機能的姿勢評価法・セミナー報告

2011年09月28日 | セミナー/講習会
<初めに>

今回は専門家の先生方への情報が多く、一般の方には『面白くない』記事となっております。

一応、一般の方でもわかるよう、書いたつもりではありますが…

(「機能的姿勢評価法」とは、手技療法を実施する前段階で、いかに身体を読み解くか、というたいへん重要な技術です)


「え、治療法? 興味ないよ。」

な方は…さらりと流していただきながら、治療家の地道な努力を垣間見ていただけましたら幸いです。



<さて、本題です>




去る9月18・19日

とよたま手技治療院にて姿勢評価に関する講義を行いました。

この講義、3月の地震で延期になっていた回の講義なんです。

いやぁ~、ようやっとできた

といった感じで、ほっとしています。

以下はその模様です。


▲左右対称な骨の突起などをランドマークとして利用し、姿勢の崩れを読み取る練習をしています。


▲背骨を横に倒し、側屈した姿勢から仲間外れになっている「側屈できない椎間」を探しています。

モデルに立っていただいた先生は、立位での観察で胸部に左凸の側彎が見られました。

『脊柱の制限か!?』

とも考えたのですが、調べたところ脊柱の関節に大きな制限はありません。

頭・胸郭・骨盤の位置関係から

一見「スパイラルラインの機能亢進」とも考えられたのですが

実はそれすらも二次的な変位で、

原発は右足関節の内反方向の不安定性と足部の過回内で

そこから波及した不良姿勢であった

というケースです。

『先ずはベーシックなところを紹介しよう』

と選んだ相手が、意外に<応用問題>な方だったため

内心舌打ちをしつつも(笑)

淡々とお話を進めさせていただきました。

(ちょっとだけ「舌打ち」気分が漏れ出していたかもしれませんがそこは愛嬌でカバーです。)




さて、中身が分かったところで「修正法」の紹介となるトコロなのですが、

足部にある制限を一つ一つ説明しながら解除し、動的な安定性を再建する

という過程を紹介するには時間が限られていたために

「お手軽、テニスボールエクササイズ!」

での修正とさせていただきました。

テニスボールの上で1分ほどバランス訓練をしたところ、

その後の検査では脊柱の側屈は綺麗に整っておりました。


▲これは屈曲時の脊柱の動きを追う練習です。


▲こちらは回旋運動での寛骨の動きを追う練習です。



さて、「徒手医学における評価と徒手による介入法」をシリーズで展開していますが

この回では、姿勢から筋骨格系の問題を読み取る方法を

修正法を含めてご紹介しました。


胸部の側屈制限の修正法として胸郭の操作について

「あとで動画を見直しながら練習したい!」

と、熱心なご要望をいただいたため、

機械音痴の私ではありますが、

ひーひー言いながら動画を編集いたしました。

どうぞご覧下さい。






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