なないでお父さんっ…っ僕が待ってるからいかないで!」

きっと誰かが彼を待っている、いつか彼を父と呼びたい誰かがいる。
今こうして自分の唇は父を呼んでしまう、この想い誰かが彼にいつか真直ぐ向ける未来がある。
そう信じて今この命ひとつ援けたくて、それが父と自分を繋いでくれるよう想えて叫ぶまま背後の扉がたり開いた。

「湯原っ、」

聴き慣れた声また自分を呼ぶ、背中から抱きとめられる。
その視界に担架が白い、床から血塗れの制服姿は持ち上げられて、がたん、金属の塊が床に落ちた。

あれは拳銃だ?

そう見つめるまま担架は視界から行ってしまう。
付き添いたい、その願い立ち上がろうとして膝すべって床についた手が何かに濡れる。
なぜか立てない、それでも言わなくてはいけない事がある、その意志が瞳ひとつ瞬いて真直ぐ救急隊員に告げた。

「その方は貫通射創です、」

呼びかけた声に振り向いてくれる。
その一人ベテランらしき顔に向かって周太は続けた。

「弾丸は抜けています、射入口は首の右側、タンポンで塞ぎました、銃創の経験がある医者がいなければ青梅署警察医の吉村先生に問い合わせてください、」

告げる声は自分の声、けれどどこか遠い。
それでも告げられた伝達事項に救急隊員は頷いてくれた。

「解りました、ご協力ありがとうございます、」
「よろしくお願いします、」

見あげて願った先、白い担架は運ばれてゆく。
その縁から揺れる右手かすかに動いて拳を握った、その生命反応に周太は微笑んだ。

「…きっとたすかって、」

きっと救かってほしい、生きてほしい。
唯それだけを願い見つめたまま扉かたり閉まって、ほっと息吐いて振り返る。
その真中に見慣れた精悍な瞳が自分を映す、けれど向こうに落ちた黒い金属の塊に停止した。

あれは拳銃だ、いま自分が見た光景は、なんだったろう?

「湯原っ、しっかりしろ湯原!」

呼ばれて頬軽く叩かれて、呼吸ひとつ喉ふるわす。
その瞬間かすかな擦過音ゆれて胸引き攣れて、息ひき裂かれた。

発作が来る、



(to be continued)

【引用詩文:William Wordsworth「Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood」】

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山岳点景:瞬刻の花

2014-04-24 22:35:00 | 写真:山岳点景
Calanthe discolor



山岳点景:瞬刻の花

海老根蘭、初夏に咲く花です。
森の妖精と呼ばれる蘭の一種で林床に可憐な姿は惹かれます。




この花は環境省のレッドリストで準絶滅危惧NTに指定されています。
総個体数は約2万、平均減少率は約6割、いま瀬戸際の現実に咲いている花です。
園芸目的の採取や植生場所になる森林の伐採など人工的要因が減少の原因にあげられます。

こんなふうに海老根蘭に限らず山野草は環境変化で枯死します、だから盗掘しても無駄です、
また写真を撮る方も注意して下さい、足もと落葉の下に出ている芽を気づかず踏みつけて駄目にするケースが増えています。




Are clad in one green hue, and lose themselves
‘Mid groves and copses.

緑ひとつの色調を纏い、そしてひと時に消えて移ろいゆく
木々と森の中深くから。

Nor perchance,
If I were not thus taught, should I the more
Suffer my genial spirits to decay:

おそらくは、
もし、あなたから教えられなかったとしても、
僕の生まれたままに快活な魂を枯れさせるなんてしない、

William Wordsworth「Lines Compose a Few Miles above Tintern Abbey」引用抜粋&自訳



Aesculapius「Mouseion27」加筆校正もうちょっとします。
第75話「懐古2」加筆倍くらいの予定です。

取り急ぎ、




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雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚72

2014-04-24 02:30:00 | 雑談寓話
こんばんわ、
陽も延びて明るかいから森に寄ったんですけど、初夏の花が咲き始めていました。
で、この雑談もバナー押して下さる方いらっしゃるならってカンジで続き載せてます、楽しんでもらえてたら嬉しいんですけど、



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚72

12月26日クリスマス明けた月曜夜、
1本目の電話は暫定恋人からだった、その会話と要求に本音のトコ暫定は「元」に変わる寸前で。
そんな本音ごと電話を強制終了させて後、2本目の電話は同僚御曹司クンからの着歴に架け直した、

「架けてくれたんだ、よかったー…もう無視されたのかと思った、笑」

ソンナ感じに御曹司クンは笑ってくれた、
その遠慮がちトーンがちょっと健気に想えたんだよね、直前の電話の反動だろうけど、笑
そんな比較の補正効果も面白いな思いながらパソコンの画面をチェックしながら軽くSってみた、

「他の電話が入ってたんだよ、で、眠いから用件早くして?笑」
「うわーそんな迷惑そうに言うなよーへこむじゃん俺、」

ホント少し凹んだ?
そう思ったけど容赦なく言ってみた、

「月曜から深夜電話は迷惑だろ?ほら、なんの用なワケ?笑」
「うん…変なこと訊いてイイ?」

ちょっと困っている、そんな空気また遠慮がちに訊いてくれる。
それが帰宅電車で見たメールのまんまだからソノまま訊いてみた、

「メールの少し話したいってヤツだろ?サッサと言え、笑」
「うん、」

いま頷いたんだろな?
それが見えるような空気から御曹司クンはストレートに訊いた。

「あのさ、イヴの夜に俺のこと抱きしめてくれたのって、なんで?」

あーその件か?

