側弯症:そくわんしょう

2009年07月17日 | Weblog
小学6年生のAさん

側弯症の検査にひっかかってしまったと、お母さんと一緒にご来院。

小学生なのに、ひどい肩こりも続いているそうです。

早速拝見すると、顎を突き出し背を丸めた

フォーワード・ヘッド・ポスチャー=猫背

が眼にとまります。

更に調べると、

右の肩が低く、身体を左に倒すと胸の高さの背骨(胸椎:きょうつい)に動きを失った部分があることが判りました。

諸々、身体の状況をチェックしたあと

正しい姿勢をつくることを阻み、正しく動くことを妨げる関節の動きの悪さ(関節機能障害)

に対し、手技療法による治療を施しました。

およそ30分の治療の後、

治療前よりだいぶ動きも大きくなりましたが、まだまだ胸椎の動きは硬いようです。

おそらくはここまでの経過が長かったせいなのでしょう。

本人は「肩が楽になった」と喜んでくれましたが、

きちんと治すには回数も必要なようです。

お母さんがちょうどストレッチポールを持っており、

かつ

お母さんがコンディショニング塾の常連さんでしたので、

胸の固さを取り、正しい姿勢を維持するために必要な筋力とそのコントロールを強化するための

玄人向けのメニューを処方することができました。

コンディショニング塾の生徒さんであれば誰でもできる

「おなじみ」のエクササイズなのですが

これができると治療の回数が

グンッ

と減らせるんです。

お母さんとは、

ひとまず自宅でのエクササイズで経過を観察し、

要所要所で治療を入れる

ということで話がまとまりました。


しかし、最近の小学生って忙しいんですねぇ~

学校から帰ったら軽食を済ませ、五時過ぎから九時過ぎまで塾があるとか…


聞けば聞くほど、年齢不相応な姿勢の崩れも納得です。


「果たしてこれでいいのでしょうかねぇ…

とはお母さんの言葉。


いや、まったく同感です。

小学生の時期は神経系が爆発的に発達する時期ですから、

勉強も良いのですが、人生を通した健康のために

ぜひともたくさん運動(この頃は専門的な競技ではなく、いろんな遊びを体験したほうが神経の発育に良いのです)してもらいたいところなのですが…


ほんと、考えさせられました…

うちの子のことを考えると今から憂鬱です

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