マッスルエナジーテクニック:バックファンクショナルラインの解放

2009年12月02日 | マニュアルメディシンの話
【マッスルエナジーテクニック】

筋に備わる固有受容器に、随意的な筋収縮による刺激を送り

筋トーンをコントロールする方法。

平たく言えば、反射を利用したストレッチ。

【スクリーニング:動作解析】


全身の協調した回旋運動では、左への回旋制限が見受けられます。

この左回旋制限は何によって起こっているのでしょうか?

それを探るために、股関節の運動をチェックします。



左の膝のあがりが悪いようですね。

どうやら左の臀部の筋が短縮しているようです。

では、問題を起こしている臀部の筋は何筋なのでしょう?

それを確かめるために、手の甲をあわせ腕で耳を覆うように「バンザイ」してもらいます。



右の肩が左よりやや低く、右腕全体も左より曲っていますね。

右の腋下にある筋が邪魔しているようです。

全身の協調した左回旋が制限され、

左の膝のあがりを制限して、

かつ右肩の屈曲(バンザイ)が制限されているということから、

胸腰筋膜を介して対角につながる左大臀筋と右広背筋の短縮が強く疑われます。


<ファンクショナルライン>
アナトミートレインより


【徒手的介入】

↓以上の仮説に対しマッスルエナジーテクニックを利用して介入してみました。
met of GM





<左ビフォー 右アフター>

左膝のあがり(股関節屈曲)はOK


右肩の位置、腕の上がりもOK


左回旋も大きく改善されました。

※映像・画像は定点から撮影したものです。
カメラは固定し、立ち位置も介入前後で同じ位置です。


マニュアルメディシン(徒手医学)に興味をお持ちいただいた方へ

このテクニックに関する情報は、

2010年1月17日に新潟で開催されるセミナーにてご紹介します。

詳細をお知りになりたい方は「とよたまセミナー案内ページ」をご覧下さい。

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