梨状筋症候群・補足

2007年09月20日 | Weblog
梨状筋は、大腿骨(ももの骨)を外に開いて(外転)、

外に捻る(外旋)方向に動かす筋肉ですから

がに股で物を持ち上げるような動作で硬く縮みます。

硬く縮んだまま強張ってくると

すぐ近くにいる「坐骨神経」を締めつける事があり

こうして出てきた神経痛を「坐骨神経痛」と呼ぶんです。

こういうパターンは、力仕事をしている男性に多いようです。

なので、仮に「力仕事型」とでも名づけましょうか。


また、これとは反対に膝を内股にして

腰を後に突き出した姿勢でも引き延ばされた梨状筋によって

坐骨神経の圧迫は生まれます。

こういったパターンの「坐骨神経痛」は、デスクワークの女性に多く見られるようです。

こちらは、「デスクワーク型」とでも名づけましょうか。



診断名は、同じ「梨状筋症候群」のなかの「坐骨神経痛」です。

でも、やることは正反対なので注意が必要です。

前者の「力仕事型」では、「坐骨神経」を締めつけている「梨状筋」の

柔軟性を高めることを優先します。

後者の「デスクワーク型」では、引き延ばされている「梨状筋」が

正しい位置で働けるよう、内腿や股関節の前面の硬さを取り除いた上で

弛んだ「梨状筋」をはじめとする臀筋を鍛える必要が出てくるでしょう。


書いていてふと思ったのですが、

運動大好きで鍛えるのが大好きな方は、ストレッチを怠りがち。

そうなると「使いすぎ」による害を受ける機会が増えてきます。

逆に座りっぱなしのデスクワークでは、

運動に関与する大きな筋肉が萎えてしまいがち。

そうなると「運動不足」による害を受ける機会が増えてきます。

どちらに偏っても害になるんですね。

そこから考えるに、人間、中庸が大事なんですね~

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