最近、めっきり寒くなってきましたね。
寒くなると急性腰痛(ぎっくり腰)の相談が俄然増えてきます。
はい、現に、非常に、増えてます。
でも、このところ予約状況が混み合っていて、
ご依頼を受けることができないケースが増えています。
本当に申し訳なく思っています。
そんな折に、ちょっと困った事案が増えています。
勉強会で講師をさせていただいているせいか、
セミナーの代わりに治療枠で予約されるご同業の方(治療家・トレーナー)が増えています。
(いやはや、僕も出世したもんだ。)
ご依頼いただけるのはありがたい事なのですが、
先ほど申し上げました通り、いま、ちょっと混み合っていて、
患者さんに時間を空けていただきたい状況なのです。
なので、HPで現状をお伝えし、治療家の方には「申し訳ないけど、患者さん優先にさせてください」と
ご予約をご遠慮いただいています。
そして、おおむねご理解をいただいています。
トレーナーさんの場合は、治療は専門外でしょうから、故障の相談はお受けするのですが、
困ったことに「勉強会の代わり」に予約される方が目立ってきました。
「それは筋が違う」
と、言いたいのです。
正直に素性を明かして頂けた場合は、
「勉強会は定期的に開催していますので、そちらご参加してみてはいかがでしょう?」
とご案内させていただいていますが、
明らかに身分を偽っていると思われるケースも数件あります…
これに困っています。
仕方がないので、そうした方々へ向けて
今の本音を正直にお話しします。
ぼくは困っている患者さんのために働きたいんです。
それが肩こりだろうと癌治療の狭間の回復期のサポートだろうと、
いまの競技成績の天井を破りたいと切望する
アマチュアもしくはプロ競技者のサポートだろうと、
等しく全力を尽くしたいんです。
自分の全力で、困っている方のお手伝いをしたいんです。
私の手の内が見てみたいなら勉強会で公開していますから、勉強会に来て下さい。
講義の休み時間にだって質問にはいくらでも応えていますよ。
手を取って伝えていますよ。
勉強したければ、むしろ勉強会に行った方が得ですよ。
だから、ペンとノートを片手に、時にはボイスレコーダーを持ち込んで、
といった質問を重ねるのはもうやめにして頂きたいのです。
患者さんは「アライメント」って言わないよ。
「スパイラルライン」とか、知らないよ。
「何を持って前傾・後傾」ってところまで、考えないよ。
ばれてるよ。
嗚呼…
って、凹みつつ、
「ひょとしてご同業ですか?」
と問えば、
「いえ、違います。(この時、ほぼみんな眼が泳ぐ。まるでピンボールみたいに。そして手が氷のように冷たくなる。)
ところで、僕のアライメントをどう読みますか?」
とくる。
先のような質問にも、講義のなかでは全部答えているよ。
だけどごめん。
臨床の現場で詳細に話すことは、ないです。
一般の方には一般の方にわかる言葉で話さなきゃいけませんし、
現場では小理屈こねるよりも、実践が求められるものだから。
これを見ていたら、よく想像して、よく考えてほしい。
そんな調子で、毎週毎週めいっぱい予約を取られたら、
患者さんに必要な治療枠を用意できなくなってしまう。
現にそうした事態は生じています。
だから、勉強したいのは判るけど、買い占める様な予約の入れ方はやめにしてほしい。
あなた(方)の見当はずれな独占の後ろに、
しんどくて困っている本当のクライアントがいることが、
これで伝わったろうか。
僕らはクライアントの心身の健康のために在る。
目線がただただ自分に向いていてはいないかい?
それって本末転倒ではないかい?
プロであれば、自分のクライアントだけではなく、相手のクライアントにも配慮しようよ。
それができてプロだと思うんだ。
もう一度、わかりやすく書きます。
日々の臨床では、故障で困っている人・体調不良で困っている人・競技者・スポーツ愛好家、
そうした人々の相談に技術と経験で応える。
勉強会では、臨床を通じて得た発見を専門家同士で共有すべく、情報を公開してゆく。
私はそうした色分けをして、各々に全力を傾けています。
勉強会に出席する代わりに、治療やコンディショニングの枠で予約して
マンツーマンで教えてくれ、というのはお断りします。
職業を偽っても、判るよ。
私のトレーナーとしての力量を知りたいなら、
徒手医療協会の会員になって、臨床実習に出ればいい。
試合会場で、ガチで走り回る私が一日中でも見れますよ。
この文面は、誰に宛てて書いているか、わかっていると思います。
もし良識があれば、素性を明かして、予約の枠を患者さんに帰してあげてほしい。
きちんとご対応いただければ、今後、勉強会のご参加もOKです。
でも、それすらできないで、専門家としての態度が取れないなら、
「じゃ、勉強会にでる!」と言われてもお受け致しかねます。
専門的な技術は時に刃にもなりうるものですから、
それを持つ人の心根が大切だと考えるからです。
でも、そうした方々は
そもそも勉強会にでてまで勉強する気もないのかも知れない。
ひょっとしたら「診て盗む」というつもりなのだろうか?
どうせ盗むなら私の「心根」を盗んでってくれないか?
今からでもいいから、
「ウソこいてごめん。」
って、言って欲しい。
そしたら札幌やさんの生ビールと餃子で手を打つからさ。