ランナーAさんの話。
今年のはじめに出たレースで左膝を痛めて以来
ジョギングの翌日、左膝の外側が痛む日々に悩まされています。
痛みがなかなか治まらないので、
2~6月の4ヶ月間は走らずに、脚をやすめて見たそうですが
再び走り出すと膝は相変わらず…
という経緯をたどり、ご来院いただいたのが7月末のことでした。
お身体を調べてみると、痛みの出所は腸径靭帯と外側広筋の隙間にあるようでした。
今は大きな炎症はなく、傷跡として瘢痕治癒(※)した状態のようです。
※腸脛靭帯と外側広筋の間がいくぶん、へばりついた状態と考えてください。
よく「腸脛靭帯炎といわれた」といらっしゃるケースではままあることです。
「腸脛靭帯炎」は、大腿骨と腸脛靭帯がこすれあって炎症を生じた状態なので、
Aさんの現状を腸脛靭帯炎とは言いませんが、
故障の成り立ちは同じなので、ランナーズニーというくくりでお話しは続けますね。
痛みを取り除くにはこの部分の動きを取り戻せばいいのですが、
膝が傷つく原因となる問題を解決しなければ、
痛みが落ち着く→走り出す→再び痛みがぶり返す
といったことを繰り返してしまいます。
さて、そうなると
Aさんの故障の原因を探さなくてはなりません。
Aさんの膝を傷つけている原因とは、一体全体なんなのでしょう?
答えは簡単。
左の腸脛靭帯を引き伸ばすような 「走り方」 が犯人です。
そして、そのような走り方しかできない理由は
身体のそこここに居座る 「体癖」 です。
Aさんの場合、
○胸郭(胸)と骨盤が、左に捻じれやすい癖が付いている。
(この状況では見かけ上、右足が長く、左脚は短くなる。)
○足首が反りにくく内に返りやすい癖が付いている。
といったところが特徴的でした。
この身体で走れば左へ身体が流れてしまい、
左の膝の外側の靭帯が引き伸ばされ続けることになります。
治療としては、
固く縮みこんだ組織を和らげることで
関節を自由に動かせる環境を作り、
正しい関節の位置関係を作り上げるための
エクササイズを自宅でも続けていただきました。
初回の治療で5~6キロのジョグでは痛みが出なくなり、
その1週間後の2回目の来院時には10キロでも痛まなくなっていました。
しかも、いままでキロ6分のペースだったのが
キロ5分で走れたとのこと。
さて、この効果は何によるものなのでしょうか?
私の治療が素晴らしかったから?(そうだったと思いたい(笑))
それもあるかもしれませんが…
Aさんの回復は、指定したエクササイズを
きちんとこなしてくれたことが大きかったように思います。
10月にはハーフのレースに出場予定。
経過を見るに、順調に行けば間に合いそうです。
とよたま手技治療院では、
スポーツ障害に対し「手技療法」と「機能訓練」を両輪に治療を進めてゆきます。
お困りの方があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
今年のはじめに出たレースで左膝を痛めて以来
ジョギングの翌日、左膝の外側が痛む日々に悩まされています。
痛みがなかなか治まらないので、
2~6月の4ヶ月間は走らずに、脚をやすめて見たそうですが
再び走り出すと膝は相変わらず…
という経緯をたどり、ご来院いただいたのが7月末のことでした。
お身体を調べてみると、痛みの出所は腸径靭帯と外側広筋の隙間にあるようでした。
今は大きな炎症はなく、傷跡として瘢痕治癒(※)した状態のようです。
※腸脛靭帯と外側広筋の間がいくぶん、へばりついた状態と考えてください。
よく「腸脛靭帯炎といわれた」といらっしゃるケースではままあることです。
「腸脛靭帯炎」は、大腿骨と腸脛靭帯がこすれあって炎症を生じた状態なので、
Aさんの現状を腸脛靭帯炎とは言いませんが、
故障の成り立ちは同じなので、ランナーズニーというくくりでお話しは続けますね。
痛みを取り除くにはこの部分の動きを取り戻せばいいのですが、
膝が傷つく原因となる問題を解決しなければ、
痛みが落ち着く→走り出す→再び痛みがぶり返す
といったことを繰り返してしまいます。
さて、そうなると
Aさんの故障の原因を探さなくてはなりません。
Aさんの膝を傷つけている原因とは、一体全体なんなのでしょう?
答えは簡単。
左の腸脛靭帯を引き伸ばすような 「走り方」 が犯人です。
そして、そのような走り方しかできない理由は
身体のそこここに居座る 「体癖」 です。
Aさんの場合、
○胸郭(胸)と骨盤が、左に捻じれやすい癖が付いている。
(この状況では見かけ上、右足が長く、左脚は短くなる。)
○足首が反りにくく内に返りやすい癖が付いている。
といったところが特徴的でした。
この身体で走れば左へ身体が流れてしまい、
左の膝の外側の靭帯が引き伸ばされ続けることになります。
治療としては、
固く縮みこんだ組織を和らげることで
関節を自由に動かせる環境を作り、
正しい関節の位置関係を作り上げるための
エクササイズを自宅でも続けていただきました。
初回の治療で5~6キロのジョグでは痛みが出なくなり、
その1週間後の2回目の来院時には10キロでも痛まなくなっていました。
しかも、いままでキロ6分のペースだったのが
キロ5分で走れたとのこと。
さて、この効果は何によるものなのでしょうか?
私の治療が素晴らしかったから?(そうだったと思いたい(笑))
それもあるかもしれませんが…
Aさんの回復は、指定したエクササイズを
きちんとこなしてくれたことが大きかったように思います。
10月にはハーフのレースに出場予定。
経過を見るに、順調に行けば間に合いそうです。
とよたま手技治療院では、
スポーツ障害に対し「手技療法」と「機能訓練」を両輪に治療を進めてゆきます。
お困りの方があれば、どうぞお気軽にご相談ください。