それを聴きたがるなんて不思議だな、でも理解も出来る。
そんなこと考えながら正直ありのまま+Sって答えた、笑

「泣いてるコドモは抱きしめてアヤスもんだろ?笑」

あのとき子供みたいに泣きじゃくってたからね?笑
っていう感想と笑ったら電話の向こう溜息ほっと吐かれて、で、拗ねた、

「…そういうことなんだー…って俺なんだよ子ども扱いかよ、拗」

安心、そして気が抜けた安堵に拗ねる、
そういう思考パターンまた子供っぽくて笑ってやった、

「だってコドモだろ?あんな道端で大泣きってさ、笑」
「っ、だってアレは仕方ないだろー泣かした本人のクセして茶化すなよっ、拗」
「ふうん?大泣きしちゃったことナニが仕方なかったってワケ?子犬かナンカみたいに泣いてさ、笑」

ほんと大泣きしてたな、捨て犬みたいって思ったな?
そんな感想と笑ったら御曹司クン、ちょっと間が空いて言った。

「…大切だから嘘吐けないって言ってくれたじゃん、恋愛する可能性ゼロでも人間として好き、ってさー…大切とか好きって嬉しいから、」

確かに自分は言った、その通りに想ったから。
そんな自己確認しながら今さっき一本目の電話につい比較した。

暫定恋人のこと「大切」って思ったことあるだろうか?

さっき電話ごしキスして要求がシツコクて苛ついた、ああいう苛つきは好きになれない。
自分のどこが好きか訊いてみた回答も面白くないって思ってた、あの意地悪い感覚は幸せとは遠い。
そう考えていくと「人間として好き」を見つけられなくて、そんな現状確認の向こうで御曹司クンが言った。

「俺さ、墓参りしてるオマエの顔ほんと綺麗だって見てた、大切に想ってる気持ちが見えて綺麗で、さー…こういう貌するヤツだから惚れたんだなって、
亡くなって、話すことも出来なくっても大事に想い続けてるのってホンモノだなって…そういう強さってカッコよくて綺麗だよ、そういうのが貌に出てる、」

顔のこと褒めてくれている、でもこれは外見的なコトじゃない。
きっと自分のいちばん大切なことで核心部だろう、それを見てくれている?

こいつ結構やるじゃん?

「ふうん、おまえ結構ちゃんと見てるんだね?笑」

意外と見てくれていた、それを声にして伝えてくれる。
そういうの単純に嬉しいまま笑ったら電話の向こう、小さな溜息が笑った。

「見てるよーほんと…今日も田中さんにも言われたもん、よく見てますねーって笑われてさ、大好きなんですかって…大好きって言っちゃった俺、笑」

大好き、この言葉は呪文みたいだ?
だけど呪文を言ったからって願い叶う訳じゃない、それでも想いは幾らか伝わる。
そんなこと思いながらパソコン画面の校正は終わって、スリープの操作して閉じてルームライトをスタンドに変えて笑った。

「花サンにも大好きって言われるよ、笑」

大好き繋がりで少し躱したいな?
そんな意図に御曹司クンは素直に笑ってくれた、

「ソレも言われた、私も大好きなんですよーって笑ってたよ彼女、笑」
「自分も花サンのこと好きだよ?笑」

さらっと言ってベッドに転がって、ハードカバーを開いて、
文章と写真を目で追い始めたら電話ごし訊いてきた、

「あのさ、なんで田中さんとオマエってそんな仲良いの?なんか恋人っぽいって言うか、」

またソレ気になるんだな?笑 そんな感想と正直に応えた、

「恋人じゃないだろ、笑」
「でも田中さんと今日もコーヒー飲んで帰ったんだろ?なんか帰り際に飴とかもらってたし、」
「ふうん?ホントよく見てるね、ストーカー?笑」
「っ、そんなんじゃねえもん、って、ストーカーっぽい俺?困」

ちょっと困った、どうしよう?
そういう空気また可笑しくて笑ってやった、

「仕事中にメールされまくった時はマジでストーカーだったね、笑」
「っあ、あれはホントもうしないから言うなよーごめんってば、拗困」
「次またやったらペナルティだから、笑 仕事は真面目にやんなね?」

そんなカンジの会話で笑って、そしたら御曹司クンふっと黙り込んだ。
なんだろな?そんな空気に待ってたら遠慮がちに訊いてくれた、

「あのさー…こうやって電話してくれてるってさ、止めるのってとりあえず無しってコトで安心していい?その場合って…友達ってコトでイイワケ?」

それを聴きたかったんだ?って納得した、

自分たちの関係が今後どうなるのか、それを知りたくて御曹司クンは電話したかった。
そんな意図と不安感が電話ごしにも見えるみたいでナンカ可笑しくて笑った、

「嫌だったら架け直したりしないだろ?笑」



とりあえずココで一旦切りますけどまだ続きます、気が向いたら続篇また。
Aesculapius「Moueion27」加筆校正まだします、終わったら不定期連載か第75話の予定です。
この雑談or小説ほかナンカ面白かったらバナーorコメントなど反応よろしくお願いしたいです、ソレが理由でWEB公開してるので、笑

深夜に取り急ぎ、



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