ハムストリングスの肉離れ(ランニング障害)

2012年10月09日 | 治療の話

突然ですが!

あの食べる「ハム」ってどこのお肉を使っているかご存知でしょうか!?


なんと!

ハムストリングスなんだそうですよ!

 

ちなみにヒレ肉は大腰筋、カルビは肋間筋だそうです。


以上、

明日から使える!カラダとリビアでした!



おっと、

そうでなしに…(汗)


「ハムストリングス」っていうのは、腿の裏についてる筋肉です。

歩いたり走ったり、跳んだり蹴ったりする際に

振り出された脚のブレーキとしても使われる筋肉です。

今日はそんなハムストリングの肉離れの話です。


短距離(100M・200M)走者のA君は、

昨年の春に立てつづけに、左のハムの肉離れをしたそうです。


今年はそうした故障に泣かされないよう、

対策をとるべくご来院されました。


ハムを触診してみると、

左の内側ハムの筋腱移行部(お肉からスジに変わるところ)に

瘢痕(傷跡)が有りました。


ただ、いま現在痛むという訳ではないそうなので、

今回の相談は障害予防です。


こうした相談では、現状の動きから

何かハムに無理をさせる要因はないかを探すことになります。

A君の場合、痛めた側ではなく右の股関節の後方への開き(伸展)

の制限が強い事が原因していたようです。

というと、ちょっと伝わりにくいですね。


試しに脚を大股で一歩出してみて下さい。

その時に、おへそを前に向けて振り出した場合と、

おへそを下に向けて振り出した場合の、

ハムストリングスの伸ばされる距離をくらべてみて下さい。


おへそを下見向けて脚を振り出すと、腿裏の延びる距離も長くなるでしょう!?

筋肉って引き延ばされながら働くと、

単純に縮める時よりも大きな力を出せるんですが、反面傷付きやすいんです。

なので、A君の股関節がいま現在持っている条件では、

練習の中でハムストリングスを傷つけてしまう可能性は

いまだ高い事が判りました。

 

対応として、股関節のストレッチ(腸腰筋を狙って)と

股関節と胸郭の動的安定性を高めるエクササイズを伝えました。

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私はこれらの故障の治療やリハビリについて大切なのは、

関節に無理のない動きを再度覚えこませることだと考えています。

なので、私は治療だけではなく、ちょっとしたテーピングやエクササイズを実施していただくのです。

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ランニング障害、他にも色々とご相談を頂いています。

足底筋膜炎、腸脛靭帯炎、鵞足炎、関節周囲の靭帯のトラブル、股関節痛などなど、

一人で悩まず、お気軽にご相談下さい。

 


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