迷ったときはアイシング

2009年12月22日 | 治療の話
先日、ウエイトトレーニング中に肩を痛めたというAさんより、

治療依頼のお電話をいただきました。

しかし、

せっかくお電話いただいたのに、予約の空き時間との都合が付かず…

さて、どうしたものか?

と私。

痛みの原因が怪我によるものなのか、それともスパズム(筋痙攣の一種)によるものか

それによってこの数日間のAさんの過ごし方に対するアドバイスが違ってくるので

『さて、どうしたものか?』

となったわけです。

こういったときに、根掘り葉掘り状況をうかがっても、

解決の糸口がつかめるのは極めて稀です。

なので、こういった場合(直接手を下せず、お身体の状態を確認できない場合)

「怪我」であっても「痙攣」であっても役に立つ方法を伝えるようにしています。

その「どっちでも役立つ方法」とは「アイシング」です。

そう、なんて事のないアイシング。

治療をお受けいただけなかったAさんへ、

怪我なのか筋痙攣なのか分からない電話口の向こうのAさんへ

私はアイシングをオススメしたわけです。


でも、どうしてアイシングは「怪我」であっても「痙攣」であっても役に立つのでしょう?


例えば、痛みの原因が筋肉や関節(周囲の靭帯など)の傷によるものであったとします。

この場合、できてしまった「傷」をチチンプイプイと手技治療でつなぎ合わせて元通りにする

なんてことはできないのです。(残念ですが…)

こういったときは、怪我による炎症を最小にとどめ、

治りやすい環境を作る目的で、

患部を安静にし、アイシングしてあげたりするのです。

傷ついた血管から噴出す血液もアイシングにより血管が縮み込めば

出血の勢いが弱まり

身体が行う傷ついた部分へ急場の止血も間に合おうというもの。

怪我のときは間違っても暖めたり揉んだり引っ張ったりはしないことです。

中の傷が軽くて、たいした痛みがなくても

傷を広げるようなことをすれば悪化こそすれ治る道理がないのはお解かりいただけるでしょう。

ね、アイシングで上手くいきそうでしょ!?


では、痛みの原因が内部の傷によるものではなかったとしたらどうでしょ

例えば痛みの原因が筋肉の痙攣であったとしましょう。

その痙攣を引き起こしているのは「神経」なわけです。

氷嚢でしばし冷やしてあげると、神経の働きは鈍ってきます。


例えば、こんなイメージです。

ここの所だいぶ練馬も寒くなってまいりましたので

かじかんだ手で細かな指先の動きが鈍くなる経験は

皆さんされているのではないかと思います。

要はそんな感じです。


アイシングをすることで、筋肉に痙攣をさせている神経を

強制的に眠らせることで痙攣が和らぐんです。


痙攣が落ち着けば、痙攣によって感じていた痛みは感じなくなるわけなのです。

痙攣が長引くのは

筋痙攣によって、組織の循環は滞り、

老廃物(代謝産物)がたまり、

その刺激が更なる筋痙攣を引き起こすといった悪循環を起こす

といったシナリオによるものです。

アイシングはその筋痙攣を沈静化することにつながるんですから

怪我でない痛みにも効果は見込めようというものでしょう!


ね、どっちにも効きそうでしょ!?


では、アイシングの方法の紹介です。

と、その前に…

怪我か痙攣か(その双方か)迷ったときは、

よりたちの悪いものとして(怪我であるという前提で)対処しましょう。

怪我を考えた場合、ほんの数日(3~6日)、痛みを感じないよう患部を休ませ手上げることが肝要です。

さて、アイシング。

氷嚢で患部(痛むところ)を間歇的に冷やしてあげましょう。

間歇的にとは

15~20分冷やしたら氷嚢を外し、5~10分休ませる。

これを3回ほど繰り返します。

保冷剤は温度が氷点下になってしまうものもあるようなので、

できれば常温で表面が溶けはじめた氷で氷嚢を作っていただいたほうが良いでしょう。


困ったときにはぜひお試し下さい。


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