急患!?

2008年04月12日 | Weblog
診療が終わり、

「ハイボーイ(チューハイ:アルコール度7%)」を飲みながら

4/27のセミナーの準備に取り掛かろうとしたその時

私「はい、とよたま手技治療院です。本日の受付は…(終了しました)」

「先生!大変です!!!D・Tの指が変な方向に曲がってます!!!!!!!!!!




近所の空手の先生からのお電話でした。


何でも、稽古中にお弟子さんが指を怪我されたとのこと。

SOSのお電話でした。


たまに、こんな日があるんです。

前も「Aさんの足首がパンパンに腫れてます!!!!

とか「Bさんが立てなくなってしまいました!!!

とか…

で、駆けつけてみたら

それほどシビアな状況でなかったり…

なんてことが、

ちらほら。




私「来れますか?」

先生「今すぐ行きます!!!!!


顔面蒼白のD・Tさんの指を拝見すると、

確かに薬指の第2関節から先が、あらぬ方向へ向いていらっしゃる…


脱臼かな?

骨折が混ざりこんでなきゃいいが…


内心

『こりゃ専門外だな』

と思いつつ

D・Tさんとは知らない仲ではない…

どころか大変お世話になった方ですので

私「D・Tさん、これは僕の専門外なので仕事としては受けられません。

  ただ、通りすがりのオジサンが、取りあえずやってみようか?

  ってな話でいいならやれることをやりますが、それでもいいですか?」

と、申し出てみる。

D・Tさん「お願いしますぅ~


はい、商談成立


さて、こういったとき

通常であれば「ガシッ!」っと整復したりするのでしょうが、

私のお師匠さんのDr松本曰く

「脱臼した関節周囲の筋肉はスパズム(痙攣)を起しているからね。

 エイヤッ!って整復すると関節を傷つけちゃう事もあるんだよね。

 僕はね、ポジショナルリリースを応用してね、

 スパズムが治まるまでジィ~っと待つんだよ。

 するとね、スルッ!って戻っちゃうんだよ。

 これ安全だし簡単!」


実際、脱臼の整復に2度ほど補助に付かせていただきましたが、

『ホンマやぁ~~~~~

な見事な手捌き。



で、やり方はわかってますのでね。

(実際自分の指も「整復」した事ありますし…

通りすがりのオジサンAとして、『スルッ!っと整復』を行うことに。。。



しばらくスパズム(痙攣)が収まる位置で待つこと数分間…


痙攣が治まり、緊張が消えてゆくのが伝わってきます。

そろそろか!?

















痙攣は治まってようですが、ずれ込んだ骨はそのまま…


しょうがないので、軽い力で元の位置に誘導してみる。


「ツルッ!」っと抵抗も無く戻りました。


まだまだ、Dr松本の域には程遠いようです


直後に指の曲げ伸ばしができたところを見ると、

「一先ず安心」って、所かもしれませんね。

で、テーピングをして一先ず終了!


・必ず病院へ行く事!(Dr松本を紹介)

・帰ったらタライに氷を浮かべて15分アイシング

  ⇒感覚が戻るまで常温で休憩

  ⇒再度アイシング

  を3セットは必ずやること!

・心臓より手を高く置いて休むこと!


と念を押してお帰りいただきました。


D・Tさん「あ、先生お代…」


だ・か・ら、貰えないんだってぇ~~~~~~


鍼灸師だから急性期の処置を仕事として、

医師の許可無く受けちゃダメなんですよ(涙)

ま、今日は「通りすがりの親切なオジサンA」ってことでやりましたけど…

これが知り合いでなければ『できても出来ない』。

病院を紹介するしか出来ません。


あとはD・Tさんの骨に異常がないことを祈るばかりです


さてと、「ハイボーイ」飲みながらセミナー準備しよぉ~ッと

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