変形性膝関節症

2009年03月19日 | Weblog
最近治療に通われている80代の紳士。

いつも両手にT字杖を付いてのご来院。

若い頃、スキーで折った右の足首は曲がったまま。

両方の膝は変形し、脊柱管狭窄症も抱えているとのこと。

今日で治療は3度目。

初回はご家族に連れ添われて来院されていましたが、

今は一人でいらっしゃいます。


当院の構造を知らない方は

「それがなに!?」

っと思われるかもしれません。


我がとよたま手技治療院はビルの2階にありまして

入り口までは階段かエレベーターを使うことになります。

エレベーターを使うにはインターホンでのやり取りが必要で

それが上手くできないからと

あえて階段を上がってこられる老紳士。


私「痛くなかったのですか!?」

紳士「うむ、痛まんね」

院内を歩く姿も初日とは打って変わって堂々としてきました。

私的には、上手くいけば杖を使わずに歩けるところまで行けるのではないか

と考えています。

いや、いけますね。


あとは本人しだい。

途中で心が折れなければ大丈夫。

「もう歳だから…」

なんて考えはこの際タイムカプセルにでも入れて

どこぞの木の根元にでも埋めてしまいましょう。



一般的に、映像的に問題が見つかると(レントゲンやCT、MRIにて)

「もうどうにもならない」

とか

「手術しかない」

と考えられがちですが、

どうしてどうして

人のカラダは上手くできたもので、

手の入れようで再び痛みなく、

上手にカラダを使えるようになるケースが多々あります。(とっても多いですよ。)

勿論、手技による治療にも限界はありますが、

関節の構造自体が変わってしまっても「手技療法」がひとつの選択肢としてあるということを

一般の方々に知っていただければと思うのです。



徒手医療協会では、昨年に引き続き今年も

「変形性膝関節症」や「腰痛」の治療法に関して、

東京や大阪などでセミナーを開いてゆくことになりました。

この活動を通じて一般の方に

「膝が変形してる!?

 軟骨がすり減ってる!?

 手技療法を受けてみよう!」

なんて発想を持っていただけるように

治療家側が情報を共有し、より質の高い治療がどこでも受けていただけるよう

微力ながら、精一杯力を尽くしてゆきたいと思います。

ん!?

なんだか所信表明演説みたいですね。

「口だけ大将」にならないようにがんばります(笑)

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